2008年8月30日土曜日

研修はデキル人が行け

こんにちは

人事からお達しが来ました。
今年度から、全員一律の研修や会社側から研修を受ける人を指定しての研修は止める。
受けたい人が自ら手を挙げて研修を受けさせる、とのこと。
やったー。
勉強好きなぼくにとって、ますます理想の会社になってきましたねー。
嬉しい、嬉しい。

普通、企業は優秀じゃない人、どちらかというとダメな人を研修に行かせたりします。
ダメだから研修にでも行って、多少でも知識や技能を身に着けて有能になってくれればなあ、という会社側の淡い期待があるのかもしれません。
でもこれは無駄です。
嫌々行く研修ですから身も入らず、よって得るものもない。
居眠りでもしちゃえ、なーんて。
終わったらとっとと早く帰りたい。
そうなってしまいがちでしょう。

ダメな人が何日か会社からいなくなったって、業務にそれほどの支障は出ないということもあるでしょう。
会社でも優秀な人には仕事が集中するので、おいそれと研修などに行かせることができない。
その人がいなくなってしまうと、仕事に穴が空いてしまうからです。
でも、その人が行きたいという研究会なら無理してでも行かせた方がいいんです。

優秀な人が忙しい時間を割いて研修に行く場合、最大の効率を得ようとするでしょう。
一生懸命勉強するのは当然ですし、休憩時間でも積極的にいろいろな人と話をして、役に立つことはないか探してきます。
技術士会会報'06.7梅田昌郎氏インタビューに、こうありました。

 優秀な人間は(研究会に行かせると)、
  技術と一緒に人脈も掴んでくる。

優秀な人は技術を勉強してくるだけじゃなく、人脈をも掴んでくるんです。
何の無理もなく自然と人脈も広がっていく。
下手な異業種交流会なんか行く必要はないんです。

もう一つオマケがあります。
忙しい人が時間を割いて研修会に行く場合、自分の仕事に穴を空けるわけにはいきませんから、どうしてもその分をカバーしなくてはいけません。
研修に行く時間を確保するために、残りの時間でのテキパキと効率的な仕事をしなくちゃならなくなります。
そういうことをやれば、自ずと能力も上がっていきます。
研修で得る技術だけじゃなく、今やっている仕事のスキルも上がってしまうのです。

さらに梅田昌郎氏は言います。

 また優秀な人間を行かせれば
  部内でNo.2の人が頑張ってくれる

優秀な人は得てして何でも自分でやってしまうものです。
そのために反って他の同僚が育たなかったりします。
No.1の人が研修に行くために、自分の仕事を他の同僚に割り振る必要もでてくるでしょう。
研修に行く人の穴を埋めるために、その次の人が頑張る、頑張らざるを得ない状況も生まれてくるはずです。
そうやって組織がレベルアップすることも期待できるわけです。

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