2012年1月30日月曜日

根気を作る


こんにちは

世界最速のスパコン「京」を説明する時に、こんな話をします。

 「京」で1日で終る計算を
  パソコンにやらせたら
   どのくらいかかると思いますか。

パソコンもピンきりですから、たとえばハイエンドパソコン、インテルコアi7というCPUが入っているパソコンで計算してみましょう。

今のパソコンの性能もすごくて、20年前のスパコン並みの計算速度が出ます。
Core i7(Sandy Bridge) は1チップに6コア入っています。
動作クロックは3.3GHz。
1クロックで8回の計算ができちゃいます。
よって、Core i7の理論計算速度は

  8 FLOPS/Clock × 3.3GHz × 6コア=158.4 GFLOPS
                  =158.4×10^9FLOPS

となります。

「京」の計算速度は10.51PFLOPS=10.5×10^15FLOPSですから、割り算すると

 10.5×10^15÷158.4×10^9=66351

となりますから、「京」が1日で出来る計算をCore i7パソコンで実行させると、

 66351日÷365=182年

かかっちゃうことになります。
182年もかかる計算に実用的意味はありませんよね。

さらに、パソコンは事務機器でもあるので、計算専用ではありません。
以前のパソコンは、作業中突然「ジャン!」なんて音を出してしばしばフリーズしちゃいましたよね。
最近のパソコンはめったにフリーズしない。
なぜなら、最近のパソコンはそのCPUパワーの9割も、動作の安定性のために使っているからです。
なので、近年は新しい機種のパソコンと買い換えたとき、速度はそんなに変わったように感じないはず。
その代わり、体感的にも安定性がよくなったと感じるのではないでしょうか。

パソコンが9割ものCPUパワーを安定性に使っているということは、計算には残りの1割しか使えないということです。
すると、「京」で1日で終る計算をパソコンでやらせたら、

 182年÷0.1=1820年

もかかっちゃうことになります。
この「京」の圧倒的、絶対的な計算速度差が、研究・開発のスピードにつながるってわけです。

研究・開発には試行錯誤が必要です。
スピードが速ければ、何回もトライすることができます。
それが研究者のモチベーションも上げます。
だって、何日も何ヶ月も計算した結果、それが使えないものだったらがっかりするじゃないですか。
もう1回、再挑戦しようという気力も萎えます。
でも、あっという間に計算できるなら、たとえその結果が悪かったとしても、もう1回やり直してみようという気力が湧きます。
こんな話をすると、「京」の必要性についてみなさん納得してくれます。

最近の労働心理学の研究で、こんなのがあります。
根気がある人とはどういう人か、という問題。
普通、根気がある人は「ひとつの仕事を長い時間コツコツとやり続ける」というイメージがありますよね。
ところが、研究によると

 根気のある人ほど、作業時間が短い

のが分かったそうです。
ちょっとびっくりしますね。

作業時間が短い=仕事のスピードが速い、ということです。
スピードが速いので、やり終えるまでの見通しがつくんです。
見通しがつけば、仕事を貫徹するだけの自信が生まれます。
集中して仕事をすることができるわけですから、根気も生まれるのは当然でしょう。

根気のない人は作業時間が長い。
なぜならいつ終わるか自覚できないからです。
終わらせるまでのプロセスが見通せないから、とりあえず仕事に着手して、ダラダラやる。
とてもとても集中なんかできません。
結果として作業時間は長くなってしまうのです。

2012年1月27日金曜日

心は顔に顕れる

川又一英『麻布中学と江原素六』新潮新書\680-

麻布中学の出身者で母校で教鞭をとった岩本堅一はこんな体験を語っている。
岩本が品行の悪い生徒に愛想をつかして、とても見込みがないことを告げると、江原はもう少し面倒を見てやれというのが常だった。
顔を見ただけでも駄目ですというと、「いや、精神が癒されれば顔もよくなる」と、いう。
校長は妙なことを言うと半信半疑だった岩本は、生徒の品行が直ってくると本当に容貌が江原の告げたとおりになったのを見て、深く反省したことを語っている。(136p)

2012年1月26日木曜日

買い物はちょっと待ってから


こんにちは

2週間ほど前のこと。
我が妻がパソコン画面に向かってこう言う。

 わ~これいい~、買って~

画面を除くと、それは手鏡でした。
鏡の裏面に花やら何やらが豪華にデコレートされたもの。
「楽屋ミラー」というらしく、芸能人が楽屋で使っているものらしい。
お値段は5000円でした。

そういえば、我が家に同じようなものがある。
2年くらい前に買ったはず。
買ってから妻が使っているのを見たことがありません。
やたらデコレーションがくっついているので、重くて使いにくいってこともありますしね。

