2010年9月29日水曜日

子育てを楽しめ!

こんにちは

ある仕事仲間が「自分は理科系がさっぱりできなかったので、うちの子(小2)には理科的なことにも興味を持ってもらいたい」と言うので、以前友人たちと出版した『たのしい理科こばなし』星の輪会\1200-をプレゼントしました。
ぼくのサイン入りでね。
この本は小学3,4年生向きですから、彼のお子さんにはまだちょっと難しいかもしれません。
なので、「最初はお父さんが読んであげてね。休みの日には本に載っている実験を一緒にやって遊んだりするのも楽しいよ。たとえ一人で読めるのでも、一緒に聞いてあげたりしてね」と言って、本を渡しました。

その後、彼からこんなメールが届きました。

> 理科の小話ですが、何度も読むように娘に言ってるんですが、
> わからない漢字ばかりだと言って忌避しております。
> 困ったやつです。

ありゃりゃ、こんな与え方をしたんじゃ、いい本だって読みたくなくなっちゃいますよ。

ぼくはこう返事しました。

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そりゃ当然です。
最初は読み聞かせること、一緒に読むことが大事です。
何回か読んであげて、一緒に出来そうな実験を休日にやる。
難しい漢字には振り仮名を振ってやる。
そうする中で、自分だけでも読むようになるんですよ。
親の方が努力もせずに、子どもが努力するわけがありません。
困ったやつは君のほうです!
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子どもをよりよく成長させるためには、手間暇かかるわけです。
その手間を惜しんでしまっているのに、困ったヤツもないもんだ。
そんなことしていると、ホントに困ったヤツに育っちゃうんですよ。
昔から言うように、子どもって「育てたように育つ」ものなんです。

子どもは「未完成」だっていうことを忘れちゃいけません。
未完成だから教育が必要なんだし、成長するんです。
いい本をポンと与えたって、それだけで読めるようにならないんです。
読み聞かせて、興味を持たせること。
子どもが興味を持った実験を「じゃあ今度の休みの日にお父さんとやってみようか」と誘うこと。
そして約束通り、一緒に実験して楽しむこと。

漢字なんか何度も何度も読んであげれば、自然と読めるようになるんですよ。
自分で勉強しろ!なんて言うから、漢字がキライになっていつまでたっても漢字が読めるようにならないんです。
そういう手間暇をかけるから、よく育つんだし、親も楽しくなるんです。

自分が子どもだったときのことをよく思いだしてみましょう。
今自分が漢字が読めたり計算ができたりするのは、どうしてなのか。
きっと、お父さんやお母さんや先生が手間暇掛けて教えてくれたはずなんです。
そういうことをすっかり忘れちゃって、自分は自分だけで大きくなったような気になっているから、子どもに優しくなれないんです。
そして、子どもも親も楽しくない嫌な家庭にしてしまっている。
損だなーって思います。

子どもは発展途上、未完成なんです。
だから、できなくて当たり前、分からなくて当たり前なんです。
ちゃんと教えてやればいい。
手間暇かければ、確実に成長してくれます。
きちんと対応すれば、ちゃんとできるように、分かるようになっていく。
だから、面白いんですよ!

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