2009年3月20日金曜日

お金に困らない人生

こんにちは

今造っている研究棟の空調は、床吹き出し空調を採用しました。
計算科学のための研究棟なので、研究者は一日中座っての仕事です。
なので居住空間は普通の研究棟よりも低い位置になります。
床から高さ1.2mまでの範囲で仕事をします。
この空間を快適にする必要がある。
また計算科学の研究者は、デスクの足下にワークステーションというパソコンの強力なやつを置いたりしています。
これもかなり発熱します。
なので、一般的な天井からの空調は適しません。
床面近くを適性に空調したいので、床吹き出し空調で設計したわけです。
といっても、設計時点では床吹き出し空調についてあまり知識はありませんでした。
ただこの空調の方が適していると判断して、空調設計担当者にお願いしたのです。

施工者も決まり、床吹き出し空調についても本格的に打ち合わせが始まりました。
が、スタッフたちとの打ち合わせにちょっと違和感。
何となく話がかみ合っていない。
え?誰もこの技術をよく知らないみたいじゃん!
ちょっとあわてましたよー。
確かに、床吹き出し空調は確立した技術ですが、まだそれほど普及した技術ではありません。
経験したことがない技術者の方が多いのも当然。
じゃー、おれがディレクションしなくちゃねー。

というわけで、その場でパソコンでアマゾンにつなぎ、床吹き出し空調で検索。
適当な本を見つけ、注文です。
ディレクションするためには、先ずは基礎知識の修得が必要ですからね。

ところで我が家は本多静六に倣って、「1/4貯金法」を実践しています。
給料手取りの1/4は、必ず貯金に回すんです。
その残りで一月暮らす。
毎月の暮らしはあまり余裕のないものになりますが、質素倹約に努める習慣ができます。
いざ職を失っても、1~2年なら暮らしていけるだけの蓄えもできます。
質素倹約が身に付いていますから、少ないお金でも暮らしていける。
20年くらい前ぼくが教員だった頃と比べて収入は3倍くらいになっていますが、その頃とあまり変わらない金額で暮らしています。
家族が増えた分程度は生活費は増えていますが、収入を全部使ってしまうような贅沢な(肥大した)暮らしはしていません。
それが精神的余裕を生んでいると思います。

勝間和代『日本を変えよう』毎日新聞\1500-に漫画家西原理恵子さんとの対談が載っていました。

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西原 うち、子どもが「おかあさん、お金とぼくらと、どっちが大事なの?」と聞くんだけど、「両方」って答えるんですよ。
だって金なきゃさあ、親が人じゃなくなっちゃうもの。
自分の親がね、金がなくてホントいやなケンカをしていたんです。
数万円で殺すのなんの言って。
人であるためにはお金が必要。
だからお母さんは常に働くの。
だから私はあんたたちのためじゃないく、自分のために働いている、といつも言っているんですよ。(103p)
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お金はそんなにたくさんは必要ないと思いますが、でも、あまりにないのもダメ。
精神的に余裕が無くなってしまいます。
ある調査によると、日本のサラリーマンの幸福度は年収と強い相関があるそうです。
年収1500万円までは、年収が上がるほど幸福度もupするんだって。

相関なので因果じゃありません。
年収が高いから幸福なんだってことかもしれませんし、逆に、幸福な人は年収も高いのかも知れませんけどね。
ともかく、お金に困らない程度は稼げないと人は幸せにはなれないんだと思います。
西原さんの言うように「人であるためにはお金が必要」というのも真理だと思います。
お金がないと、人間らしさも失われてしまうのです。
お金というのは社会の潤滑油、人と人とを結びつけるものでもあると思います。
悪用もされますが、上手に扱えれば幸せにもなれる。

稼げるということは、「人から求められる人物」ということでもある。
誰かが必要としているから、その対価としてお金も得られるんだと思います。
実力があって人から求められれば、感謝されつつお金ももらえるんです。

で、お金と気持ちに余裕があるので、必要な本ならちょっと高価な専門書でも迷わず注文することができます。
お金がないと買うのを迷ったり躊躇したりしちゃいます。
そうすると、学ぶべきことを学ぶべき時期に学べない。
それではよく分からないまま、人任せの仕事になってしまいます。
失敗する確率も高くなる。

まだまだ年収1500万円にはほど遠いですが、まずまずハッピーに暮らしています。
収入>支出なので、お金にも気持ちにも余裕ありあり。
我が子たちにも、稼げる人物になってもらいたいですねー。

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