2011年11月11日金曜日

自信のタネを蒔こう!


こんにちは

特級ボイラー技士試験に合格したので、ぼくのゴキゲン度もアップしましたよ。
引いていた風邪もどこかへ飛んでいってしまったくらいです。
ゴキゲンだと仕事もはかどりますね。
やらねばならない雑事もサクサクっとやっつけ、空いた時間をつくってやりたい仕事にも取り組める。
うれしいですねー。

子どもでも自信のない子って、おどおどしていて、なかなかやろうとしないし、やっても時間がかかるし、そのうえ頓珍漢なことをやってしまい、やり直しになったりしますよね。
社会人でもそうですね。
自信のない若者は、どこか視点が定まらず、仕事の着手も遅いし、時間もかかるし、手戻りも多い。
手戻り=失敗でもあるので、さらに自信をなくす。
自信がないから、意欲もなくなる。
最悪最後は、逆切れしたり、引きこもっちゃったりね。

そういう子どもや若者に「もっと自信をもってやりなさい」とか「意欲的に取り組め」なんて、親や上司は説教してしまいます。
でも、どうやったら自信を持てるのか、どうしたら意欲が湧いてくるのか分からないんですよ、本人は。

ぼくが教師だった時の経験でも、子どもが自信を持つと何事もうまくいくようになっちゃう。
その自信のタネは、たった一つでもいいんです。
たとえば、漢字の書き取りに自信を持つだけで、その他のことにも意欲が出てくる。
宿題をやるようになるし、家のお手伝いもするようになる。
逆に、問題行動は減っていく。
だからひとつでもいいから自信のタネを植えつけることから始めるんです。

板倉聖宣さんはこう言います。

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自信がつくためにはこれまで学んだことが身についたという<実績>がなければだめです。
<実績>があるから自信ができるんです。(『楽しい授業の思想』)
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そうなんです、自信のタネは「実績」にあるんです。
簡単に言えば「できた」という経験です。「うまくいった」という体験です。
逆に言えば、できた、うまくいったという経験なしに自信なんか生まれないんです。

ぼくが資格試験を受験しつづけている理由は、究極には「自分で自分に自信をつけるため」なんだと思うんですよ。
合格という「実績」を得るため。
合格証という目に見えてはっきりと示せる実績が欲しい。
それによってより自分に自信を付けたい、と欲しているのかもしれませんね。

ぼくはもともとあまり自信のない人間なんです。
そうは見えないかもしれませんがね。
だから少しでも自信を付けたいと願ってきたんです。
そのために資格試験を利用してきたと言ってもいいかもしれません。

たとえば、ぼくの本業である建設工事の監督であるとき、施工者のプロの人たちと対等に議論し、よりよい仕事をしたいと思って来ました。
そのために、施工者のプロの人たちと同等の資格を持つ。
やっぱり相手の方が格上だと思っちゃうと、どうしても腰が引けちゃうじゃないですか。
言うべきことも言えなくなってしまう。
それではいい仕事はできませんよ。

子どもへの教育でも同じだと思います。
何か「できる」「うまくいった」ということを経験させる。
そうすれば自然と自信は生まれてくるんです。
できない、うまくいかないのに、自信なんか生まれようがありません。

そして、親が「うちの子、なかなかやるじゃない」と思えるようになるといいんですよね。
誰が言っていたのか忘れてしまいましたが、人間というのは「尊敬を食べて生きている」存在なのだそうです。
誰かから尊敬されると生きている実感が生まれる。
尊敬とは、存在意義を認められる、ということでもあります。
この子は、この人は、なくてはならない人間だ、と誰かから思われたり、言われたり。

自信を得て、誰かから尊敬されるようになると、意欲も生まれてくるのです。
板倉さんはこうも言います。

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意欲のほうは、楽しいから意欲が出てくるんです。
楽しいと意欲が出てくるんです。
何らかの意味で楽しくなければ意欲なんか出てきません。(同書)
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なぜ楽しいのか。
できる、うまくいくからです。
できる、うまくいくと、誰かから認められるからです。
誰かから認められれば自信がつきます。
自信を持ってとりくめば、やりとげることができます。
どんどんゴキゲンに楽しくなっていくんです。

そして板倉さんはこう言っています。

  自信を持たない人間に考えることはできません。
            (『仮説実験授業の誕生』)

逆に言えば、自信のない人間はちゃんと考えることができない。
考えられないから、なかなか仕事に着手できない。
仕事に着手するのは、締め切りだとか上司の催促だとか、外的要因で始める。
つまり、考えがまとまらないうちに仕事に着手するから、なかなか進まない。
よく考えずにやってしまうので、誤りが多くなる。
結果として手戻りになってしまい、失敗に終わるわけです。

自信を持つから考えることができる。
きちんと考えて行動するから、うまくいくんです。
常に自信を持てるよう、意欲が出るよう自分をメンテする。
それも大人のたしなみじゃないかなーって思って、今日もバリバリやるわけです!

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