2010年4月14日水曜日

今日もゴキゲン!


こんにちは

先週、神戸次世代スパコン施設の特高変電所安全管理審査がありました。
この審査は経済産業局技官の方が現地に見えられて、施設が法令に準拠して造られ、基準通り自主検査がなされているのかを確認するものです。
電気は発電所から需要施設まで電線でつながっています。
特別高圧77,000Vの施設ですので、事故があると自分の施設だけではなく、同じ送電系統に接続されている他の施設にまで影響を及ぼします。いわゆる「波及事故」です。
ひどい場合は、付近一帯が全部停電してしまうことにもなりかねません。
そのため、国としても一定の責任を負う必要があり、審査を実施することが法定されているのです。

次世代スパコンも設備容量50,000kWにもなる大規模施設。
自主検査も2ヶ月以上かかりましたし、その検査記録も厚さ15cmのファイル2冊にもなりました。
これを審査してもらうのですから、朝から始めても夕刻までたっぷりかかる見込みでした。
通常お一人で見えられる技官の方も、今回はお二人。
経済局側の力の入れようも違っていました。

自主検査の時も、法令準拠で徹底的にやってもらいました。
抜き取りで検査要領を出してきたので、「絶対ダメ!全数やること。すべての試験に電気主任技術者の立ち会いを求めること」なーんて、例によってつべこべ言いました。
スタッフも辟易したかもしれません。
でも当たり前にやることをきちんとやるってことが大切なんです。
ABC理論;当たり前のことを、バカにしないで、ちゃんとやる、のです。

ぼくは3月はじめに筑波研究所でも安全管理審査をうけました。
その時の様子などをメモにして、事前に神戸スパコンスタッフへ渡しました。
何がポイントなのか、どんな資料を準備しておけばよいのか、技官はどこに重点を置いて審査するのかを伝えておいたんです。
ぼくにできるサポートはしてきたのです。

その結果、審査はとてもスムーズに進行し、予定より2時間も早く終了してしまいました。
技官からの指摘事項も本質的な誤りは全くなく、転記間違い、標記間違いなど数点に留まりました。
よかったですー。
時間に余裕ができたので、技官の方たちを完成間近の電気室や計算機室へご案内しました。
審査が上手くいったので、ぼくもゴキゲン、スタッフもゴキゲン、技官の方たちもゴキゲンです。
和気藹々と見学してもらえました。
形式ではなく素直に、技官の方たちに感謝し、スタッフにもありがとうと言えました。

伊藤守+坪田一男『ごきげんな自分になれる本』大和書房¥1200-にこうありました。

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皆さんは、周りの誰かをほめることがありますよね?
その人がいいことをしたから、ほめるのだと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
人がどんなにいいことをしたって、あなたの気分が悪ければ、なかなかほめられるものではないんです。
反対に、自分がとてもごきげんなときは、理由などなくても人をほめるでしょう。
今私たちがごきげんでいるということは、それだけで社会に対する貢献なのです。(3p)
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ぼくも常にゴキゲンでいたいと思っています。
でもそのゴキゲンは、「自ら作り出すもの」だと思っています。
ゴキゲンでいるためには、いい結果を出せなくてはなりません。
失敗してもゴキゲンでいられる人なんかいないわけです。
で、失敗して不機嫌な人は成功するための努力を怠っているんだと思うんです。
するべき努力を一手間抜いているんですね。
それで失敗すると不機嫌になって、失敗の原因を誰かのせいにする。
犯人捜しをするんです。
嫌~な人間になってしまいますよ。

ゴキゲンでいるためには、自分のやるべき努力は怠らない。
一手間かけるのがいいんです。
ナントしても上手くいくように算段し、段取るんです。
上手くいけばゴキゲンになれます。
ゴキゲンになれれば心に余裕ができ、一緒にがんばってくれた人たちに対して自然と感謝の気持ちも生まれます。
素直にありがとうが言えます。
さて、今日もゴキゲンでいられるよう、がんばってきますかー!


SPring8建設業務室のメンバーだった先輩たちを、XFELに案内しました。
1年に1度集い、自分たちの造った研究所がどうなっているのか見に来られます。
ついでに宴会だったりしますがねー。
ともかく、リタイア後も自分たちが造った施設が気になるってことは、それだけ自分たちのしてきた仕事に誇りを持っているってことでしょう。
素晴らしいことだと思います。
ぼくもこういうじいさんになりたいです!

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