2012年4月29日日曜日

猫の手は借りるな

こんにちは

猫の手も借りたいほど忙しい時、安易に頭数だけそろえると、本当に猫がやってくる。
猫を使おうとすると、教えたり、チェックしたり、評価したりする必要が発生し、忙しさは逆に増加する。
その上、猫は猫なので精神的にも疲労が蓄積する。

さらに追い打ちをかけるのは総人件費。
これが増えるどころか減る状況である。
猫だって当然ながら餌を食う。分け前は必要だ。
猫のための分け前は、自分の分け前を侵食していくのは必然だ。

それでもなんとかかんとか猫を育てる。
部下が使えないなら使えるようにするのが上司の仕事だろう、と気楽に上司は言うわけだ。
労多くして益少ないことだと知りつつ、丁寧に教える。
時に猫の喉元をなでてやったりしながら。
いったいオレは何をやっているのだろうか、という思いがする。

そして猫がようやく使えるくらいに育った頃、忙しさも終わっている。
なんじゃこれ。

猫の特徴は、モチベーションのなさとプライドの低さ。
この二つが欠けている人に何かを教えるのは非常に困難。
多少の実務経験があっても、モチベーションとプライドに欠けた人は、生きた経験をしていないので役に立たないのだ。
 未経験であっても、モチベーションとプライドさえあれば、必要な技能はあっという間に身につく。
学歴も年齢も関係ない。

猫の言い分はこうだ。
「だって、今のぼくがいいと思って採用したんでしょ。なぜぼくを変えようとするんですか?」
ああ。。。

内田樹『街場の大学論』角川文庫¥629-から引く。

###
「使える」というのはなにか特殊な才能や技術を「すでに」有しているというこ
とではない。
「まだ知らないこと」を「すぐに習得する」ことができるかどうかである。(201p)
###

0 件のコメント: