2010年3月10日水曜日

ピンチを切り抜ける技術

こんにちは

年度末、やっぱり忙しいです。
たとえ雑件でも、複数いちどきにたくさんやってくるとパニック状態になってしまいますよね。
ひとつの雑件の対応をしているときに、違う雑件が舞い込んでくると、今やっていることを即中断してしまって、新しく舞い込んできた雑件の方に関わり始めたりして。
それまでやっていたことは中途半端まま放置されちゃったりするのです。
パニックになると、正常な判断ができなくなってきます。

これも脳の前頭前野にあるワーキングメモリがいっぱいになってきて、空きメモリが不足するからです。
そういう事態が重なると、どれもこれもが中途半端なまま放置されてしまうので、いったい自分が何をやっているのか分からなくなってしまう。
しかも雑件ばかりに振り回されてしまい、本来メインで抱えている仕事にまったく手が着かなくなってしまったり。
すると、その不備からどんどん雑件が生みだされ、よけいにやることが増えてしまうのです。
余計に焦ってしまい、何から手を付けていいものだか分からなくなります。
ピンチです!

もちろん新たな雑件が緊急のものであれば、即対応する必要があるでしょう。
でも、たいがいのことはそんなにすぐにやる必要はないわけです。
今やっていることを終わらせてからでも間に合うかもしれませんし、少なくとも今やっていることが一段落してからでもよかったりするわけです。
雑件が舞い込んできたとき、その緊急度を判断し、今やっていることとスケジュール調整をしてからでも決して遅くないのです。

一度お茶でも飲みながら落ち着いて、舞い込んできた雑件をノートに書き出してみて優先順位を付ける。
要するに「脳出し」。
脳のワーキングメモリに常駐してしまった雑件たちを、ノートに書き出すことによって脳を空っぽにする。
そうすると脳も正常に働きだし、判断も付くようになるんです。
メインの仕事をにらみながら、雑件に対応する時間を確保する。
そして優先順位の高いものからひとつひとつ片付けていけばいいんです。

中島らも『水に似た感情』集英社文庫\495-にこんなことが書いてありました。

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(略)ピンチになってもでんと座ってろ。
アントニオ猪木も言っている。
ピンチっていう奴はダマになってやってくる。
ひとつひとつを解決していけばそのうちほぐれて無くなってしまう。
このノウハウさえ身体で覚えておけば、パニックにならなくてすむ。(107p)
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どんなに複雑で困難に思えることでも、小さな易しいことがからみあっているだけなんですね。
よく分析して、そのからみをほぐしてやってからひとつずつ片付けていく。
ピンチを切り抜け、パニックにならずにすむようにするって、そういうものなんだと思いました。
結局の所、ひとつ一つ、地道に工程通りにこなしていく。
変に焦らない。
秘訣はそれしかないんですね。

さ、今日もがんばろっと!

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