2009年1月14日水曜日

大人のための理系勉強法

こんにちは

友人(文系)から、数学や物理を分かるようになりたいんだけど、どうやって勉強したらいいのか、と質問されました。
ぼくの答えは以下。

###
細々とした雑学ではなく、しっかりとした知識と技能を得るために最適なテキストは、学校で使う教科書です。
教科書は誤植もなく値段も安く最高のテキストなんです。特に数学は。
大きな本屋さんで聞けば、入手法を教えてくれます。
近所の中高生から譲ってもらってもいいです。
中学1年から始めましょう。
例題を理解して、練習問題をひとつずつ解いていく。
それを地道にコツコツこなしていってください。
毎日30分でいいですから、継続することです。
土日は休んでもいいけど。消防士さんだから土日は関係ないかもしれないけど、週に1,2日は勉強だって休日にした方がいいんです。
中1は3ヶ月、中2、中3は半年くらいかけるつもりで、じっくり取り組む。
だいたい1年半で中学卒業。
その後高校数学へと進むといいです。
高2レベルまで終わってから、物理をやるといいですよ。
数学が使えないで物理をやっても意味がないからね。
物理をやれるのは3年後ってことかな。
高校物理までマスターすると、その他の理系科目は恐ろしく簡単に理解できるようになりますよ。
それを楽しみにコツコツやってください。
学問に王道なしと言いますけど、全くその通りで、学問も愛と努力と忍耐なんです!
###

この友人からその後何も言ってきませんが、ということは友人ではなかったのかもしれませんねー、わはははは。
きっと、手っ取り早く勉強する方法を聞きたかったんですね。
でも残念ながらそんな方法はないのです。
学生の頃、ありあまる時間を使ってもなかなか厳しかった勉強です。
大人になっていくら経験値が上がっていると言っても、そう簡単にはマスターできるものではありません。
簡単に面白いと思える程度であれば、NHK教養番組でも見ればよろしい。
きっちりと実用レベルまで身につけようと思ったら、それなりに時間と労力はかかるのです。
そして、それをやるかどうか。
やれば絶対やった甲斐がありますよ。

教科書ではありませんが、次の本もいいです。

 吉田武『虚数の情緒 中学生からの全方位独学法』東海大学出版会\4300-

1000ページにも及ぶ大著ですが、学問とは何か、学ぶ意義は何かから始まり、数学や物理の話を中心にしながらも、文学、歴史、政治などにも話が及び、まさに全方位の本です。
そして最後は量子力学、量子脳裏論にまで到達する。
とりあえずでもいいので、ぜひ買っておくべき本です。

そして、まずは興味のあるところから拾い読みしてみる。
読んで理解できない部分があっても、それより前に必ず解説されています。
なので、この本以外必要なし!

もちろん、中学2年生レベルの国語読解力は必要です。
大人ならそれはokでしょう。
愛と努力と忍耐さえあれば、読み進めることが出来ると思います。
とは言っても、通読するには1年以上はかかることを覚悟する必要はあります。
だって、学問に王道はないんですから。

小学生以下のお子さんがいる家庭なら、買って本棚に入れておくだけでもいい。
子どもが中学生や高校生になったときに、手に取るかもしれません。
何よりこんないい本が家にあるというだけで、家の中が知的な雰囲気になるんですよ!

0 件のコメント: