2011年1月26日水曜日

借金は恐い。。。

こんにちは

幸いにして我が家は借金、ローンを抱えていません。
小心者のぼくは、借金、ローンなんかしちゃうと、それだけで脳前頭前野のワーキングメモリを一つ二つ消費してしまい、頭の回転が鈍くなりそうです。
借金、ローンがないというだけで、ずいぶんと「自由」な気分になれた気がします。

借金をしたときに、その利子によって借りたお金の2倍になるまでの期間を、ざっくりと計算する方法があります。
それは、

 70÷利子(%)

を計算すればよいのです。
たとえば、住宅ローンで固定金利3%で3000万円借りるとします。
3000万円なら、家を建てる場合ごくごく一般的な借入金額ですよね。
何年でそれが2倍の6000万円になるでしょうか。
上の公式にあてはめると、

 70÷3=23.3年

という結果になります。
まあこれは全額一括返済の場合ですから、毎月少しずつ返済していくなら返済額も減ります。
それについてはあとで書きます。

逆に、銀行に定期預金したとき、何年貯金しておくと倍になるかも計算できます。
1000万円以上を長期の定期預金とした場合、今の金利は0.25%くらいです。
公式にあてはめると、

 70÷0.25=280年

2倍に増えるのに300年近い時間がかかるというわけです。
これが普通預金(年利0.001%)だと、

 70÷0.001=70000年

7万年ですよ!気が遠くなりますね。

20年くらい前、バブル景気だったときの金利は6%くらいもありました。
その時なら、

 70÷6=11.7年

で貯金額は倍になったわけです。
その代わり、物価上昇率もそれ以上だったんですが。

次に、消費者金融から借金したときのことを計算してみます。
テレビでコマーシャルを流しているような大手消費者金融の年利は、15%~28%くらいのようです。
最低の15%で計算すると、

 70÷15=4.7年

となります。
放っておけば、5年しないうちに倍にふくれるわけです。
15%の金利で借りられる人は、何度もその消費者金融から借りて、高い金利にもかかわらずちゃんと返済して「信用」ができた人だけです。
初めて借りる人や信用がない人は、28%で借りることになります。すると、

 70÷28=2.5年

たった2年半です。うかうかしていられませんね。
信用がない人ほどひどい条件で借りることになるのです。
これではローン破産も必然ですよ。

消費者金融の中には、無認可で月に10%や20%の金利を取るところもあるそうです。
いわゆる闇金。
月利20%とすると、

 70÷20=3.5ヶ月

たったの3ヶ月半で倍になってしまうのです。恐ろしいですね。。。
だから、ごく普通のサラリーマンは絶対に手を出してはいけないのです。

これまでの議論は、借金して最後に一括返済する場合の話でした。
実際は住宅ローンなど毎月、コツコツと少しずつ返済していくわけです。
サラリーマンなら返済は給料の「手取り額」の中から工面していかなければなりません。

借金の返済のために、いったいいくら稼がねばならないのか、たわむれに計算してみます。
たとえば住宅購入のために3000万円を30年ローンで銀行から借りるとします。
当然ながら3000万円返せばいいわけじゃない。利子が付きます。

固定金利で3%とすると、総返済額は4500万円にもなるそうです。
返済額の計算法はぼくにはよくわかりませんが、三井住友銀行のホームページで計算してもらいました。
http://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/ganri_sim.html

4500万円は「返済額」です。
これだけ返済するにはいくら稼がなくちゃいけないかです。

給料には当然税金がかかってきます。
税金だけじゃなく、社会保険料や年金など「税金もどき」のものもかかってきます。
これら税金などの合計の割合は、大卒40代一流企業のサラリーマンの平均的な年収900万とすると、なんと給料額面の43%にもなるそうです。
返済期間ずっとこの税率と仮定すると、4500万円返済するために稼がねばならない税込み収入Xは、

 X-0.43X=4500、
  0.53X=4500、

   ∴X=4500÷0.53=8490万円!

なんと、3000万円の借金のためにその3倍近い金額を稼がねばならないのです。
高収入の人ほど税金などの率が高くなるので、それだけ馬車馬のように働かねばならなくなってしまうのです。
これでは借金のために人生を消費してしまっているようですね。
改めて借金って恐いって思いました。



借金が2倍になるまでの期間の計算法は、友達のおーくらちゃんから教えてもらいました。
理屈は以下の通り。

年利x%で1年借りると元金の1+e倍になったとします。(つまり、x=100*e)
2倍になるまでの年をn年とすると(冪を「^」で表します)、

(1+e)^n=2

両辺の対数(自然対数)をとると、

n*ln(1+e)=ln2

ここで、

ln(1+e)=e-e^2/2+e^3/3-....
ln2=0.693....

なので、0<<1として

ne=0.693
すなわち、
n=0.693/e

x=100eだから、

n=69.3/x

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