2009年10月13日火曜日

完璧をねらうな

こんにちは

ぼくは毎月かなりの本を買います。
だいたい月に20冊前後、金額で2~3万円くらいでしょうか。
今月も本屋で大量にレジで買っていると、後ろに並んでいたおばさんに言われました。
「そんなに買ってどのくらいで読むんですか?」
ぼくは「1ヶ月で読んじゃいます」と答えました。

ただし、全部読まないんですよ。
最初から最後まで読むのは、せいぜい半分くらいでしょうか。
読んでいて面白くない本は、途中で読むのをやめちゃいます。
資料的な目的で買った本、専門書は、ほしい情報が書いてあるところしか読まない。
ですから、本1冊まるごと最初から最後まで読むのは、買う本のうち7~8冊程度なんです。

そんな話をしたら、おばさんは「もったいなくてそんなことできない」と言いました。
確かにもったいないかもしれませんが、面白くもない本を無理して読む方がもったいないことだってぼくは思います。
専門書なら、既に知っている部分までわざわざ読む必要もありません。

読書に限らず、何にでも「歩留まり」というものがあると思っています。
勉強でも仕事でも、やったことのうち何割かはできなかったり、いい加減になってしまったり。
でも、それが自然なことだと割り切っているんです。
もちろん仕事ではやらなかったり、いい加減にやって使い物にならなかったりしたら困りますから、60点合格点の出来でよしとする、ということです。

歩留まりという概念がないと、何でも完璧にやろうとしてしまいます。
完璧にやろうとすると、量が減ります。
読書で言えば、読書量が減るということは、知識を得るスピードが落ちるということです。
1冊全部を読み切り、内容をすべて理解しようとすると、結局は本が嫌いになっちゃうんです。
嫌いになると読まなくなり、ますます知識を得ることはできなくなります。
勉強でいえば、完璧に理解しようとすれば時間がかかり、勉強量が減ります。
勉強量が減るということは、合格ラインまで到達する時間が長くなるということです。
おまけに、長時間かかると前に勉強したことを忘れちゃうこともありますよね。
仕事で言えば、完璧にやろうとするとアウトプットは減ってしまい、締め切りに間に合わなくなる。
成果が少なくなって、それは端から見たら能力がないのと一緒なんですよ。

先日、和田秀樹さんの講演を聴きました。
和田さんも講演の中で言っていました。

 勉強のできない人は全部覚えようとする
  全部覚えようとするから覚えられないのだ

最初から全部覚えようとしない、理解できなくてもかまわない。
6~7割マスターしたら先に進んでしまえ。
勉強のできる生徒はそうやっているんです。
先に進んでいくと、前に覚えきれなかったことや理解できなかったことも、自然と身に付いてくるものなのです。

勉強を仕事に置き換えても正鵠を得てますね。
仕事のできない人ほど全部を完璧にやろうとする。
完璧にやろうとするから成果が上がらないのです。
仕事も質よりも量なんですよね。
量をこなしていくうちに、自分のやっている仕事の全体像がだんだん見えてきて、質もよくなっていく。
狭い範囲で完璧に質をよくしようと思っても、時間ばかりかかってダメなんですよ。
視点を広く持つためにも、質はある程度犠牲にしても、量をこなす方が合理的なんです。

多少の取りこぼしは仕方がない、避けられない自然なことなのだと思います。
物事に軽重をつけて、あまり意味のないものに時間と労力をかけずに、合格最低点でもがまんする。
いい意味での「手抜き」です。
手抜きをして余った時間を、本当に力を入れるべき仕事に投入する。
そして、どんどんやる。
その方が充実した時間を過ごせるのだとぼくは思います。

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