2012年3月13日火曜日

事務処理能力を上げる

こんにちは

ぼくは資格マニアです。
毎年2,3の資格試験に挑戦し、毎年必ず一つは合格している。
といっても毎年一つ合格するために、易しい資格も受験してるんですがね。
保険です、保険(笑)。
でもその保険も「入門」にもなっています。
上級資格への足がかりになったりもするんです。

ぼくがいわゆる「資格マニア」と違っていると思っているのは、資格のための資格勉強にしていないこと。
必ず今やっている仕事、実務に関連する資格を選んでいることです。
あるいは、これからやりたい仕事へ向かうための準備になるような資格。

何事も基礎が大事です。
OJTでも仕事は覚えられますが、そこで得られるのは場当たり的で断片的な知識にすぎません。
もっと基礎を系統的、体系的に学んだほうが応用が利きます。
OJTで得た知識やスキルは、状況が変わったり、前提が変化したときにフレキシブルに対応できないことが往々にしてあります。
基礎があると、そういった変化に対応できる可能性が高まるのです。
だからぼくはOJTだけの人を信用しません。

基礎基本を満遍なく学ぶ手段として、資格試験を利用するのは大変有効。
その上、その資格に合格すればその分野に関するエキスパートであることを社会に対して証明する「看板」にもなります。
周りからの信用度、信頼度が違ってくるんです。

そして専門家である自覚も違ってきます。
有資格者の方が周りからの信用度、信頼度が高いのは、資格者本人の「下手なことはできない」「資格者にふさわしい仕事をしよう」という自覚があるからです。
ホントに下手なことをすると、免許返納なんてペナルティもありますしね。

そんな訳で、ぼくは資格試験に挑戦し続けていますし、ぼくの周りのスタッフたちにも勉強するよう勧めている訳です。

さらに資格試験を勉強する効能があります。
大原瞠『公務員試験のカラクリ』光文社新書¥740-にこうありました。

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面接を重視して客観的なペーパーテストを軽視、あるいは無視していくと、今度は別の問題が浮上する。(略)
事務処理能力が低い人というのは、ひと言でいうと「いわれたことができない」「動作が遅い」といった特徴を持っているので、職場に投入されると周囲も扱いに困る。
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公務員採用試験では、一般知識や教養を試される試験が課せられます。
それは、公務員の重要な資質である「事務処理能力のあるなし」を試すためなんですね。

おなじように事務処理能力が上がるんですよ、資格試験の勉強をすると。
どんな仕事にも事務処理は必要です。
エンジニアはたいてい事務処理が不得手ですよね。
くだらない事務も多いですから。
でもやらなくちゃならない。やりたくないからって放って置くと、どんどんたまってしまう。

たまった事務仕事をイッキに片付けようとすると、大変な時間が取られます。
それだと、やるべき仕事、やりたい仕事ができなくなっちゃうんですよ。
くだらない事務仕事は逐次ちゃちゃっとやっつけていった方がいいんです。
このちゃちゃっとやっつける能力が、資格試験の勉強で養成されるんです。

ホント仕事が遅い、できない人のほとんどは事務処理能力が低いからだと思います。
つまらない事務処理に長時間かけている。
事務処理だけをやって仕事をした気になっている。
だってその人にとって事務仕事は「大変なこと」ですから、やり終えればそれなりの満足も得られますから。

それで満足しちゃうから、本来自分がやるべき仕事、やりたい仕事が二の次になってしまいます。
やるべき仕事、やりたい仕事をやらなければ、いつまでたってもスキルは上がりません。
一生つまらない事務仕事を時間を掛けてだらだらやるような人生で終わってしまうのです。ああ非情。

資格試験に限りませんが、試験一般には「どうしてこんなことを覚えなくちゃならないのか」という問題が出ます。
なぜ勉強するか分からないようなことでも、とりあえず勉強しないと合格できないのです。
これって、くだらない事務仕事と似てますよね。

くだらない勉強、くだらない事務仕事、どちらも今現在の自分にはその価値、その理由がわからないだけだったりするんです。
それでもやらなければいけないならやる。
その態度が事務処理能力を上げるんです。

そしてそれらに取り組んでいるうちに、その意味が理解できたりする。
そういう時が来る。
意味がわかると、楽しくなります。自分の視点が上がります。
視界が広がる。高い目線で仕事に取り組めるようになるんです
。勉強にはこういう効用があることを忘れてはいけません。

さあ、今日も勉強、勉強!

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