2008年8月30日土曜日

35才成人説

こんにちは

教え子(女の子)の結婚式に呼ばれました。
教え「子」と言っても、数えてみたら30歳ちょいまえ。
彼女ももはやおばはんギリギリ手前でセーフ!という年齢です。
(ま、ぼくもバリバリおっさんって年齢なんですがね。。。)。

少子化が問題になっていますが、主たる原因は晩婚化なんだと思います。
ぼくの教え子の女の子の中にも、まだ売れ残って?いる子がいますから、彼女らは30過ぎの花嫁になることは確定的です。
確かに晩婚化は進んでいるようです

バースコーディネーターの大葉ナナコさん主催の「スローバースandパートナーシップ~ていねいに産み育ちあう」という講演会を聴講しました。
エッセイイストの横森理香さんと漫画家の桜沢エリカさんと大葉さんの鼎談。

その中で横森さんが「35歳成人説」と言うのを教えてくれました。
今は社会が高度化したし、大人の遊びもたくさんある。
働く女性も多くなって、仕事のチャンスも大きくなっている。
仕事も面白いし、遊びも面白い。
30歳くらいまでは面白くて面白くて、とても結婚して家庭に入るとか、子どもを産もうなんて思わない。
それが一段落すると、35歳になっちゃうんだよね。
だから現代は、35歳で成人になるって考えた方がいい。
出産も子育てもそれからでも決して遅くない。

なるほどー。
そうであれば、20歳の成人式が七五三みたいだってのも当然ですね。

大葉さんもこう言っていました。
今の人たちは兄弟も少なくて、子どもの頃赤ちゃんや年下の子どもの面倒をみた経験が少ない。
大人になって仕事を持ち、部下を育てる年代になるって、やっぱり30歳過ぎです。
部下を育てることがそのまま自分の子育てにも役に立つ。
だから、30歳過ぎまで社会経験のある方が、よい子育てができる。

なるほど、ナットクです。
子育てには経験が必要なんです。
その経験をする期間が必要だから、晩婚化は当然のことなんですね。
そう考えると、まだ30歳くらいの女性に対して「売れ残り」なんて言っちゃうのは、時代遅れのようですね。
失礼、失礼。

正高信男「二人目の母親になっている日本の男たち」主婦の友社\1300-にも同じようなことが書いてありました。

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人は、自分で働いて生活する社会人になって始めて、いろいろな人間とのつきあいを通じて、人に頼りにされ、それに応えることを学びながら、ようやく自立した、つまりひとり立ちできる人間になっていくものです。
一人前の、人に依存されても平気な社会人にならないうちに、または社会人なって間もないうちに、急に結婚してすぐ子どもを産んだとしても、子育てがうまくできないのは当たり前のことです。
社会的な経験もある程度まで積んで、成熟してから子どもを産み、育てたほうがうまくいくことが多いのです。
だから現代では高齢出産はやむを得ないというのではなく、むしろ高齢出産が望ましいと私は考えます。
30代になってから出産するのは遅すぎるとか、結婚したらすぐに子どもを産まないのはおかしいとか、昔ながらの考え方にとらわれる必要はまったくありません。(16p)
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若いだけの人が子どもを産むより、ちょっと年食っちゃってるかもしれないけど、社会経験を積んで人格もしっかりした親に育てられる方が子どもはシアワセなんだと。
けっこう年食っちゃってから初めて父親になったぼくに自信を与えてくれましたー。

あはははは。
いい子育てをしていきたいと思います。
もちろんそれにはいい社会人でもありたいと思っています。

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