2009年7月19日日曜日

理数科教育は努力家を育てる

こんにちは

昨今の理数科離れ。
原因は理数科が面白くないとか役に立たないと思っているとかじゃなくて、単純にめんどくさいだけだと思います。
理数科は修得するのに努力が必要。
努力することが嫌だから、理数科が嫌いなんです。
だから、理数科離れじゃなくて、「努力離れ」なんです。
逆に考えれば、理数科目をきちんと勉強すれば、努力する習慣が培われます。
努力する習慣は、理数科目の修得に留まらず、人生のあらゆる場面で役に立ちます。

松井孝典/南伸坊『「科学的」って何だ!』ちくまプリマー新書¥760-にこうありました。

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「考える」とか「疑う」ということは苦しいわけですよ。
たとえば数学の問題を解くって大変でしょう?
大変だけど我慢して、一生懸命考えて解く。
そういう「我慢」ということを教えるのも学校教育の一つだったんです。
何でもかんでも、努力しないでわかるわけではない。
一生懸命取り組んで苦しみ抜いた末に、ようやく何とかなるという種類のことが世の中にはあるんだと。
それが、学校教育が考えなければならないことの一つだったわけです。
理数教育というのは、そういうことなんです。(松井、93p)
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努力するとは、思考機能としては「考える」、「疑う」ことなんですね。
努力とはただ闇雲にがんばるのではなく、考え、予想し、それを実行する過程なんです。
それで上手くいったり、失敗したりするでしょう。
結果を自分にフィードバックして、また考える。
考え、予想し、実行することを繰り返すことが、努力の正しいやり方なんですね。

そしてそれは「我慢」でもある。
我慢も、ただ闇雲に自分を抑えることではない。
成功目指して、地道に一歩一歩進んでいくことが、本当の我慢なんです。
まさに、数学の証明問題ですよ。
ロジックをひとつずつ積み重ね、自分だけじゃなく他の人も納得するように、正解へと導いていく。

だから、我が子はっちゃんとっちゃんには理系に進まないとしても、せめて中高生までの理数科目はしっかりと勉強させたいんです。
人生の宝になるはずだから。

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