2009年11月30日月曜日

正しい面倒くさがり方


こんにちは

さて、その後の家出君です。
おかげさまでヘルパー講習の座学と実技講習は完了。
残すは現場実習4日間のみとなりました。
予定通り12月中旬には免許をもらって、郷里である北海道に帰れそうです。
とは言え、それほど順調でもなかったみたい。

先週末我が家に家メシを食いに来る予定でしたが、連絡もなくドタキャン。
まさか、また逃亡?
信用のない人間は悪い方悪い方へ思われちゃいますよ。
我が家に来る時刻を3時間ほど過ぎた時に電話がありました。
「金曜日の晩に胸が苦しくなって、一晩入院して点滴してもらっていた。
退院したけどまだふらふらするので、今日は先生の家に行けない。
明日も宿で静養する」
ああ、一安心。逃亡ではありませんでした。

聞けば、所持金が底をついてきた。
宿代はヘルパー講習が終了するまで払い込み済みだから、寝るところには困らない。
でも飯代が乏しくなっていたようなんです。
なんと残金2万円。
とてもあと半月、まともに食っていくことはできませんよ。

なので飯代をケチってしまっていたようなんですね。
それじゃあ体力もなくなって、病気にもなろうってもんです。
やっぱり一番の節約は健康なんですよ。
健康を損なうような節約は、結局損なんです。
彼も一晩入院して1万円以上かかってしまったわけですから。

結局の所、彼のご両親から援助してもらうことに。
それで一息つきました。
まったくダメな人に限って、人に頼るってことを知らないんですよね。
適当な時期に自分から助けを求めない。
それで倒れちゃって、誰かが手をさしのべるのを待つ。

で、今週末は我が家に家メシを食いに来ました。
がりがりにやせて、体重44kg。ぼくの半分だよ、これ。
まるでアウシュビッツから出てきた人みたい。
我が家の家メシをガツガツ食ってました。

ヘルパー講習のめども立って、ご両親からのお金も入ったので、北海道までの航空券を予約してしまうことにしました。
せっかく援助してもらったお金を使っちゃって、帰れなくなったら困るからね。
って、やっぱり信用ないんだねー、家出君!
あはははは。

我が家のパソコンからインターネット予約。
スカイマークで羽田-千歳\9500-のチケットを予約。
そうしたら家出君、びっくりしてるんです。
「え?そんなに安いの?いつも35000円もしてるのに」だって。
JALやANAの通常料金ですね、この値段。
いろいろ安いチケットを調べたりせず、当日ふらっと空港に行って、搭乗券を買う。
そういうやり方をしているからです。

人は誰もが面倒くさがりなんです。
が、人によって面倒くさがり方が違う。
避けがたい困難に直面したとき、人は二つのタイプに別れる。

1.調べたり人に聞くのは面倒だから、今の自分の知識と経験を基にして考える

2.自分で新たに考えるのが面倒だから、人がすでに考えていて効果のあるものを探し、
  それを真似して利用する

1はオリジナリティは発揮でき、時に大当たりしたりしますが、失敗する確率の方が大きい。
当たってもまぐれ当たり、99.9%は失敗に終わります。
行き当たりばったりで、どうしても「自己流」の範囲にとどまってしまうから。
だから、損することも多い。
いや、損ばかりしちゃうんです。

2は確かに「個性」は発揮できませんが、ヒットの確率は高い。
大当たりはしないかもしれませんが、失敗のリスクは避けられます。
コンスタントにいい結果を得られるのです。
頭のいい人たちはこっちの考え方をする。
得ですよー。
最悪の場合でも、損はしないですむ。

面倒くさいと思うのは誰もが同じだけど、どういう面倒くさがり方をするかで得になるか損になるか、二つに分かれます。
頭のいい人はリスクを避けた面倒くさがり方をする。
その方が「生き残って」いけるからです。
生き残って行ければ、次のチャンスもやってきます。

しかし、他人の考えたよい方法を利用するだけでは、発展がないようにも思えます。
でも数をこなしていくうちに、自分に合ったやり方=オリジナルへと進化させていくことができます。
自分なりの統一したやり方が身に付いていく。
これぞ自己流から脱した「個性」ですね。
そしてそれがまた他の人の役にも立っていく。

我が教え子も、少しでもそういうやり方を身につけていって欲しいと思っています。
無理かなー??

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