2009年1月3日土曜日

性格は変えられる

こんにちは

この間、デパートに買い物に行きました。
晶ちゃんが買い物をしている間、はっちゃんとっちゃんと屋上で暇つぶし。
屋上にはペットショップがあり、犬などを見ようと入ってみました。

スピッツという種類の犬が売っていましたが、何か変なんです。
スピッツに対するぼくのイメージは、キャンキャンうるさい犬、というものでした。
ところがペットショップにいたスピッツはあまり鳴かず、おとなしいのです。

家に帰ってインターネットでちょっと調べてみました。
現代の日本の住宅事情に対応するために、マンションやアパートでも飼いやすいように、品種改良によっておとなしいスピッツを作りだしたんだそうです。
品種改良といっても遺伝子操作みたいな高級な技術ではなくて、比較的おとなしい犬同志を交配してもっとおとなしい子犬を産ませ、それをまた交配していくという、古典的な品種改良法でだそうです。
こうして人為的におとなしいスピッツに改良されたのです。

<性格>というものを、「その個体のある程度の期間継続する行動様式」と定義すると、上記スピッツの例は<性格は遺伝する>ことを示しています。
その意味で人間の性格だって遺伝します。
ただし、人間の場合は「学習」ができるため遺伝的に性格がすべて決まってしまうわけではありませんが、素質・要因は確かに遺伝します。
例えば、外向的な性格か内向的な性格かに関しては、50%~60%は遺伝によって決まっているという研究があるそうです。
つまり、外向的な親からは外向的な子どもが生まれやすく、内向的な親の子は内向的になりやすいということです。

自分の子どもを見て「なんかイヤなところが似ちゃったな」と思ったことはありませんか。
人間は遺伝だけではなく学習によっても性格を作っていける動物です。
自分でイヤだと思う性格は、自分で矯正してきたのかもしれません。
あるいは、親や学校で矯正されてきたのかもしれません。
ところが、子どもはまだ「素」のままなのです。
親のイヤな性格はちゃんと遺伝しちゃっているんです。
一生懸命直した性格は、生まれてから学習によって直したんですから、当然遺伝はしない。
だから「似なくてもいいところが似ちゃって。。。」ということになるわけです。

2学期末、幼稚園の個人面談がありました。
幼稚園の先生によるとはっちゃんは、

 ちょっと叱られるとすぐ泣く
 自分から遊びの輪に入らない

のだそうです。
要するに、気が弱くてシャイ。
「もう少しタフになってほしいですね」とか。

ぼくもそう思いますけど、幼児にタフになって欲しいってどうやって?とも思います。
そもそも、ぼくも晶ちゃんも気が弱い。
はっちゃんが気が弱いのは遺伝ですから、仕方ないことです。

それに、気が弱いことは短所だけではありません。
長所でもある。
叱られて泣くのは、叱られたことが理解できたからです。
幼児の頃から叱られても平然としていられるとしたら、それは善悪の区別もつかない鈍感な子どもであるということです。

シャイであるのも、慎重であることでもある。
何も考えずに他の子の遊びに参加するようでは、悪い仲間に加えられちゃう危険もある。
一歩引く態度だって重要です。

性格は根本のところは遺伝で変えることはできません。
でも性格は「その個体のある程度の期間継続する行動様式」なのですから、自らの努力で変えてもいけるものなんです。
行動を変えていけばいいからです。
ぼくは今でこそ図々しいヤツとみんなから思われています。
でもそれは何とかその弱点を克服したいと努力を続けた結果で、自分の思うこと、正しいことを堂々と主張できるよう行動してきたからです。
それには40年以上もかかってしまいました。

はっちゃんも自分の長所と短所を見極めて、これから少しずついいところは伸ばし、よくないところは矯正していってほしいと思います。

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