2009年4月13日月曜日

自分の価値を高める働き方

こんにちは

ぼくの職場には、忙しいけど楽しそうに仕事をしている人がたくさんいます。
その意味で、いい職場だと思います。
なぜ楽しく仕事ができるかと言えば、「自分の存在価値を実感できる仕事」をしているからなんだと思います。

流れてくる仕事をただこなすだけの、流れ作業のような仕事はおもしろくありません。
自分がやらなくても、誰でも代わりができるような仕事では、自分の価値を見いだせません。
チャップリンの「モダンタイムス」を思い出しちゃいます。
こういうパッシブな仕事は、肉体的に非常に疲れますし、全然頭は使っていないのにも関わらず精神的にも疲れます。
早く終業のベルが鳴るのを待つようになってしまいます。

自分で仕事を創り出したり、流れてくる仕事でも流れを変えたり、強力に押し流したり、そんな「自分にしか出来ない仕事」なら充実感が得られます。
こういう仕事なら、脳をフル回転していても精神的な疲労は少ないし、ちょっとやそっとの残業でもへこたれません。
肉体的に疲れても、家に帰ってバタンキューと眠れば、翌朝にはスッキリ回復します。

斎藤孝さんの講演で聴いたことです。

 人間はエネルギーを使えば使うほどエネルギーが沸いてくるものだ
 エネルギーを出し惜しみするからエネルギーが枯れてしまうのだ

まったくその通りだと思いました。

キャメル・ヤマモト『ムダな時間の充電力、バカな時間の開放力』講談社+α新書\880-から引用します。

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給与についてはいくらもらうかも大事だが、それと同じくらいどう稼ぐか、という稼ぎ方も重要だ。(略)
同じ月給をもらっていたも、それがどういう稼ぎ方でもらっているかで、価値が異なると考える。
まず、自分が持っている力(能力や体力)をすり減らすように稼いでいる場合を「消費的な稼ぎ方」という。いわば寿命を縮める稼ぎ方だ。
消費的稼ぎ方だと年収600万円は、あなたが体力と能力と時間を消費したことに対する対価である。
この場合、あなたの側に残るのはお金と疲労である。
年収600万円は、文字どおり600万円の価値しか持たない。
もう一つは「投資的な稼ぎ方」で、寿命を延ばす報酬だ。
こっちはちょっと込み入っているので説明しよう。
たとえばある成果を出す際に、その成果を生み出す場面以外でも使えるような仕組みを考えたり、あとでも使えるスキルを身につけるように努力する。
投資的稼ぎ方で年収600万円を稼ぐと、あなたは600万円を手にすることに加え、それ以上の価値を得る。
年収600万円以外に、自分がつくった「仕組み」や「スキル」や「知識・経験」といった知的資産が残るからだ。
人脈という資産もできるかもしれない。
こうした知的資産は、特許のような形を取る場合もあるが、多くの場合は目に見えない資産である。
それ自体、多くの人にとっては「精神的な報酬」だろう。
投資的稼ぎ方で仕事を続けると、あなたは現金収入を得ながら、同時に知的資産と精神的資産を蓄財し、資産家になれるかもしれない。(略)
目に見えない知的資産については、仮に、企業からそのぶん払われなくても、あなたの知(血)となり肉となるので、いずれにしてもおいしい稼ぎ方だろう。
(143-145p)
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概して、誰でもできるような簡単な仕事をしている人に限って、自分の給料に不満を持っていたりします。
同じ金額をもらっていたとしても、不満なんです。
そこには「精神的な報酬」がないからなんですね。
ただただ自分を消費し、消耗していくだけだからです。
だから、「オレはこんなに疲れるまで仕事をしているのに、これっぽっちの給料なのか!」と思ってしまうわけです。

反対に楽しい仕事をしている人は、あんがい給料に満足しています。文句はない。
それはお金以外に「精神的な報酬」を得られるからなんです。
スキルが上がる、知識・経験を得ることができる、あるいは誰かから「ありがとう」と言ってもらえる。
自分の価値が実感できれば、不満もなく笑顔でいられます。
「こんなに楽しくて、おまけにお金ももらえちゃって、嬉しいなー」なのです。

仕事には、寿命を延ばす仕事と縮める仕事があるんだってこと。
もちろん仕事のほとんどは、クリエイティブなわくわくするようなものではなく、流れてくるのをこなすだけのルーチンワークなのかもしれません。
でも、そんな仕事をするときでも、その仕事をすることを通じて将来も使えるスキルを得ること、何か自分のためになることを見つけることが、楽しく仕事をするコツなんだと思いました。
そしてそういうネタは、どんな仕事の中にも見つけられる。
それができるなら、自らの価値を高めていけ、楽しく仕事をしていけるんだと思っています。

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