2011年7月28日木曜日

嫌な仕事から逃れる技術


こんにちは

50歳を過ぎたら好きなことしかしない、と決めているぼくですが、やっぱり嫌なやりたくない仕事もあります。
やらざるを得ない。
でも好きなこと、やりたいことをやるためには、嫌な仕事、やりたくない仕事もほどほどにこなしていくしかありません。
こういう仕事は別にそれでいい評価をもらおうなんて思っちゃいないので、とにかく「片付ける」って意識でやっています。
短時間で合格ギリギリでもね。
これも好きなことを存分にやるための「儀式」だと思っているわけです。

森博嗣『工学部水柿助教授の日常』幻冬舎¥800-にこうありました。

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嫌いだ、苦手である、が故にそれらが押し寄せてくる。
その人の周囲に溜まってしまう。
そればかりが集まってしまう。
お心当たりはないだろうか?
どうして、私の周りにだけ、こんな嫌なことがいっぱいなの?という疑問に対す
る答えがここにある、と思う水柿君である。(157p)
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嫌だ、やりたくない、とそれを避けてばかりいると、嫌な仕事、やりたくない仕事がどんどんストックされていきます。
自分という資源は有限ですから、ストックされていくものが溜まるにも限度があります。
自分の中に嫌なもの、やりたくないことばかりが溜り、パンパンに膨れ上がってしまうのです。
これでは、好きなこと、やりたいことをやるだけの余裕が生まれません。

嫌なこと、やりたくない仕事は、たいてい誰にとってもそう。
他の人はそれでも、そういう仕事をちょっとずつでも片付け、好きなこと、やりたい仕事ができるようにちまちまと努力しているのです。
そのちまちました努力を見ずに、好きなことをやっている姿を見ると、「どうして自分ばかり嫌な仕事をしているんだろう」と思うようになるのです。

嫌なこと、やりたくないような仕事は、たいてい誰にとっても、会社全体にとってもそうなんです。
あまり価値はないけど、やらざるを得ないことなんです。
だから「こなす」ことが一番重要。
そこでよい仕事をしようと思わなくていい類のものなんです。
だって、価値はないんですから。

自分ばかり嫌な仕事、やりたくない仕事がやってくるとぼやいている人は、そこを考えて欲しい。
もしかすると、あまり価値のない仕事にも労力をかけすぎていないかどうか。
仕事というのはたいてい、これで終わり、という到達点はないのです。
だから続けようと思ったらいつまででも続いてしまう。
どこかで妥協して終わらせないと、終わらないものなんです。
仕事にあるのは、不合格範囲と合格範囲だけ。
合格範囲に入ったな、と思ったらそこで止めていい。
特に価値の低い仕事は、合格範囲に入ったら止めなくちゃいけないんです。

嫌な仕事から逃れるには、嫌な仕事から逃れてはいけないんです。
迎え撃つ。
バッサバッサと切り捨てる。
そして自分のやりたいこと、楽しい仕事、価値のある仕事にた~ぷり時間と心を傾けるんです。

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