2008年11月8日土曜日

命とは時間

こんにちは
 
今度SPring8の近所の小学校でやる出張授業の内容が決まってきました。
こんな授業にしようと思っています。
 
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「光が生まれるしくみ」

 

目的;実験やお話を通じて、光が発生するときには電子が関係していることを知り、光に興味を持つようになり、自分も理系の仕事がしたいと思ってくれると嬉しい。

 

準備;パソコン、プロジェクター、電源装置、

   理科室(暗くなる部屋)を希望

 

1時限目「光はどうして生まれるの?」

演示実験;シャープペンシルの芯やえんぴつに電気を流すとどうなるか

お話し;光はなぜ出るのか、Spring8から出る光、XFELから出る光

グループ実験;電子を触ってみよう・・・圧電素子による百人脅し

 

2時限目「きれいな光を見てみよう」

工作;回折格子フィルムを使った分光器を作ってみよう

お話し;研究者、技術者になろう

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ね、楽しそうでしょー。
今週のSPring8出張の時に、播磨研の広報担当の人たちと予備実験をしてきました。
実験を見て、広報の人たちも大人のくせに目がキラキラ。とても楽しそうでした。
よって、きっと小学生の生徒さんたちも喜んでくれる授業になることでしょう!

広報担当の女の子と雑談しているとき、こう言われました。
 
 「関口さんって毎朝ゴミメールを書いてるし、
  寺子屋もやっていて、資格試験の勉強もしている。
  その上出張授業のアイデアも抜群。
  いったいどういう時間の使い方をしているんですか」
 
すごいでしょー、エヘン!
 
まー、ぼくは出世をあきらめていますからねー。
仕事上の「つき合い」をまったくしません。
先月は所属部署の部長さんが交替しましたが、その歓送迎会でさえ出ない。
はっきり言って、自分勝手。
 
でもね、そうでもしないと自分の時間は生み出せませんよ。
人生、あれもこれもできません。時間は限られています。
何を捨てて、何を得るか。
その選択が人生そのものなんだと思うのです。

『致知』’08.12に、日野原重明/塩谷靖子「命ある限り歩み続ける」という対談が載っていました。
さすが人生100年の日野原先生の言うことには重みがあります。
日野原さんは子どもたちに講演するとき、命についてこう説明するんだそうです。

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それから僕が言うのは、
 
 「命はなぜ目に見えないか。
  それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ。
  死んでしまったら自分で使える時間もなくなってしまう。
  どうか一度しかない自分の時間、命をどのように使うか
  しっかり考えながら生きていってほしい。
  さらに言えば、その命を今度は自分以外の何かのために使うことを学んでほしい」
 
ということです。
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そう、命とは自分に与えられた「時間」なんですね。
自分で、自分の意志で、自由に使える時間がどれほどあるか。
それがあるほど、自分の命は輝くものなんです。
 
逆に言えば、自分の意志で自由に使える時間がない、少ないと言うことは、自分の命はないと言うことでもある。
人から命令されたり強制された時間は自分のものではなく、それでは命は輝くことはないのです。
 
だから、自分の意志で使える時間を意図的に確保する、増やしていくことは、よい人生を造っていくコツなんだと思います。
ぼくも日野原先生に少しでも近づけるように、明るく爽やかなワガママ男になっていきたいと思っています。

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