「あれ、うちにもあるんじゃなかったっけ?」
とぼくが言うと、妻は不機嫌な顔。
記憶力がいい夫を持つと嫌なこともあるものですなー。
あはははは。

妻の言い分はこうです。
「だって、前のは気に入らなかったんだもん」
確かに、2年前に購入したときは楽屋ミラーがちょっとしたブームでした。
なので妻が欲しかったデザインのものは売り切れで、仕方なく他のデザインのものを買ったのでした。
2年前は1万円以上していたものが、ブームが去ったので今は5000円になってるんですね。
でも必要性は低いものだよなーってぼくは思いました。

そこでぼくはアメリカの銃規制法改正の話を妻にしました。

 アメリカの銃規制法が改正されたんだってさ。
 銃を売ってくれるのは変わらないんだけど、
 買いに行ってもすぐは渡してくれなくしたんだって。
 お渡しは2週間後。
 どうしてこういう制度にしたかって言うと、
 銃を買いに来る人って頭に血が登っている。
 誰かを殺したい、自殺したいってね。
 頭に血が登っている人に銃を渡すと、即それを実行されちゃうでしょ。
 だからクールダウン期間を設けたわけ。
 それでずいぶんと銃犯罪や銃による自殺が減ったそうだよ。

妻は、何いってんのこの人、という顔をしてソサクサと家事を始めました。

昨日は妻のお誕生日でした。
ぼくは妻に聞きました。
「あの楽屋ミラー、お誕生日プレゼントしようか?」
妻は答えました。
「いらないわよ、そんなもの!」

世の亭主諸君。
ぼくの対応は果たして正しかったのでしょうか。
あはははは。

2012年1月24日火曜日

鳶が鷹を生む


武者利光『ゆらぎの世界』講談社ブルーバックスにこんなことが書いてありました。

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MITの電気関係の大学院入試の応募者は、約1000人で、その中から30名を選抜する」ということで、私は思わず「それでは選抜するのが大変でしょうね」といってしまった。
彼は即座に「オー・ノー」。
「300名を選抜するよりも30名を選抜する方がずっと簡単です」。
私はこの返事を聞いて、「ジップの法則だ!」と思った。(略)
傑出したグループに属する人間の間では、能力差は非常に大きいが、凡人クラスではどんぐりの背くらべでどれも似たり寄ったりというところか。
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ぼくの職場には頭の良い人がたくさんいます。
仕事で打ち合わせをしても、ウヒャーこの人の頭はどんだけいいんだろう!って感動するくらいの人もいるんです。
こういう人の頭脳はある意味GIFT=天からの授かりもの、ですね。

つまり、ずば抜けて頭の良い人は努力じゃない。
頑張って努力して勉強してきたんじゃないようなんです。
こういう人は勉強することがまるで苦じゃない。
勉強は楽しみごとなので、自然と大量に幅広く勉強してしまうのです。
むしろ、勉強しなくちゃ落ち着かない、気分が悪くなるって感じなんでしょうね。

以前、超お金持ちは正規分布しない、という話を書きました。
http://rikenyoshi.blogspot.com/2011/10/blog-post_25.html
年収2000万円を超えるようなお金持ちは、ガウス分布をしないんだそうです。
つまり努力でそれを勝ち取ったわけじゃないんです。
確率なんです。運なんです。

頭脳もそのようなもの。
偏差値75を超えるような天才的頭脳は、努力ではなく確率なんです。
だからベキ分布する。ジップの法則に従った分布をするんです。
で、MITのように世界から飛び抜けた頭脳を集めている場所では、大学院入試では上のような選抜方法を取っているんですね。
上位30名くらいの範囲だったら離散的に分布しているから、上から30名を採用するのは簡単なんです。
300名の範囲だと正規分布しているので、同じ点数の学生がたくさんいる。
きちんと300名で切ることができなくなってしまうのです。

ではどうしてこのような天才たちは生まれるのでしょうか。
それもどうやら「確率」のようなのです。
父親も母親も凡人なのに、なぜか超天才が生まれてしまう。
まさに「鳶が鷹を生む」んです。

2012年1月21日土曜日

勉強は楽しい!


こんにちは

はっちゃんの学校では12月で1年生に習う漢字を全部教えきり、今は漢字検定に向けての復習に力を入れています。
去年の漢字検定合格者数の実績が学校のホームページに載っていました(平成22年度 学校自己点検・評価)。

漢字検定
   2級0名、準2級1名、3級7名、4級11名、5級73名、6級53名、
   7級64名、8級70名、9級77名、10級62名

10級は1年生、9級は2年生・・・5級は6年生レベル。
各学年70名程度の学校ですから、ほぼ全員にその学年レベルの漢字力を身に着けさせているってことですね。
小学校で習得すべき学習漢字1006字をきちんと身に着けさせている、ということです。
スバラシイ!

さらに4級から上位は5,6年生が受験しているんだと思いますが、その中で20名程度のマニアも育てているんですね。
準2級は「高校在学程度」レベルで、常用漢字1945字をほぼ自在に使いこなせるレベルです。
ここまで漢字を使いこなせるのは、大人でも少ないでしょう。
ぼくもたぶんダメでしょう。あはははは。

はっちゃんのクラスの先生は、こんな風に言っています。

 子供たちが目指すのは、合格ではなく、満点合格!

