2011年6月26日日曜日

腹八分の免疫学


こんにちは

5月の半ばくらいから、ぼくの持病のアトピー性皮膚炎が悪化し始めました。
ストレスです。
ちょうどその頃、スパコンのベンチマーク試験が始まったのです。
スパコンランキングtop500への登録締め切りが間近でした。
ここでコケたら大変です。

特にぼくは、スパコンを動かすための電源やら冷却やらインフラ設備を、最初から造ってきた人間です。
そして今はそれらインフラ設備を運転する責任者でもある。
インフラ設備の不具合で、世界一を逃したとしたら、極悪人になっちまいます。
加えて4月から始めた単身赴任のストレス。
体が真っ赤に腫れ上がり、ひどいかゆみに悩まされました。

こういうときは、断食が効きます。
アトピーも消化力が十分でないために起こるものだからです。
免疫力は、一度かかった病気に二度とかからないようになる力とか、自分と他者を区別する働きとか、いろいろな側面がありますが、一言でいえば「消化力」なんです。
食べ物の消化力もそうですし、体内の毒物、異物の消化力も、同じ免疫力の働きなんです。

アトピーは体内の毒物、異物の消化力が不十分なために起こります。
だから、消化力を体内の毒物、異物の消化に専念させてやればよい。
そのために、食べ物の消化を休ませるのです。
食べ物の消化をしなくてよい分、体内の消化力に注力できるのです。
だから断食すると、アトピーを軽快させることができるのです。
ぼくも二日間、野菜ジュースだけにして、固形物を食べるのを止めました。
それで激しいかゆみは軽減し、発疹も薄くなりました。

が、よく考えたら原因はストレスとは違うところにあったみたい。
単身赴任して一人暮らしになって、食べる量がそれまでと狂ってしまったんです。
毎晩、お米2合炊いて食べていたのです。
どんぶり大盛り2杯分ですね。
そのご飯をたべるために、おかずも2人前買って食べていたんです。
食べ終わると、動けなくなって布団にごろん。
育ち盛りの中高生、肉体労働者じゃあるまいし、こりゃー、明らかに食べ過ぎです。
それを2ヶ月近く続けていたんです。

食べ過ぎていたために、胃腸が疲れてしまったんですね。
食べ物の消化にばかり、体の消化力が消費されてしまった。
だから、体内の消化力が不足し、アトピーを発症させてしまったんです。
ぼくは元もとあまり体力がある方ではありません。
確かにアトピーも悪化しましたし、疲れも強く感じていました。
すべての体力を、食い過ぎによって使い果たしてしまったんです。
反省しました。

考えてみると、スパコンのインフラはストレスになるようなことは全くなく、まずまず順調に運転されていました。
神戸でのスタッフにも恵まれ、上司も(変人だけど^^;)いい人で、和光にいたときよりずっと仕事上のストレスは減っていたんです。
まあ家族と離れて暮らすのは、多少ストレスだったかもしれませんがね。

免疫力とは消化力なんです。
食い過ぎて、消化力を疲弊させてはいけなかったんです。
食べ物の消化力をほどほどにすることによって、体内の消化力に余力を残す。
昔から「腹八分」というのは、こういう意味だったんですね。

以来、ご飯は1合だけにしました。
おかずも少なめにしました。
アトピーも軽くなり、体調もよくなった。
元気も復活してきました。
おまけに食費もかからなくなりました。
いいことずくめ!

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