2011年7月22日金曜日

教員採用に関する一試案


こんにちは

国家公務員試験を実施している人事院のホームページを見てみました。
http://www.jinji.go.jp/top.htm
これまでの試験枠、Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種という区分は来年からなくなるんですね。
その代わり、総合職、一般職という区分になる。
これまではごくわずかなⅠ種採用の人だけがキャリア官僚として偉くなっていく制度でした。
Ⅱ種、Ⅲ種の人は採用時点から偉くなれないのが分かっている、偉くなれないなら一生懸命働かない、という弊害もあった。
Ⅰ種の人にも、何もしなくても偉くなれるんだから一生懸命働かない、という人もいたのかもしれません。
なので総合職採用の人は誰もが偉くなる可能性があるってことにして、公務員全体としての効率を上げようってことですね。
なるほど、なるほど。
来年から試験制度が変わっても、総合職合格者は3年間の採用名簿登録という仕組みは残るようです。
よかった、よかった。

この制度、ぜひ教員採用試験でもやってほしいと思っています。
教員採用試験も合格即採用ではなく、名簿登録なんです。
この登録有効期限は1年間しかない。
これを3年間にしたらいいんじゃないか。
そうすれば、国家公務員と同じく研究者目指して修士課程に進学する人も、自分が研究者に向いていないと思って教職に就く人が増えると思うんですよ。

教育って、受ける側(子ども)と授ける側(大人)との間に、圧倒的な知識の落差があったほうが効果が高まるんです。
休み時間や放課後はフレンドリーに友だちのような先生でもいいけど、授業中は「この先生にはかなわない」と生徒に思わせる。
そのくらいの迫力がある先生のほうが、生徒も習う気になるもんなのです。
友だちのような先生もいいんですが、授業における圧倒的な知識の落差がないと、やがては生徒からばかにされてしまうのです。
誰もバカから学ぼうとはしません。
授業が崩壊するメカニズムは、先生が生徒にばかにされているからなんですよ。

おまけに親。
親も教師をばかにし始めている。モンスターペアレンツですね。
親のほうも「先生ったってたいした学歴もないじゃないか」って思っている。
もしかすると「この先生より自分のほうがうまく教えられる」と思っていたりして。
事実、授業参観に行っても、パッとしない授業をしているし、子どもたちも真面目に授業を受けていない。
これじゃだめだ、塾に通わせなくちゃ、なんてね。

だからぼくは、学校の先生も修士卒くらいの人のほうがいいんじゃないかって思うんです。
2年間集中して研究をした経験を持つ。
それも先端的な学問をやった経験。
そういう先生なら、教職についても論文誌を購読し、読み続けるでしょう。
先端の研究をフォローし、楽しめるだけの学力が身についていますから。
自分の研究も継続して、学会発表なんかもし続けるかもしれませんね。
研究への情熱を少しでも持ち続ける。
それが子どもへ伝わるんだと思います。

都道府県教育委員会のみなさん。
教員採用試験でも3年間の登録留保って制度、やってくれませんか。

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