いよいよ来週末が試験です。
はっちゃん、楽しくがんばってねー。

ぼくのたからもの


こんにちは

はっちゃんが学校から国語のテストプリントを持って帰ってきました。
単元名は「はなすこと・きくこと」です。
もちろん100点!すごいねー。

で、その設問の中にこういうのがありました。

 5.あなたのたからものは、なんですか。

それに対してはっちゃんは

 おとうと

って書きました。
その次の設問は、

 6.5のたからものについて、どのようにはなしますか。
   (ともだちにはなすようにかきましょう)

なんですが、はっちゃんは

 ぼくのたからものはおとうとなんだよ。
 だってひとりぼっちじゃさびしいじゃないか。

だって。
いいこと書きますねー。目が潤みました。
文体も素晴らしい。
先生も花丸をつけてくれましたよ。

2012年1月19日木曜日

楽しくがんばろー

川又一英『麻布中学と江原素六』新潮新書\680-

---苦学を嘗むるというようなことをいうのは、甚だしく誤っております。
学問をするとか事業をするとかということのために、苦しむというはずはないのであります。己が為さんとするところを為そうと思うなら、すべて喜んで従事すべきはずであって、苦しまないで愉快にやるという習慣を自ら養わなければならないと思います。(176p)

「苦しまないで愉快にやる」のを勧めるのであるが、これはそう容易なことではない。
なぜなら、学問にしても仕事にしても、楽しくやるためには受身ではなく、真に主体的な取り組みが求められるからである。(177p)

(一高校長だった)川田校長自身は「自発的な勉強は身体を壊しません」と口にし、けっして猛勉強をしなさいとはいわなかったという。(149p)

麻布中学の出身者で母校で教鞭をとった岩本堅一はこんな体験を語っている。
岩本が品行の悪い生徒に愛想をつかして、とても見込みがないことを告げると、江原はもう少し面倒を見てやれというのが常だった。
顔を見ただけでも駄目ですというと、「いや、精神が癒されれば顔もよくなる」と、いう。
校長は妙なことを言うと半信半疑だった岩本は、生徒の品行が直ってくると本当に容貌が江原の告げたとおりになったのを見て、深く反省したことを語っている。(136p)

2012年1月18日水曜日

モチベーションがミスを防ぐ


こんにちは

ぼくは自動制御が嫌いです。
ぼくの造ってきた設備にももちろん自動制御を組み入れてあります。
でも自動制御装置だけですべての制御ができるようにはしないようにしてきたんです。
必ずマニュアル操作も組み入れ、設備を運転する技術者が状況に合わせてあれこれいじれるようにしています。

なぜなら、二つの理由があるからです。
一つは自動制御と言っても万能ではないこと。
制御範囲が決まっていて、その範囲ならうまく制御できますが、範囲を超えると対応できないのです。
そこは人間が判断しなければならないのです。
設備の起動・停止の判断をしたり、設定値の変更をしてやる必要があります。

もう一つは、自動制御に頼った設備では運転技術者の技量も上がらないこと。
判断するためには技術が必要です。
技術を習得するためには、実際に自分で操作して、その結果を観察する事が必要です。
上手くいかない時もあるでしょうし、失敗もするでしょう。
上手くやる、失敗しないようにするにはどうやればいいか、考えるようになります。
マニュアルをよく読み、設備のことを深く知ろうとするはずです。
そうした経験が、自動制御の適用範囲を超えた状態のとき、臨機応変に適切な操作ができるようになる下地を作ります。

技量の低い技術者ほど、自動制御に頼ります。
自分では何もできないからね。
で、なにか不具合があると設備のせいにします。
あるいはその設備を造った人のせいにします。
何事もそうですが、他人のせいにしている人の技量は上がりません。
技量が上がらなければ、他人からの評価も上がりません。
当然やる気も起きません。

松波晴人『ビジネスマンのための「行動観察」入門』講談社現代新書\760-にこうありました。

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私達は既に過去の調査において、この種のミスの背景にはどういう原因があるのかを調査していた。
その結果によると、こういった「作業工程飛ばし」のミスが起こる原因として、その現場の「モチベーション」と「安全文化」に課題があることがわかっていた。
たとえば、鉄道会社が実施した調査においても、モチベーションと事故の発生率には逆の相関があることがわかっている。
これらのミスを防ぐためには現場の人たちのモチベーションを上げる必要がある。
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モチベーション=やる気です。
やる気のない現場では事故が多発します。
それは、技量が低い人ばかりがいるからです。
他人のせいにする人ばかりがいるからです。
それは現場技術者の裁量が狭いことに起因しているとぼくは思っています。

