2010年9月15日水曜日

おしゃべりに育てる


こんにちは

我が子たちにはおしゃべりになってもらいたいと思っています。
ぼくの周りの人たちを観察しても、優秀な人はすべからくおしゃべり。
我が社の理事長、ノーベル賞学者の野依さんなんか最たるもの。
同じくノーベル賞学者の利根川さんも、機関銃のようにしゃべる。

おしゃべりといっても、ただたくさんしゃべっているだけじゃなく、聞いていて面白い。
みんなを笑わせるユーモアもふんだん。
もちろん役に立つこともたくさん含まれている。
だから楽しくなって聞いちゃうし、言うことに従ってしまう(笑)。

みんなを引っぱっていくリーダーは、おしゃべりじゃなくちゃダメなんです。
経営学者のピータードラッカーも言っています。

 最底辺から一段上がったら、
 しゃべったり書いたりした言葉でどれほど他人に影響を与えられるのか、
 それが実態としての自分の能力を規定する。

今や暴力や恐怖で人を動かす時代じゃありません。
そんなことをしたら犯罪になってしまいます。
パワハラやセクハラですね。
言葉によって、しゃべったり書いたりして人を動かし、変えていく。
言葉によって愉快な雰囲気を作り、納得を作り出していく。
みんなが楽しい気分で、目標に向かって行動していく。
そして世の中を変えていく時代なんだと思います。

では、おしゃべりな子どもに育てるにはどうしたらいいのか。
カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブス驚異のプレゼンテーション』日経BP¥1800-に、アメリカでの教育法が書いてありました。

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アメリカで育つと小さい時から自然にトレーニングを受けているという素地があることは否めないだろう。実際、幼稚園くらいから「Show and Tell」という時間があり、自分のこと、家族のこと、旅行のことさまざまな話題をクラスのみんなに説明させる時間があって、それが人生の当たり前の能力として幼少児から少しずつ刻まれていく。
ただ、これは小さい頃からプレゼンの訓練をしていたからと理解するのは若干本質を外している。
説明のテクニックやその訓練が大事なのではなく、人に分かってもらう楽しさを早期から教えているのが大事だと理解していただきたい。
みなさんがもし親だったら、ぜひお子さんには速いうちから自分の考えを説明して人に伝えて共感する喜びを教えてあげてほしい。
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先ずはおしゃべりする楽しさですね。
おしゃべりは一方的にしても楽しくない。
自分の中に、話したいことがある。
それを聞いてくれる人がいる。
おしゃべりしたことを分かってくれて、喜んでくれる人がいる。
先ずは親がその役目を果たさなくちゃね。
何事も楽しいから続けられるし、上手にもなっていくわけです。

仕事で疲れていたり、嫌なことがあったりすると、親の方も心に余裕がなくなって、子どものおしゃべりに付き合う気がなくなっちゃいますよね。
それで邪険に扱っちゃったりね。
それじゃ、子どもはおしゃべりになりませんよ。
だから親は常に心に余裕を持たなくちゃ。

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