2010年4月15日木曜日

ラクして損するな!


こんにちは

ぼくは駅などでもなるべくエスカレータは使わないようにしています。
階段を駆け上る。
職場でも2フロアなら階段です。
徐々にフロア数を伸ばしていこうと思っています。

これも100歳現役医師である日野原先生の真似。
日野原先生は、楽にすることが自分のためじゃない、みたいなことを言っていました。
エスカレータに乗ればラクチンですが、体力は落ちていきます。
乗ったときは楽で得した気持ちになりますが、長い目で見るとそれは自分のためになっていない。
健康を損ねてしまうからです。
エスカレータを利用することは、楽して損してるわけですね。

そもそもエスカレータは、階段を上ることができない人のために設置されているのです。
階段を上る能力がある人は乗ってはいけないのです。
能力があるのに楽をするから、その能力でさえ損なわれる。
そういうことって、人生至るところにありそうです。

牛尾治朗『男たちの詩』致知出版\1500-に、建築家安藤忠雄さんとの対談が乗っていました。
安藤忠雄「常に全力疾走あるのみ!」から引用します。

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今の日本がなぜ低迷しているかというと、問題が起こらないように起こらないようにやっているから、逆に問題が起こっているんだと思うんですよ。
新しいことをしないで安全策ばかりとってきたことで、緊張感がなくなったことが大きな原因だと思うんです。(19p)
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つまり、目先のラクチンを求めすぎた結果が、今の日本なんですね。
階段を駆け上って汗をかくより、エスカレータで安全に楽に上る方を選んだ。
そのために基礎体力がなくなって、気も緩んでしまった。
それが逆に心身の健康を損ねている。
それと同じなんだと思います。

新しいことをするには、失敗しないように恒に緊張感を持ち続ける必要があります。
その緊張感があるから、困難なことでも失敗しないでできる。
逆に安楽で安全なことばかりだと、緊張感がないから、ちょっとしたことでもトラブルに至る。
基礎力も育ってないから、ちょっとの変化にも対応できなくなってしまっている。
安楽にしていたツケが回って来ちゃうんですよ。

目先のラクチンに頼ってはいけません。
それは自分を無能にしていくだけなんだと思います。
昔の人は「先憂後楽」なんて言いました。
ラクをするとしても、結果としてのラクじゃなくちゃいけない。
そのためには、目先の困難にもチャレンジしていく必要があるんです。
困難を乗り越えたところに、ホンモノの楽ちんが待っているんです。


写真は神戸次世代スパコン棟。
これまでいくつの困難を乗り越えてきたでしょう。
あと一息で建屋完成です。
それからスパコン本体の設置です。
まだまだ気がゆるみませんねー。

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