いじれる=裁量を発揮できることです。
だからぼくは、いじれる設備を造るんです。
現場技術者に状況に合わせていじり、操作し、その結果を引き受けてもらう。

人間誰しも上手く行くようにしたいわけです。
上手く行くこと、すなわち改善です。
自分がやったことが改善につながれば嬉しくなります。
回りからの評価も上がるはずです。
仕事が楽しくなるのは当然ですよね。

楽しければモチベーション、やる気もupし、さらに改善できないかとあれこれ考え、学び、行動するようになります。
自分の技量が上がったことが実感でき、仕事が楽しく好きになる。

改善を積み重ね、腕も上がれば自尊心も生まれます。
自尊心とは、自分は他に替えのない人間であることです。
自分を大切にする人は、めったなことはやらないものです。
それがミスを防ぎ、事故の発生を抑え、安全も担保することにもつながるんだと思うのです。

2012年1月17日火曜日

自分の仕事を愛せ


こんにちは

世界一のスパコン「京」の冷却は、空冷と水冷の併用方式です。
特に水冷システムが効いています。
CPUなど発熱密度の高い部分を直接水で冷却しているのです。
これも世界に類を見ない画期的な技術。
世界一の性能を引き出すために必要な技術です。

30年以上前の大型コンピュータには水冷方式もありました。
が、近年はコンピュータ自身の省電力化が進み、コンピュータの冷却はどれも空冷となっていました。
空冷のほうが設備も簡便、運用も簡単ですしね。
30年以上も水冷設備が使われなかったので、コンピュータの世界からその技術が失われていました。

この水冷設備は建設工事で造りました。
その時役に立ったのは、SACLAでの加速器冷却設備の経験です。
SACLAのマシン冷却設備も建設工事で造りましたが、この技術をスパコンにも転用したのです。
技術というのは他のことにも転用できるものです。
転用できる技術が優れた技術なのです。

スパコンの水冷設備は加速器技術の転用でつくったわけ。
SACLAの冷却設備に比べたら、温度調節も粗くてすむので、楽チンでした。
それでも良い性能を発揮してくれました。
世界一のためのLINPACベンチマーク試験のとき、計算が開始された瞬間に4000kWも消費電力が増加します。
それもCPUでの消費電力が増える。
消費された電力は、全て熱になってコンピュータから冷却水へと排出されます。
この熱を取り去り、かつ水温を一定に維持しなければならないのです。
最初の数十秒こそ水温が数度上昇しましたが、すぐに追従し、以後は±1℃の範囲で安定に稼動しました。
スバラシイ!

このスバラシイ設備も、ずっと性能を維持するようにメンテナンスしていかなければなりません。
ぼくも加速器の水冷設備を造った経験はありますが、メンテナンスした経験はない。
もちろん、スパコン施設運転グループのスタッフにも経験がない。
スパコン冷却水設備を担当しているスタッフも、どうメンテしていったらいいか不安げでした。
なんか過剰にビクビクしている様子。

こういうとき、メーカーさんにメンテナンスをお任せしちゃうという手もあります。
でもメーカーさんはどうしても、安全側にメンテをします。
壊れて文句を言われたら困るからね。
だから過剰に安全側にメンテする。
まだ十分使える部品でも、早め早めに交換してしまう。
だから必要以上にコストがかかるわけです。
もちろんそういうメンテを請け負えば、利益も上がりますし。
でもそれじゃあムダも多いわけです。

ならば、経験のある人にメンテ法を聞きに行こう、と思いました。
県内にはSPring8という理研の加速器施設がある。
SACLAのある場所です。
ここでは10年以上の加速器冷却設備のメンテナンスの経験が蓄積しているのです。
加速器冷却設備の技術を転用して造ったスパコン冷却設備です。
メンテ法だって技術を転用すればいい。

どんなふうにメンテしているのか教えてもらい、そのまま真似をすればいい。
もちろん完全に真似はできないかもしれませんが、適用できるところは真似することのよって、適用できないところを集中して考えることができる。
全部ゼロからやるより、合理的です。

さっそく、SPring8の運転監視をしている人にコンタクトして、スタッフを現地に派遣しました。
ぼくも行きたかったんだけど、他の要件が出来て行けませんでしたが。
残念。
現地で学んできたスタッフは、意外とラフなメンテをしていることに安心した様子。
設備のメンテって、過剰にビクビクしてもいけないし、かと言ってあまりに放ったらかしもいけない。
その加減が大切なんですよね。

古川和男『原発安全革命』文春新書¥800-にこうありました。

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安全性の追求から人間がまったく手を触れない全自動的原発を提案する人もいる。
しかし、ブラックボックス的な全自動装置は、一見原理的に安全に思えても、テロ攻撃などを含む予想外の事態に臨機応変に対応できず、致命傷となるケースが多い。
装置は人間が親しんで使うものである。
内容・状況を常によく理解しつつ手塩にかけてこそ、装置は安全に最もよく働く。(174p)
###

