2010年9月16日木曜日

技術は知識に支えられる


こんにちは
昨日もよく働きました。
午前中は和光で脳センター新棟の高圧電源引き出しの現地調査を施工者さんと。
ザクザクと決めるべきことは決めていきました。

それが終わってから、今年度の目標管理表を作文。
今年度からIT化してwebベースでの提出になったんですが、これが不便。
目標記載欄が1項目についてたったの3行ほどしかなく、具体的に詳細を書くだけのスペースがない。
今年もやりたいこと目白押しのぼくとしては大変不満。
まー会社側が3行程度で書ける程度の目標しか求めていないんだなーと判断するしかないでしょう。
どうせぼくは目標管理表があろうがなかろうが、やりたい仕事やるべき仕事をザクザクやるだけです。
でもちょっとイタズラ心を起こして、こんな目標も1項目記載してみました。

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ワークライフバランスの充実
業務を効率的に実施し、不要な超過勤務や休日出勤を減らすと共に、同僚へのサ
ポート、アドバイスを行うことによって課全体の業務を効率化し、ワークライフ
バランスを充実させる。
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現代においては労働者としてまっとうな目標だとぼくは思いますが、旧態依然とした方々にはカチンと来る目標でしょうね。
さて上司が何と言ってくるか楽しみです。
うひひ。

そしてその後東京連絡事務所に移動して、和光研次期スパコン検討会。
それが終わってから麹町JSTに移動して、労働組合の会議。
充実した1日でしたよー。
 ぼくはここ数年、ほぼ残業ゼロで勤務しています。
だから勤務時間は社内でも最低だと思います。
でも仕事量は人には負けていないと自負しています。
ぼくのモットーは「人生は良く生きるものではない、多く生きるものだ」です。
間違いを恐れ、小さく縮こまって生きるのは楽しくない。
多少失敗したっていろいろやってみたいんです。

話を戻して、スパコン検討会。
これが楽しかった。
ぼくはこの会に電源や冷却などインフラの担当として参加しています。
が、まだまだスパコン本体、システムの話題ばかりでした。
使われている用語もちんぷんかんぷん。
それでも最近のマシンのトレンド、たとえば一頃流行したGPUによって高速化するってのがもう使えない技術になってきた、などが分かって楽しい。
ちんぷんかんぷんながらも、キーワードをメモしてきました。
家に帰ってインターネットでそのキーワードを検索して、少しでも理解したいと思って。
インフラとは「下支え」ですから、支えるもののことをよく知る必要があると思っているんです。
何を支えるか分かっていないと、適切に支えられませんからね。
知識は大切なのです。

野口芳宏『国語授業のつくり方』東洋館出版社¥1500-から引用します。

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外科医の「技術が高い」と言う時、その内実は何でしょうか。
それは「あの外科医は器用だ」と同義でしょうか。
否です。
外科技術が高い、というのは、豊かな医学的知識、情報に基づいて診察し推理し、判断し、決断をし、その上で、もてるあらゆる医学的知識、情報に基づいて行動することです。
つまり、高い技術の実践は、それを支える豊富な知識に裏づけられているということです。
知識なき技術は偶然に依拠する他はなく、技術として行為化できない知識は無益です。(33-34p)
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野口さんは、
技術とは、知識の行為化である
とも言っています。
豊かで正確な知識に支えられた技術だから、百発百中、間違いがない。
豊かで正確な知識に支えられた技術だから、正しい行為となって顕れる。
豊かで正確な知識に支えられた技術だから、世の中を変えていけるんです。


スパコン棟にぼくが植えたハーブの苗が育っていました。
そのそばから雨蛙が飛び出しました。
なんか嬉しいですねー。

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