2008年11月26日水曜日

何割かの人に嫌われる戦略

こんにちは

出張授業を担当してくれた播磨研広報担当の方からこんなお手紙をもらいました。

 先日は楽しい授業をありがとうございました!
 私もとても勉強になりました。
 関口さんに教えてもらったら、私ももっと
 理科が好きになっていたかも?と思います。

うれしいですねー。
ぼくは、本質的な授業は子どもはもちろん、大人も楽しいと思っています。
それが伝わってうれしいです。

ところでぼくは、職場の労働者代表のひとりに選ばれました。
我が理研も労働組合の組織率が落ちて、代表権がなくなってしまった。
そこで選挙によって労働者代表を選ぶことになったのです。
ぼくは出張などが多く、満足に労働者代表としての務めを果たせないかもしれませんが、やれることを誠実にやっていこうと思っています。

ぼくが今職場の労働環境で気になっていることは、30代前半の係長レベルの若い女性職員に辞めてしまうことが多いこと。
今の若い女性は優秀ですからね、もったいないですよ。
本当に自分の意志で辞めているのならそれもいいんですが、働き方が合わない、残業が多くて家事育児と両立しないから、仕方なく辞めるということなら、改善していかなくちゃって思うのです。
ぼくの最重要課題として取り組んでいきたいと思っています。

さて労働者代表選挙はぼくに対する信任投票によって行われました。
結果は、全員が信任してくれたとか。
え?って思っちゃいました。
ぼくは確実に2割くらいの人には嫌われているはずなんです。
はっきりものを言うからね。
その2割の人も信任したってわけ?

選挙管理委員の人に質問してみました。
そうしたら、投票した人は全員信任だけど、投票しなかった人もいた、とのこと。
なるほど。
ぼくを嫌いな人は、積極的に不信任にはせず、消極的不信任として投票しなかったってわけですね。
逆に考えれば、積極的には不信任できなかったってことです。

おかげでますます自信がつきました。
オレのやっていることは間違っていないと。
わはははは。

『徒然草』第188段も、いいこと書いてありますよ。

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一つの事をかならずし遂げようと思うなら、他の事がだめになるのを残念がってはならない。
人の嘲(あざけ)りを気にしてもならない。
万事を犠牲にしないかぎり、一つの大事が成るはずはない。
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ぼくは、全員と仲良くやることはあきらめちゃったんです。
世の中には、会社をよくしよう、社会をよくしよう、みんなをハッピーにしよう、とちっとも考えず、自分の思い通りにしよう、誰かを引きずり下ろそうとばかり考える人が確実にいます。悪魔です。
こういう人とまで仲良くしようとすると、自分の時間と労力と心を吸い取られてしまいます。
そうすると本来仲良くすべき人たちへの時間と労力と心をなくしてしまうのです。
だから悪魔とはなるべく関わらず、嫌われてもいいことにしちゃったんです。

そうすると、悪魔たちは陰で悪口を言ったりしてきたりしますよ。
でも兼行先生の言うように、人のあざけりなんか気にしないんです。
くだらないことに関わらず、自分のやるべきことを着実に誠実にこなしていく。
その方が自分も周りの人たちもハッピーになれ、ちょっとずつでも会社や社会をよくしていくことができると、思っているのです。

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