2012年4月15日日曜日

正しい塾の利用法

こんにちは

若い頃、進学塾で働いていた。
その頃得た知見を少し。

間違った塾の利用の仕方。
それは、低学年の頃から塾通いしていて、6年生になってその時の学力で「入れそう」な学校を受験する。
行き当たりばったりの人生、である。

正しく塾を利用するためには、行きたい学校を先に決めることが先だ。
その学校の入試レベルと現在の子どものレバルの差を埋めるために塾を活用する。
何事も目標なしに行動してはいけない。
ダッチロールするだけだ。

塾通いは「手段」なのだ。
塾へ通わせておけばなんとかなるだろう、と考えてはいけない。
塾通いが「目的化」してしまうからだ。
目的はあくまで希望する学校、行きたい学校に入れるだけの学力とその技術を習得することだ。

もちろん目標設定をする段階で、十分な基礎学力が身についている必要がある。
基礎が不十分では、目標はただの「夢」にしかならない。
基礎学力は塾に行かせれば身につくのか。
ノー、である。
基礎学力は学校と家庭とで身に付けるものだから。

基礎学力を身につけるためには、長く継続した努力が必要なのだ。
それに耐えられる学校と家庭とが相乗効果を発揮して初めて基礎学力を獲得することができる。
塾通いさせれば何とかなるという浅慮をする家庭には、その忍耐力が不足しているのである。

子どもはできれば塾に行かせたほうがよい。
なぜなら塾は楽しいところだからだ。
学校で得られない知的興奮を味わえる。
塾のトップクラスの先生の知識と教え方は素晴らしい。

そして、そこに集う子どもたちとの関わり。
学校、学級ではトップだった子が、世の中にはまだまだ頭の良い子がいるんだ、と知る驚き。
それが刺激になる。

きちんと目標を定め、基礎を充分身に着けて、塾へ通わせる。
子どもにも親にもそれは有益な経験になるはずなのだ。

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