2013年12月1日日曜日

100点主義を廃す

ダメな人ほど完璧主義だ.
ものの軽重がわからないから.どうでもいいことに時間と労力を使う.
その割に重要なところがおろそかになっている.

完璧主義の遠因に,小学校などで行われている「100点礼賛」があると思っている.
テストで100点を過大に評価する.
全員が100点取れるまでがんばろう!なーんてね.
ばっかじゃねえの!

みんなに100点取らせて自信を持たせるなんてね.
全員に100点取らせるために、すんごく易しいテストにしちゃったりさ。
アホだなあって思う。
大事なことは何かわかってんのかい?

100点主義の人のアタマの中では,数直線が100で止まっている.
それ以上の数字が存在しないのだ.
100点なんか人為でそこで切っただけの点数だ.
現実には100点以上だってある.
そう考えれば,100点もただの数字,数直線上の普通の1点に過ぎないことがわかるはずだ.

だからって、点数なんかどうでもいい、と言っているわけじゃないよ。
100点がダメとも言っていない。
誤解しないでね。
やっぱり、テストではいい点数を取る方がよいのだ。
よい点数を取るために,一生懸命勉強した方がいいのだ。

でもそれは、100点を取るためじゃない。
自分を鍛え、有能な人間になるためなんだ。
100点を取ることだけを目標とすると、本来目指すべき目的を見失ってしまうんだ。

受験で負けても人生で勝て、なんていう人もいるけど、それも間違っているぜ。
受験を馬鹿にしちゃいけないよ。
受験も自分を鍛え、有能な人間になるためのチャンスだ。
そこから逃げちゃいけないんだ。

受験勝ち組全員が素晴らしいわけではないのも確か.
だがしかし,有能な人たちは決して受験負け組から生まれてきたわけではない.
受験をしなかったかもしれない、大学に進学しなかったかもしれない、でも受験なんか屁とも思わない人物なわけだ.
必要なことはきっちりと勉強していたはずなんだ.
そこを間違えてはいけない。

受験に勝っても人生に負けている人はけっこういるが,受験に負けて人生にも負けている人も劣らずたくさんいる.
と言うより、受験負け組はほぼ人生でも負け組になってしまうのである。
そもそも、負け組なんて意識を持っている人間が、勝ち組になれるわけがない。

話を元に戻す。
100点がいいわけじゃない。
100点主義に陥ると、100点を取りたいがために、枝葉末節のどうでもいいくだらないことまで,長い時間と労力をかけて勉強しなければならなくなる。
テストのためだけの勉強に陥りがちなのだ。

そんなことをするよりは、重要点だけきっちり押さえておけば、80点でも90点でもいいのだ。
その方が効率的。
100点のためにくだらない細々したどうでもいいことまで勉強するくらいだったら、さっさと切り捨てて,先へ進む。
そういう戦略で生きていった方がいいと思う次第。

読み書き計算は、やりたいことに没頭するための「技術」である

11/2、我が子たちに算数検定を受検させ」ました。
とんたんは12級(小1の1学期修了レベル)、はっちゃんは9級(小3修了レベル)。
昨日、結果が届きました。

二人とも合格!
素晴らしい!
とんたんは20問全問正解、満点です。
はっちゃんは20問中19問正解です。

はっちゃんは、試験受験後すぐ「お父さん、この問題だけ分からなかった。教えて」と言ってきました。
直方体の辺の数を問う問題でした。
これは学校でもまだ習っていないし、過去8回の過去問にもなかった問題です。
まあできなくてあたりまえでしたね。

できる子は自分ができなかった問題をはっきり覚えているものです。
そしてそれを即勉強してしまう。
勉強で大事なことは、分からないこと,できないことを放置しないことです。
知識、技能の「穴」を作らないことです。
勉強ができる子はそれを確実にやっているのです。

もっとも、できなかった問題数が少ないからそれができるわけです。
できない問題だらけだったら、膨大な数の穴埋め作業は困難でしょう。
だから,試験前にしっかりと受検勉強をしておくことが大事。
基礎的なことを理解し、過去問を解き、合格点を取れるまで自分を高めてから受検する。 

そういう準備なしに試験を受けても、活用できませんからね。

次は1月末にある漢字検定。
とんたんは初受検で、10級(小1修了レベル)に挑戦。
はっちゃんは7級(小4修了レベル)に挑戦です。
毎日コツコツと少しずつでも勉強させています。

小5までは、算数検定と漢字検定を家での勉強の主軸にしていこうと思います。
小5までに小6までの読み書き計算は終わらせちゃうつもり。
なぜか。

読み書き計算は技術=道具です。
本質を学ぶには技術がないと困難。
だからそれを先に身につけてしまうのです。
もちろん,できる範囲で、急ぎすぎず。

技術が身についていれば、本質に集中できます。
字が読めない、言葉の意味が分からない、ちょちょいと計算できない状態では、気持ちが拡散してしまいます。
集中できれば楽しくなります。
深く広く学ぶ気持ちが生まれます。

読み書き計算の技術が身につけば、中学生,高校生の時代に好きなことに没頭できます。 

ぼくの職場の活躍している学者さんに話を聞くと、中学1年生で高校までの数学をやり終えちゃったとか、物理をやり終えちゃった、みたいなことを言っています。
もちろん勉強だけじゃなく、部活でもマニアックな趣味でもいいでしょう。
読み書き計算が身についていれば、授業や学校の勉強はほどほどにこなせるので、部活でも趣味でもたっぷり時間を使えてガンガンと打ち込めます。
中学、高校はそういう年代であってほしいのです。