2010年1月13日水曜日

褒めて育てる


こんにちは

1/11成人の日に、家族で福島のスパリゾートハワイアンズ(http://www.hawaiians.co.jp/)に行ってきました。
筑波研に出張に行ったとき、駅に「お座敷列車で行くハワイアンズ日帰り旅行」ってパンフレットが置いてありました。
上野から往復ともお座敷列車で、ハワイアンズに約5時間滞在。
しかもハワイアンズでの昼食も付いて、一人8000円!
お座敷列車なら子どもたちも多少走り回ったり、寝ちゃったりしても大丈夫だろう、と踏んだんです。
それを見たとたん、行きたくなっちゃったんですよ、ぼくがー。

朝7:12上野発、帰りは20:30上野着ですから、かなり強行軍でした。
でも楽しかったですよー。
子どもたち、ほぼ5時間泳ぎっぱなしでした。
特にとんたんが、もう泳ぐのが楽しくて楽しくて、という感じで。
浮き輪を使ってですが、ぼくの所から5mくらい泳いでいってはまた帰ってくる。
その度に「とんたん、水泳上手だねー。あんなに遠くまで泳いでいって勇気あるねー」と褒めました。
とんたんもニコニコしながら「そうでしょー!」って喜んでいました。

子どもを育てるときの鉄則は、褒めて育てることです。
もちろん躾は大切で、悪いことをしたら、社会的に見て好ましくないことをしたら、その場で叱ることは必要。
でもそうじゃない、未熟なための失敗、経験が足りないための間違いを子どもがしたときは、絶対に叱っちゃいけないんです。
特に知的な間違いは、子どもはただ単に知らないだけなんですから、バカと言ってはいけない。
知らないなら教えてやればいいだけなんです。

バカ、バカと言っていると、本当にバカに育ってしまいます。
自分はバカなんだと自己規定するようになるからです。「自己否定感」を持つようになってしまう。
そうすると、ぼくはバカなんだから仕方ない、バカなんだからやってもダメ、と思いこみ、成長のチャンスを逃すようになります。
ちょっと努力すれば成功することができるようなことでも、最初からあきらめてしまうようになる。
そうこうしているうちに本物のバカになってしまう、というメカニズムです。

特に「つ」の付く年齢、九つ、小学校3年生くらいまでは、褒めて育てなくちゃね。
自分は有能であり、かつみんなから認められている、という自己肯定感を育てる。
藤原美子『家族の流儀 藤原家の褒める子育て』集英社文庫\476-にこうありました。

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「パパがよく言うように、もともと人の能力にはそう大差ないと思うんだ。
そこからの努力いかんで人からぬきんでる存在になれるかどうかが決まると思う。
僕は、努力する人間には二種類あると思っている。
ひとつは、自分は優秀な人間なのだから、もっともっと力を発揮できるはずだと思って努力するAタイプ。
もう一つは、自分は凡人だから上へ行くためには人以上に努力しないといけないと思って努力するBタイプ。
パパや僕はAタイプ、ママはBだな」
と、謙三郎は御説をのたまった。
「ではサブ、どちらのタイプになるかは何によって決まると思う」
「そりゃあ、性格だと思うよ」
横で聞いていた夫が「持って生まれた性格もあるけど、育ち方も大きいよね」と口をはさんだ。
すると謙三郎が
「うん、僕は小さいときからパパたちがよく褒めてくれたから、褒められてきたことが大きいのかなあ。
それは有り難かったと思っているんだよ」
と珍しいことに親に感想を述べた。(56p)
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褒められて育つ。
そうすると、ある意味楽観的になれます。
困難な状況に出くわせても、ぼくならなんとかできるだろう、きっとやり遂げられるに違いない、みんなも協力してくれるはずだ、って。
成功する見通し、見込みがあれば、必要な努力は惜しまないようになります。
そういうよい循環に入れれば、どんどんと努力し、賢くなっていけるわけです。

「つ」の付く年齢を過ぎる頃、小学校4年生くらいから、学校で習う勉強も抽象的で難しくなってくるし、友だちづきあいも複雑になってくる。
そういう時期に自己肯定感があれば、自らが自らを鍛え、健全に育っていけるんだと思います。

大人になるとめったに褒められることはなくなります。
仕事はやって当たり前ですからね。
そういうときでも、自分の理想に向かってめげずに進んでいけるかどうか。
ある意味楽観的になれるかどうかが、大人になっての成功につながるんだと思います。
それには幼少の頃、めちゃくちゃ褒められて育てられたかどうかが重要。
ぼくはそう思って、はつき君やとんたんを育てているんです。

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