2012年3月4日日曜日

変人になろう!


こんにちは

ぼく自身「変人」たらんと思っているからですが、我が子たちにも「変人」であってほしいと思っています。
「変人」といっても<ただ変わった人>ということではなく、「人と違うことをする勇気がある人」という意味です。
要するに、人に流されない。
自分の思いを優先する人ですね。

もちろん、多くの人と協調していくのは大切です。
でも誰かがやっているから自分もやる、というのではいけない。
誰かがやっていることが良いことだと自分自身で判断する。
だから一緒にやる。

逆に、みんながやっているからといって安易に同調もしない。
自分自身がそれは悪いことだと判断するなら、たとえ孤立してでも一緒にはやらない。

もちろん自らが考え出した良いことは、たとえ賛同者がいなくても最初の一歩を踏み出せる。
そういう勇気を持てる人が、本物の「変人」なのだと思うわけです。

川口淳一郎『はやぶさ、そうまでして君は』宝島社¥1200-にこうありました。

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大学院生のときから宇宙研のプロジェクトに参加してきていますが、最初の印象は「ここは”変人”の集まり」というものでした。
いわゆる「日本的な発想」でものごとを考えない人の集団という意味で、私には居心地がよかった。
「こうだからできない」ではなく、「こうすればできる」というのが”変人”たちの考え方でした。(34p)
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「はやぶさ2」計画は、政府予算が大幅に削減され、事実上計画中止のようになってしまいました。
でも宇宙研の人たちは、予算があろうとなかろうとプロジェクトは進めちゃう判断をしたんです。
だって意義のあることだから、政府が何といおうと始めてしまう。
ここで止めてしまったら、いざやれる環境が整ったときに、できなくなってしまうからです。
その勇気には感服しますよ。
さすが、変人集団!

ぼくも最近まで知らなかったんですが、小惑星にはいろいろな型があるんです。
「はやぶさ」は小惑星イトカワからサンプルリターンしてきましたが、イトカワは「S型」小惑星。
SとはStone、つまり石ということです。
石を主成分とした小惑星ということですね。
石なんか持って帰ってきても、サイエンス上の大発見はないかもしれません。

「はやぶさ」は、実を言うとサンプルリターンの「実証実験機」です。
とにかく、行って、着陸して、サンプルを採って、帰ってくる。
これができるかどうかの、工学的な実証実験をしたわけです。
これからが本番なんですよ。

「はやぶさ2」は、「C型」小惑星へサンプルリターンしてくる計画です。
Cとはcarbon、つまり炭素です。
小惑星の中には炭素でできたものもあるんですよ!
ここへ行ってくるんです。

炭素は生命を形作る基本的な元素です。
もしかすると生命の起源がわかるかもしれないのです。
こんなワクワクするプロジェクト、誰が何といおうとやっちゃうべきでしょ!

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