2012年4月23日月曜日

小2は山場 その2

こんにちは

ぼくは中学でも高校でも教えたし、予備校生も教えたことがあります。
今は若い技術者君たちに技術系資格取得のための勉強を教えることもあります。
その中で気づいたのは、どんな勉強でも基礎は小学校の読み書き計算にある、ってことです。
そこがあやふやだと、いくら努力しても学力は上がらないし、努力も継続できない。
そして小学校でも、2年生と4年生が勉強できるできないのターニングポイントになっているらしいこと。
2年生と4年生の時期をしっかり乗り切った子どもが、その後の学力形成にも順調な伸びを見せるんです。

で、2年生です。
1年生は発達的に「幼児」ですが、2年生になると幼児から少年へと移行していきます。
体力もついてくるし、集中力も身についてきます。
だから、学校のカリキュラムも2年生になると急に倍増するのです。

覚える漢字は1年生の80字から160字に倍増。
文字数が増えると共に、漢字と漢字を組み合わせた熟語、漢語もたくさん教えられます。
漢語は漢字2文字を組み合わせた言葉で、抽象語なんですね。
普通の生活ではあまり使わない言葉なんです。
こういうのが2年生からガンガン教えられるようになる。
だから、文字数は2倍でも、語彙数はその数倍になるわけです。
計算も、足し算引き算は3桁までやるので、2年生で完成させてしまう。
掛け算九九も覚えさせる。
2年生の間に九九をしっかり定着させないと、3年生以上の算数は完全にアウトになります。

というわけで、2年生の勉強の特徴は「勉強量が倍増する」ってことです。
それに2年生になったからって、もう完全に少年になったことでもない。
幼児から少年へとだんだんと移行していくわけです。
いや、幼児から少年へとだんだんと移行させていかなくちゃならない時期なんです。
まだまだ手と目は離しちゃいけませんよ、親として。

100マス計算の生みの親、岸本裕史先生はこう言っています。

 学校の勉強についていくには、学年☓10分間
 学校でトップクラスにしたければ、学年☓20分間
 家で毎日勉強させなさい

1年生は10分間ないし20分間。
それが2年生になると、20分間ないし40分間なんです。
必要な家庭学習の増加率も100%ですから、他の学年と比べても一番大きいのです。
それだけ勉強量が増えるからなんです。

1年生は、学習習慣を身につけるだけでよかった。
だから10分間でもいいんです。
でも2年生になったら、実質的に学校で習った事項を繰り返し練習しなくちゃいけない。
だから20分ないし40分間の勉強が必要になってくるんです。

2年生の担任の先生は、若い先生が配属される場合が多い、と書きました。
若い先生は元気で情熱もあり、子どもとよく遊んでくれます。
少年期に移行するこの時期に、若い先生に担任してもらえるのはとても喜ばしいこと。
でも、若い先生ですから教え方の技術はまだ未熟だったりするんです。
急に倍増した勉強を、学校だけで子どもに定着させるのは無理なんです。
そこは意識的に親がフォローしてやる必要があるんです。
そもそも、ベテランの先生だって2年生の勉強を学校だけで子どもたちに定着させるのは至難なんですから。

勉強量が増える、だからといって塾に通わせるのは愚の骨頂。
難しい勉強をやらせる必要はなく、読み書き計算だけ繰り返し練習させれば十分だからね。
毎日宿題はきっちりやらせ、親もきっちり見てやる。
宿題が少なかったら、ドリルなどを買っておいて、20分ないし40分に達するまで復習させる。
親もなんとか時間をやりくりして、子どもの勉強に付き合う時間を持つことが大切なんです。

もうすぐGWです。
出遅れちゃったご家庭は、ここが挽回のチャンス。
レジャーもいいけど、勉強もね!

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