設備の運転維持は「手塩にかける」というのが大切。
適切に、程良く、加減良く。
そうするためには、その設備の内容をよく理解し、今現在の状況がどうなっているのか見えるようになっておく必要があると思っています。

そうすると、自分の運転する設備が可愛くなってくるんですよ。
設備も可愛がれば、それに応えてくれます。
すなわち、安全に安定に効率よく働いてくれる。

そしてそうしておくと、想定外の事態にも冷静に対応できるようになる。
臨機応変に対応できるようになるからね。
臨機応変にできるためには、設備の深い理解がないとできないのです。

だから学ぶことが大切。
学ぶために他の施設も見に行き、教えてもらう。
もちろん技術書やマニュアルも読み込む。
それを自分が運転する設備に反映していく。
要するに自分の仕事を愛するって、そういうことなんだと思っているんです。

2012年1月15日日曜日

今年の抱負


こんにちは

さて、年が明けて半月も経ちますが、遅ればせながら今年の抱負です。

1.単身赴任をあと1年で脱することができるように、仕事のルーチンを作り上げ、
  ぼくが抜けてもスパコン施設の運転・保守に支障が出ないようにする。

2.例年通り、二つ三つ資格試験にチャレンジし、去年の特級ボイラ技士以上の
  大形資格をGetする。コツコツと毎日少しずつでも学び続ける。

3.例年通り学会発表を精力的に行うと共に、今年は最低1本の査読付論文に
  挑戦する。学位取得のための足がかりを作る。

4.次男峻貴の小学校受験に成功する。そのためにさらにいい家庭を造っていく。

以上

今年のぼくと妻晶ちゃんの年賀状はこんなのでした。
今年も楽しくがんばりマース!


あけましておめでとうございます。おかげさまで今年もハッピーに年を越すことができました。昨年は我が家にとって結構ハードな、でも充実した1年でした。
家長よっちゃんは初めての異動、単身赴任。神戸でスパコンの立ち上げに従事。自分で造った施設を自分で運用して世界一に貢献しました。X線自由電子レーザー施設も無事稼働を始めたり、電気設備学会賞と空調学会賞を受賞するなど、これまでしてきた仕事も実を結んだ年でした。技術者冥利に尽きますが、家族の元に毎週深夜バスで帰るのは後期中年としては厳しいものがありました。でも病気にもならず楽しくがんばれましたよ。長男はっちゃんは小学校入学です。約1時間電車とバスを使っての通学を開始。最初のひと月はお母さんと一緒に通学しましたが、あとは一人でがんばりました。良い学校に入れ、愉快な担任の先生にも恵まれ、学校が楽しくて楽しくてたまらない様子。1日も休まずに通学しました。偉いですねー。勉強もがんばっていて、漢字検定にも挑戦中です。ボーイスカウト活動もがんばりましたね。次男とんたんも幼稚園年中さんになって体力も付きました。お母さんが溌貴君にかかりきりになった時期は、おじいちゃん、おばあちゃんの家から幼稚園に登園。ちょっと寂しかったけどがんばりましたよ。そして今年は峻貴君のお受験です。4月からはボーイスカウトにも入団です。楽しくがんばりたいですねー。妻晶子さんは家族の健康と元気を支えつつ、幼稚園では理事さんの仕事、小学校ではコーラス部員、そして今年はボーイスカウト育成会会長を引き受けるなどがんばっています。我が子を良く育てるためには、他の子も良く育てなければいけない、ということを実践しています。
今年も「正しい努力がハッピーな人生を造る」ことをモットーにして、笑顔を絶やさず楽しい1年にしていきたいと思っています。今年もよろしくお願いします。


2011年は我が家にとって変化の多い年でし た。長男溌貴の卒園&小学校入学、
夫の神戸単身赴任、私は次男峻貴の幼稚園でクラス理事を務める傍ら、溌貴の小
学校で母親コーラス サークル活動を始めました。
 溌貴は電車とバスを使って通学して いるため、朝6:30には家を出発しな
ければなりません。そのためには夜も早く寝かせたい、ということで平日はとに
かく早く寝かせる ことに命がけです。溌貴は夕方5時過ぎに帰ってくるので、そ
のまま夕 食、学校の宿題、入浴して一息つくともう8時くらいになってしまいま
す。寝床に 入り、絵本を読み聞かせて一緒に就寝です。
 こんな風に平日は母子家庭ですが、 週末はほとんど毎週夫が帰ってきます。
家族でのんびり過ごしたり、月に二度はボーイスカウト活動に参加したりして、
一緒の時間を楽し んでいます。ずっと一緒に暮らしているときは当たり前すぎ
て気づかなかったけれど、離れて暮らしてみると「ああ、一緒にいるだけでシ
アワセなんだな」と思えます。そのうち子どもたちは巣立っていくので、家族4
人での時間は意外と短いのかもしれま せん。今のうちに家族にしてあげられる
ことは精一杯悔いのないようにしてあげたいと思います。
 夫は自分のエッセイの中で、「よい 教師がよい子どもを育てる。よい上司が
よい部下を育てる」と書いていましたが、きっと「よい妻がよい夫を育てる。よ
い夫がよい妻をそだてていく」ということも確かなことでしょう。これからも
夫が「こうしてほしいなあ」と思っていることを察して、さりげなく心配り
し、今まで以上に居心地の良い家庭を作っていきたいと思います。
 2012年もどうぞよろしくお付き合いください。

