2008年12月8日月曜日

愛と努力と忍耐と

こんにちは

先週末、教え子の結婚式に呼ばれて家族で北海道に行ってきました。
式場は千歳空港から近いホテルニドム。
朝からの雪で雪化粧されていて、式場内からも景色が見られるすてきな会場。
北海道の結婚式にはめずらしく、出席者数十人のアットホームな披露宴でした。
披露宴でぼくは、乾杯のスピーチをさせてもらいました。
その内容はこんなの。

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ぼく「和朝君、ともかさん、ご結婚おめでとう!
   今日初めてともかさんにお会いしましたが、和朝君、いい嫁さんもらったなー。
   よかったよかった。
   ここで、お互いどんなところが好きになったのか、インタビューしてみましょう。
   ともかさん、和朝君のどこが好きですか?」

ともかさん「う~ん、メガネがすてきです~」

ぼく「なるほどー。
   じゃ、和朝君は?」

和朝君「やっぱり、笑顔ですねー!」

ぼく「スバラシイ!
   お二人とも、愛は確実にあると思いました!
   でも、愛だけじゃいい家庭は作れません。
   あと何が必要か、うちの奥さんに聞いてみましょう」

晶ちゃん「えーと、努力と忍耐が必要ですねー(笑)」

ぼく「なるほど!
   愛と努力と忍耐があってこそ、いい家庭が築けるんですね!
   それでは、お二人とここにいらっしゃるみなさんの愛と努力と忍耐のために、
   カンパーイ!!」
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ね、おもしろいスピーチでしょ。
席に戻ると、晶ちゃんの隣に座っていた教え子の朝和君がこう言いました。
「先生のスピーチ、うちのヨメさんにも聞かせてやりたかったよ。努力と忍耐が足りないからなー」
すかさず晶ちゃんが反撃してました。

「朝和君、それは違うよ。
 努力と忍耐は他人に強要するもんじゃない。
 自分がやるもんだよ。
 それができるってことが愛なんだよ」

さすが我が嫁さん、スバラシイですねー。
そうなんです。
自らが相手のために、家族のために、どれだけ努力と忍耐ができるか。
それが愛情を表すバロメーターなんですよ。
たとえ夫から、女房からであっても、他人から強要される努力と忍耐は「奴隷扱い」に堕します。

夫婦として、家族として最適なパフォーマンスを得るためにはどうすればいいか。
それぞれが自分の思うとおり、やりたいようにしていたら、全体のパフォーマンスは悪くなり、反って居心地の悪い家庭になってしまいます。
お互い譲り合うところは譲り、我慢するところは我慢する必要もある。
そうすると逆にハッピーになれるんだってことです。

それができずに自分を主張するだけになったとき、愛は終わるんです。
誰が言ったか忘れちゃいましたが、その意味で「愛は妥協」でもある。
妥協できなくなったとしたら、愛もなくなったという証拠なんです。

披露宴が終わったあと、苫小牧に住む別の教え子の家に寄りました。
まだ子どもが小さくて式には出られなかったんです。
最近、家を建てたというので見せてもらったんです。
式場まで亭主に迎えに来てもらいました。

この亭主が若いのによくできた亭主で、とても子煩悩。
3人の子どもの面倒をよく見てくれていました。
教え子も幸せそうでした。
教え子がハッピーであることを見るってことも、教師冥利に尽きますね。

宿に帰って、晶ちゃんにこう言いました。
「ぼくの教え子たちって離婚率低いよね。やっぱり離婚ってのも知性に関係してるんじゃないかな」
すかさず晶ちゃんに反撃されました。
「育ちゃん(ぼくの妹)がバツイチだって忘れてない?」
ありゃりゃ~~~~~。

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