2010年1月24日日曜日

忍耐の先にある快楽


こんにちは

昨年末に無事ヘルパー2級資格をGetして田舎へ帰った教え子から電話がありました。
働き口が見つかったとのこと。
来週から働き出すことになったそうです。
民間の病院系の介護施設だそうですが、試用期間が終われば正職員になれる。
よかったですねー。
ぼくも一安心です。

それにしてもこの不景気なご時世、いくら求人難の介護業界とはいえ資格取得から1ヶ月あまりでの就職決定。
芸は身を助く、資格はスバラシイ!
努力が報われると人生楽しくなりますよねー。

とは言え、これからが本番。
一日一日を大切にして、三日、三月、三年と継続して仕事をしていってほしいと思います。
どんな仕事でも三年は打ち込んでやらないと、必要な技能は身に付きませんからね。
きちんとした技能が身に付いたとき、初めてその仕事は自分のものになって楽しくなってくるし、人からも信頼されるようになると思います。
斉藤孝『フロイトで自己管理』角川oneテーマ¥705-にこうありました。

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たいがいの仕事はそんなに気持ちがいいものではない。
あるいは気持ちがいいと感じるようになるまでには、それ相応の忍耐が必要である。
しかし、気持ちがよくない状況に耐える訓練、学習をしていないから続かない。(27p)
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3年くらいの間は忍耐が必要なんですよね。
技が身に付くまではいちいち考えて行動しなくてはならないから、疲れます。
疲れれば気分も悪くなります。
でもそこで止めちゃいけない。
ひとつひとつコツコツと、自覚しながら技を身につけていく。
そういう我慢と忍耐が必要だと思います。

とは言え、あまりがんばりすぎない方がいいですね。
人生に出遅れた人って、一気にそれを取り返そうとして無理をしすぎる。
いい格好をしたいんですね。その気持ちもわからないでもない。
無理も一月二月ならできるんですが、三月もすると息切れしてしまいます。
息切れすると、仕事の質と量はガクンとダウンしてしまう。
下手すると三月目くらいに病気になって寝込んじゃったりする。
急に休みを取って、みんなのローテーションを狂わせたりする。
そうするとそれを見ている人からは怠けているように見えてしまうし、アテにできない奴だと思われちゃう。
そうやって一気に信頼をなくしてしまうのです。
損ですよね。

教え子にこういうアドバイスをしました。

  電話ありがとう。オメデトウ!楽しくがんばってねー。
  で、長く勤めるコツはね、がんばりすぎないこと。
  いつも100%出すんじゃなくて、80%くらいの力で仕事をする。
  で、時々ここぞというときに120%の力を出す。
  そうすると、みんなに信頼されるようになるよ。

まあそれも難しいでしょうね。
ちゃんとした仕事はしたことがないんですから。
試行錯誤しながら身につけていくしかない。
それでも、最初は張り切りますからね。
張り切りすぎないよう、アドバイスしたわけです。

派手さはなくても毎日確実に仕事をする。
少しでも余力を残すことによって、次の日も確実に仕事ができる状態をつくる。
心身の健康を保ち、間違っても急に休みを取るようなことにならないようにする。
余力があれば、誰かが急に夜勤の仕事ができなくなったとき、元気に「オレ、引き受けますよ!」と言える。
そういうことを三年続けてもらいたいです。

そうすると考えなくても勝手に身体が自然に動くようになり、同じ仕事をしていても疲れなくなってきます。
そうやって三年も経つと、いつのまにか自信もつき、同僚、上司から信頼され、世話焼きのおばさんから嫁さんの紹介なんかもされたりして、毎日が楽しくなっているはずなんです。
そういう楽しい未来を創るのも自分自身。
楽しくがんばってもらいたいと思っています。


写真はSPring8のある播磨科学公園都市の風景。
播磨は空がとてもきれいです。
播磨の空のような人生を創っていきたいです!

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