2009年12月15日火曜日

情けは人のためならず

こんにちは

ぼくはよくSPring8( http://www.spring8.or.jp/ja/ )へ出張に行きます。
SPring8までは、JR相生駅からバスに40分ほど乗っていきます。
途中に兵庫県立大附属高校のバス停があります。

この間、仕事が終わって帰路に着くためバスに乗った時刻が、ちょうど学校の下校時刻と重なっていました。
途中のバス停から学生たちがたくさん乗り込んできました。
だけど、テキパキ乗ればいいのにみんなダラダラ乗り込むもんだから、いつまでたっても発車できない。

そのバスは定刻に相生駅に到着すれば、5分後くらい発の新幹線に余裕で乗れるはずでした。
学生たちのダラダラ乗車のために、相生駅への到着は5分遅れてしまいました。
新幹線の発車まで残り1分。
ホームに目的としている新幹線が既に到着しているのが見えました。
ぼくはダッシュして駅の階段を駆け上りました。
が、新幹線ホームまでの距離は長く、ホームに着いたときには動き出しちゃってました。。。
あ~あ。。。
相生駅に止まる新幹線は1時間に2本ほど。
次に出るこだままで40分以上待つはめになってしまいました。
クソー、学生らめ~!

ぼくはまた次世代スーパーコンピューターの開発( http://www.nsc.riken.jp/index.html )にも参加しています。
事務所は丸の内に構えていますから、朝のラッシュの中出勤することになります。
朝の8時頃の電車は以前ほどではないとはいえ、寿司詰め状態です。
でも電車は遅れず、定刻運転しています。

それはなぜか。
乗客がテキパキ乗り降りしているからです。
誘導する駅員の指示に素直に従って、整列乗車。
降りる人が全部降りてから、乗るわけです。
ダラダラした乗り降りをする人はめったにいない。
これが定刻運転に必要なことなんです。
つまり、いくら電車を運行する側がしっかりとしていても、それを利用するお客さんも協力することなしには、定刻運転はできないということです。

さて、これからが言いたいことなんですが、最近の学校が荒れていて授業が成り立たない原因を、学校の側ばかり、先生の側ばかりに求めているような気がしています。
学校だって、授業だって電車やバスと同じ面もあると思います。
整列乗車と同じことが学校にも授業にもあるんだと思うのです。
先生と生徒がお互いに協力するから、学校はうまく機能するんだと思います。
先生の側もいい授業をするべく準備する。
生徒の側もそれに協力して、授業に参加する。
相互に協力し、努力し合うことによって効果的に授業はできるのです。

電車が遅れず運行することは、お客さんにとって最大のメリットです。
授業が効果的に機能することは、生徒の成長にとって最大のメリットであるはず。
メリットを最大にするために、自らも協力する。
そういうことが、今の学校では忘れられているように思えて仕方ありません。

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