とんたん、寝返る。。。


こんにちは

我が次男とんたん(もうすぐ5歳)は、ママっ子で「とんたん、大きくなったらお母さんと結婚するー」って言っていました。
そう言われて、母である晶ちゃんはとてもご満悦だったわけです。
これまではね。

ところがお正月、お休みなので育ちゃんがおじいちゃんの家に長く泊まっていきました。
とんたんともよく遊んでくれたわけです。
お年玉もくれたし、おもちゃを買いに連れて行ってくれたし、ゲームにも付き合ってくれた。

するととんたん、「やっぱりとんたん、育ちゃんと結婚する!」って言い出したんですよー。
「だって、育ちゃん、かわいいもん」だって。
おいおい、寝返ったな、こいつー。

まあ、成長するに従って、世の中に女の子はたくさんいるんだって気づいてきたんでしょうね。
好きになる女の子のバリエーションも増えてくる。
そのうち、同級生の女の子、そして下級生なんかにも恋愛対象が広がっていく。
それも成長ですよねー。

で、とんたんに「とんたん、実は育ちゃんよりお母さんの方が若いんだよ」って言うと、びっくりしてる。
とんたん、若い=若作りじゃないんだぜー。
あはははは。

2012年1月13日金曜日

俺に近づくな!


こんにちは

ぼくは子どもの頃からのアトピー性皮膚炎です。
大人になってからは乾燥肌で、皮膚が表面からポロポロ落ちることに悩んでいます。
傷は絶対消毒するなの夏井先生ご伝授のワセリンゴシゴシ法で、かなり改善されてきました。
http://www.wound-treatment.jp/
特に最近はまめに顔をぬりぬりゴシゴシしています。
顔のガサガサ感が減ってツルツルになり、赤ら顔も若干改善されてきたように思います。
時々、寝不足で疲れが溜まったり、ストレスに晒されたりしたときは悪化しますが、平常時はコントロールできるようになりました。

しかし、ワセリンの塗れない頭皮部分が困る。
単身赴任を始めた4月から、頭は極力せっけん、シャンプーで洗わないようにしてきました。
http://rikenyoshi.blogspot.com/2011/04/blog-post_378.html
髪の毛はお湯だけで洗う。
それによって、石鹸で洗っていた頃は頭をポリポリかくと大粒のフケが滝のように落ちましたが、今はフケも小粒になり落ちる量も減っています。
それでもさらに改善できないものかと考えあぐねていました。

ある技術系の雑誌を読んでいたら、コラムに「近年の日本人は風呂に入りすぎる。それで皮膚炎などトラブルが増えているようだ」と書いてありました。
確かに、毎晩風呂に入れるようになったのは、どんな家庭にもお風呂を設置できるようになった昭和40年代からかもしれません。
現在は毎日風呂にはいるようになって、必要以上に皮脂を洗い流してしまっているのかもしれません。
そして皮脂が回復する前にまた入浴するので、必要量の皮脂が皮膚表面に常に不足するようになった。
それで皮膚のトラブルも増えているようなのです。

それまでの時代、都会では、アパート暮らしの人は銭湯に通うのが当たり前でした。
毎日銭湯には行かなかったでしょう。
二日か三日に一度くらいだったはずです。
家にお風呂がある家庭でも、毎日お風呂は焚いていなかった。
やはり二日か三日に一度くらいだったのではないでしょうか。

乾燥肌でアトピーのぼくは、もともと自前の皮脂を作る量が少ない。
それなのに頻繁に風呂に入ったりしてはいけないのではないか。
そう仮説したわけです。

そこで今週から実験開始しました。
単身赴任のアパートでは、シャワーだけですが、朝晩あびていたんです。
それを二日に一度に減らしてみています。
陰部だけはなんとなくねとねとおやじ汁が出ているような気がして、シャワーのお湯をかけながら手でゴシゴシしますが、他の部分はささっとお湯をかけるだけ。
そして頭にはお湯さえもかけず、洗わないでいるんです。

実験開始から4日目。
脱落する小粒のフケの数は明らかに減ってきています。
かゆみも減った感じがしています。

なので、最近のぼくは近寄ると多少臭うかもしれません。
1m以内に近寄らないように!

2012年1月12日木曜日

食料自給率のなぜ?

