2012年2月23日木曜日

社会は学力を求めている

こんにちは

橋本市長の「小中学生も留年させよ」という言説。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120222-00000026-mai-soci
ぼくは大賛成だな。
ただし、やるなら徹底的に。
毎年2割くらいの生徒が留年するくらい厳しくやる。
小中学生で留年なんてカワイソウという人もいるだろうが、ほんの数人しか留年しないから、カワイソウになるのだ。
2割も留年組がいるなら、子どもだって堂々としていられると思う。

だいたい生徒も親も甘えてる。
自らの努力はたいしてしていないくせに、学力不足は教師のせい、制度のせい。
またそれに乗じて、教師を査定したり制度をイタズラにいじくったりする政治家や役人も困ったものだ。
原因を他に求める。
他罰的なのだ。他人のせいにしているうちは、人間ってのは成長しないもんだぜ。

例えば英語。
日本では中学から大学まで10年間も勉強しているのに、英語がしゃべれない。
なぜか。
教師が悪いのか、制度が悪いのか。
いやいや、単にきちんと勉強する学生が少ないだけだ。

高校までに習う文法知識と単語数があれば、まずビジネスには困らない程度の会話ができるようになる。
発音は悪いかもしれないが、内容があれば発音なんか多少悪くたって通じるのである。
もちろん自分のビジネスに関する単語は、追加的に習得しなくてはならないが、たいした数ではない。
仕事であれば覚えるものだ。

もちろんその程度の英語力では、ネイティブの人と哲学的議論をしたり、アメリカンジョークで笑ったりはできない。
でもそんなことしたいのか?

ところで、日本の英語教育はダメだ、と多くの人が思っている。
大学まで出てろくすっぽ英語を使えないと。
でも、英語だけじゃなくて数学だって同じ。
小学校で習う算数から数えれば、高校卒業まで12年間。
英語なんかよりずっと長く勉強している。
それなのに数学がきちんと出来る生徒はほとんどいない。

数学どころじゃない。
国語だって似たりよったりだ。
学校を卒業して会社に入った若者で、最初からまともな文章の書けるやつはほとんどいない。
最近じゃ、上司の言ったことを正確に理解して仕事ができる若者も減っている。
そして会社でも、上司の教え方が悪い、上司の言い方が悪いというわけだ。
ここは学校じゃないんだぜ。

要するに、英語だろうと数学だろうと国語だろうと、しっかりとした学力を身に付けないまま卒業してしまう生徒が多すぎるのだ。
学力不足で社会に放り出される方がカワイソウだ。
本人もカワイソウだが、そういう学力不足で、やる気も削がれ、人生を諦めてしまった青年を抱える社会も不幸だ。

少子化対策もおかしい。
ただ出生数を多くしようとしている。
子供の数がいくら多くたって、箸にも棒にもかからぬような人間ばかり増えても困るのだ。
人口が半分になったとしても、その半分の人間が存分に活躍し、今の2倍の働きをする。
それなら人口が半分になってもまるで平気である。

確かに少子化になると、確率的に生まれてくる「超天才」の数は減る。
が、日本がこれまで成長してこれたのは平均レベルの人間のレベルがそれなりに高かったからなのだ。
超天才も必要だが、実質的に社会を動かしているのは多数の平均レベルの人間なのである。

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