2010年1月27日水曜日

先延ばしするな、現場に行け!


こんにちは

ぼくの仕事のひとつは工事の監督員です。
監督員の仕事は、施工者に施工しやすい環境を整えてやり、実力を発揮できる条件を揃えることだと思っています。
そのひとつが「決めること」「決めるための資料を提示すること」です。

以前、職場の所長室の改修工事を行ったときのこと。
施工者さんが図面を見ながら考え込んでいました。
ここ、どうなっているんだろう?って。
図面というのは現実を全部表現できるものではありません。
実際のそのごく一部分を図面という二次元空間に射影しているだけのものです。
どうしても欠落した情報が残ってしまうのです。

ぼくはさっそく「じゃあ現地を見に行こうよ」と言いました。
ホントはみんな現地を見て、直接確かめたかったんですよ。
でも所長室なんて偉い人のいる場所だから遠慮していた。
現地を確認すれば即決まるものが、図面だけだから決まらなかったんです。
現地を見に行ったら、その場でこうしようという方針が決まっちゃいました。
結果、いい仕事ができたと思います。

本田健『ユダヤ人大富豪の教え』大和書房\1400-にこうありました。

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決断に関して、普通の人が理解していないことがある。
よく決断は先延ばしにしようと言う人がいる。
後でゆっくり決断しようというタイプだ。
でも、その人はよく見ると大きな決断を知らずにやっている。
それは、「いま決断しないでおこう」という決断だ。
これが、人生でも最も大きい落とし穴の一つだ。(196p)
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世の中には「先送り」なんてことがよくあります。
まあ時間が解決してくれるってこともありますが、たいていのことは先送りすると問題が肥大化します。
だから、とりあえずでも決めてアクションを起こした方がいいのです。
アクションを起こして走りながら軌道修正していく方が、早く解決に至れます。
藤原和博さんも、先ずは行動を起こせ、そこでトラブルが発生したら何度でも改善を加えよ、100回改善すれば必ず成功する、なんて言ってました。

実は「決めない」ことは簡単なんですよね。
あれこれいつまでもだらだらと考えて、引き延ばしていればいいわけです。
たいていそういう人は、問題を複雑に考えすぎて、複雑だから熟考が必要と言うんです。
でもそれは決めることからの「逃げ口上」なんです。
物事は複雑に考えようと思えばいくらでも複雑になるものです。
決断するには、どれが重要でどれは切り捨ててもいいか、はっきりさせなくてはいけない。
そして決断した「責任」も負わなくてはいけない。
それが恐いだけなんです。

でも先延ばしすると問題は雪だるまのようにふくれあがってくる。
いつかは決断しなくてはならないのです。
それならば、雪だるまが小さいうちに決めちゃった方がいい。
たとえそれが誤った決断だとしても、雪だるまはまだ小さいのだから被害も小さい。

決断しないでおく方が危険であることを、常に意識しておきたいですね。
そして決断するには現場に行くことです。
現場に行って、現場を見て、現場を感じてくることです。
さーて今日も現場に向かってGo!!


写真はXFEL実験棟受変電設備の搬入の様子。
まもなく受電です!

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