こんにちは

単身赴任での食事は、自分でご飯を炊いて食べています。
ぼくは1日に夕食だけしか食べません。
出勤前に炊飯器にセットしておけば、帰宅する時間にはホカホカ炊きたてが食べられます。
毎週東京の自宅に帰るたびに、お米を5合精米して神戸に持ってきています。
お米は山形の農家の方に作っていただいた、無農薬米。
それを5分づきに精米しているんです。
毎日1合炊いて食べています。

自分でおかずまで作るのはしんどいので、帰宅途中にお惣菜を買って帰ります。
1合のご飯はお茶碗2杯分ありますから、おかずはそんなに多くなくていい。
文字通りご飯を「主食」にしています。
これでもすべて外食するよりは、健康によいのではないかと思っています。
費用も少なくて済みますしね。

以前、食料自給率について調べてみました。
日本の食料自給率は40%しかない。
自給率40%ということは、60%は外国から輸入しているわけです。
戦争でも起こって、輸入がストップしたら日本人の6割が飢えてしまうかもしれない。
多くの人は食料自給率を上げなくちゃ、食の安全上大変なことになると思っている。

調べてみると、自給率を下げている主要因は「食肉」であることが分かりました。
http://rikenyoshi.blogspot.com/2010/02/blog-post_28.html
国内で生産される畜産肉も、餌の大部分を輸入に頼っています。
カロリーベースでの自給率の統計では、餌が輸入なら肉も輸入したものとカウントされてしまうのです。

例えば、庶民の食卓に欠かせない安くて美味しい卵。
鶏の卵ですね。
卵は割れるし腐りやすいから、輸入には向かない食材であることは誰でも分かるでしょう。
事実、卵の重さで統計をとると、全生産量の95%は国内生産です。
ところが卵を生む鶏の餌は輸入されたもの。
なのでカロリーベースでの給率は、たったの10%になってしまうのです。

つまり、日本の食料自給率が低いというのは、カロリーベースでの統計によるところ大なのです。
で、他の国のカロリーベースでの食料自給率はどうなっているのか、調べてみようと思いました。
ところがそういう統計が見つからないのです。
大抵の国は、生産額あるいは重量ベースでの統計を採用している。
カロリーベースでの統計をしているのは、どうやら日本独自なようなのです。

ちょっとびっくりしました。
「日本の食料自給率が低い」と言われれば、誰しも<諸外国と比べてそうなんだ>と思うはずです。
比べるためには、同じ基準を適用しないといけません。
ところが、同じ基準での統計が諸外国に存在していないようなんです。
なぜ?

2012年1月11日水曜日

謙虚になりましょう


こんにちは

昨年11月に受験したメンタルヘルスマネジメント検定の結果が届きました。
論文の点数がナント11点!
50点満点ですから、100点満点換算でたったの22点です。
小学校以来初めての悪い点数ですよ。
もちろん不合格でした。
おれもまだまだだなあ。。。
また今年もがんばりますよー。

不合格は悲しいけど、いつも合格、常勝よりはずっとマシだと思っています。
だって、それだけ難しいことに挑戦しているってことですからね。
いつも合格、常勝ってのは、勝てる勝負しかしていないってことです。
不合格になって、まだまだ勉強が足らないなあ、って謙虚になれます。
いつも合格、常勝していたら、不遜な人間になっちゃうかもね。

そもそも高慢ちきでプライドばかり高い人って、あんがい何にも挑戦していないんですよ。
挑戦すれば、負けることもあるし、失敗することだってある。
挑戦は今の自分の実力を如実に示しちゃいますからね。
しかも周りの人たちにもそれが明らかになる。

挑戦しない人は自分の実力が顕になることを嫌うんです。
挑戦しなければ失敗もないし負けることもない。
そしてこういう人に限って、完璧主義なんです。
他人に対して。
誰かのやることが完璧じゃないと、欠点をすぐ見つけてあれこれ言う。
自分は「安全」な立ち位置で、あれこれ文句を言うわけです。
「それじゃだめ」「うまくいくわけがない」なんてね。
実践を伴わない評論だけなんですよ。

実践家は違います。
ほんのちょっとの進歩でさえ、たくさんの努力が必要なことが身をもってわかってる。
だから、他人に完璧は求めませんし、欠点より良い点を評価するようになります。
他人の努力も分かるようになるからです。

同じく昨日、我が長男はっちゃんも昨年末に受験したそろばん10級も不合格通知が。
残念でしたねー。
ま、はっちゃんの場合はまだ時期早々の受験だったしね。
次を目指してお父さんと一緒にがんばりましょうねー。

子どもの頃から、たまには試験に不合格になる経験をしておくことも大事だとぼくは思っているんです。
打たれ強くなるしね。
そして努力を積み重ねて、合格するまでがんばってみる。
それが高慢ちきなプライドばかり高い評論家野郎にならないコツなんだよね。
お父さんと一緒に、謙虚な人間に育って行きましょうねー。

なーんて、ちょっと負け惜しみかもー。
あはははは。

2012年1月9日月曜日

本を読むべし、試験を受けるべし


こんにちは

毎週末家に帰ると、ほぼ必ず子どもたちを本屋さんに連れて行きます。
好きな本を1冊買ってあげるのです。
今のところは『テレビ君』みたいな、仮面ライダーやポケモンなどの付録が付いている本ばかり選んでいます。
しかもはっちゃんもとんたんも同じ本を買うんです。
なぜなら同じ付録で二人で遊びたいからです。
親としては「なんだかなー」と思いますが、文句は言わず買ってあげます。

とんたんはまだ幼稚園児ですから、付録で遊ぶだけで本文は読みません。
はっちゃんは文字がかなりすらすら読めるので、本文も読んでますし、組み立て付録も説明書を読みながら組み立てています。

自分で選ぶ本以外に、親として読ませたい(あるいは親が読みたい)本も買っています。
福音館の『たくさんのふしぎ』、『こどものとも』も定期購読しています。
そしてそういう本は、夜寝る前に読み聞かせしているんです。
最近はかなり長いお話でも聞き続けることができるようになってきて、『はれときどきぶた』シリーズなんかも読んでいます。
『はれぶた』は小学3年生が読者対象ですから、そういう長いお話を楽しんで聞けるというのは、かなり素晴らしいことだと思っています。親バカかな。

畑村洋太郎『数に強くなる』岩波新書\740-にこうありました。

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本を読むという動作は、本を書いた人の頭の動きに合わせて、その人の考えを後追いしていく動作である。
ところが、人の頭の後追いをするのは大変で、ときには難行苦行になる。
なぜなら、頭の中の働き方は、ひとそれぞれに違うからである。(Xp)
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本に書いてあることを自分の頭でトレースするのは、かなり脳の負担になることです。
つまり、脳のトレーニングになるんですね。
だから読書の習慣は大切なんです。

社会人でも、本を読む習慣のない人は「勘が鈍い」のは確かです。
仕事のリクエストにちゃんと応えられない。
とんちんかんなことをしがちなんですよ。
それで手戻りが発生して、やり直しをしばしばしている。
それはなぜか。

本を読むと、他人の頭の働きをトレースする訓練ができます。
本を読まない人は、この訓練が足りない。
仕事は上司や顧客など他人からのリクエストに添ってやる必要があります。
そのとき、上司や顧客のリクエストを正確に自分の頭で咀嚼し、理解しなければいけません。
つまり、読書する習慣のある人は、この他人の頭の働きに会わせる、ということができるわけです。
だから、その訓練のためになるべくたくさんの、多用な本を読む必要があると、ぼくは思っていますし、ぼく自身実践しているのです。

でもたくさん読むだけじゃ、訓練は不足します。
正しく読めたかどうかの検証ができないからです。
読書家でも成績がイマイチな人がいますよね。
そういう人は本を自分勝手に読んでいるんです。
学校の国語の授業でも、教科書をねちねちと読まされますよね。
それは、文章を正しく読む訓練をしているんです。
こういうねちねちとした訓練もしないと、他人の頭のトレースはできるようにならないんです。

社会人になると、学校みたいな授業もなければ、テストもありません。
じゃあどうするか。
ぼくは資格試験を受験しているんです。
合格するためにはテキストをねちねちと読み込まなければなりません。
試験本番では、問題の意図、質問の趣旨を忖度し、正確に理解しないと解答できないのです。
というわけで、毎年2つ3つ資格試験を受験し続けているのです。
今年もコツコツとやり続けたいと思っています。

溌貴君も1/27に漢字検定10級を受験します。
しっかり頭の訓練をしてくださいよー。

2012年1月3日火曜日

褒めて育てる


こんにちは

28日御用納めの日、和光研でお世話になった方々にぼくの青春の味「日高昆布」をお裾分け。
ぼくは振替休日なので、はっちゃんととんたんも連れて行きました(晶ちゃんは運転手)。
お仕事中、おじゃましまーす。

家に帰ってメールチェックしたら、昆布を届けたある方からこんなメッセージが。

 はっちゃんと、とんたん、元気で物怖じしなくて、とってもナイスでした。
 ボクたちともっとおしゃべりしたかったですー。

嬉しいですねー。
我が子たち、いろんな人から褒められちゃいます。
褒められる度に確実に成長しますよ。

褒められるのも素晴らしいのですが、褒める人も素晴らしいんです。
人をけなす、人の欠点を言うことはあんがい簡単。
でも人を褒めるのは大変なんですよ。
見識がいるからです。

藤原正彦『始末に困る人』新潮社¥1300-にこうありました。

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どんな人間も欠点だらけだし、どんな発言にも勇み足や舌足らずがあるから、ケチをつけるのは安易かつ安全だが、ほめるということは自らの思想をさらけ出すことになり危険なのだ。(120p)
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我が子たちがたくさん褒めてもらえる。
それはすなわち、素晴らしい人が周りにたくさんいるってことなんだと思います。
もうそれだけでハッピーですよねー。

今年もよろしく!