2009年2月13日金曜日

権力欲一定の法則

こんにちは

ぼくは時々、縁薄い(笑)若い同僚に伴侶となりそうな男性、女性を紹介したりしています。
もちろんこれぞと思ったヤツだけですが。
先日もなかなかの好青年に出会ったので、「君、彼女いるの?」なんて聞いてみた。
「いないんですよー、関口さん誰か紹介してください」
「よろしい。ところで君、今いくつだ?」
「25才なんです。そろそろ結婚したいって思っているんですが、なかなか出会いがなくて」
「まだ25才なのか。なぜ結婚したいのだ」
「やっぱり20代のうちに子どもをもった方が、あとあと楽だと思いまして」
「うむ。君はまだ結婚には早すぎる。もうしばらく精進するように!」

ぼくは「35才成人説」を信用しています。
現代人は二十歳なんてまだまだ子ども、社会人として責任を持てるようになるのは35才くらいにならないと。
なので、結婚して子どもをもつのも35才を過ぎてからの方がいいんだと思っています。
いや、別にぼく自身がモテなくて35過ぎに結婚したから、自己正当化しているってわけじゃないですよ。。。

養老孟司さんの本に「権力欲一定の法則」というのが書いてありました。
人間というものは、特に男性は権力を誇示したい本性を持っているんです。
その量は、誰もが一定量持っている。
その権力をどこかで発露せずにはいられない存在なのです。
適切なところで権力欲を満たせばいいんですが、変なところで権力欲を満たそうとするオトコも多い。
たとえばDV(ドメスティックバイオレンス)とか、幼児虐待とかね。
あるいは、仕事上での弱い立場に対して下請けいじめとか。
どうしてこうなっちゃうのか。

DVやるような男性は、社会的に成功していない場合が多いのだそうです。
社会的に成功しているということは、そのポジションである程度権力を持っているということでもある。
課長や部長になって、部下を思うように動かしたり、動かない場合は怒鳴りつけたり。

もちろん理不尽に権力を使ったら、部下に嫌われて自分の業績でさえも悪くする恐れはありますが、適切にやれば十分自分の権力欲を満たせます。
部下からいい上司だと慕われれば、ますます権力欲を満たすことができます。
会社で権力欲を満たせれば、家に帰ってまで権力的になる必要はありません。
女房や子どもに優しくもなれるでしょう。

ところが万年平社員、ダメ社員だと、会社内で権力欲を満たすことができません。
自分の中の権力欲は発露するところを求めて、鬱積してしまいます。
ぱんぱんにふくれあがった権力欲は、ふくらませすぎた風船と同じで、弱い部分ではじけます。
すなわち家庭での弱者、女房や子どもに対して、その権力欲を満たそうとしてしまうのです。
このとき、強い女房だったりして家庭でも権力欲を満たせなかったとき、仕事で強者になれる下請けいじめに走るのかもね。

ここで、まだ20代の若者の話に戻します。
20代はまだまだ修業中。
35才までは仕事に熱中してみよう。
そうすれば、スキルも上がって、職位も上がる。
係長か課長くらいにもなれるだろう。
そこで権力欲を満たすことができるようになる。
そうすれば、女房や子ども、家族をもっても精神的に安定する。
いい亭主、父親にもなれるってもんだ。
まちがってもDVオヤジになんかならなくてもすむ。
もうしばらく、がむしゃらにやってみなさい。

0 件のコメント: