2014年2月17日月曜日

塾に通うなら11歳から

学校での子どもの成績が思わしくないから塾に入れる、という親御さんが多いようです。
残念ながらそれは違います。
学校の成績が良い子どもを塾に入れると、すんごく伸びるんです。

なぜなら、学校の成績が思わしくない原因は家庭にあるからです。
学力は学校や塾で作られるのではありません。
家で作られるのです。

子どもの成績を伸ばしたいなら、まずは家庭学習の習慣作り。
これは親がイニシャティブをとらないと絶対に習慣化しません。
親の言うことを聞く小学生のうちに、家庭学習の習慣をつくらないと手遅れです。

家庭学習の習慣作りに最適なのは、小学2年生でしょうね。
学年×10分、2年生なら20分間、毎日親がつきっきりで勉強を見てあげる。
そのくらいはしないとね。

もちろん1年生から始めるに越したことはありません。
1年生の2学期から、漢字の勉強が始まる頃からやるといいでしょうか。
1年生なら10分間で十分です。

親の勉強習慣作りのためには、10分間から始めた方がよいかもしれません。
どんなに忙しい親でも、子どもとの10分間を生み出すことは可能でしょう。
夜寝る前でもいいし、朝起きてからでもいい。
台所の机、居間の机で勉強させるのです。
親がそばにいて。

10分勉強したら、たとえ途中であっても「よくがんばったね」と言って解放してあげる。
最初は,量や質は求めず、ただただ決められた時間机に向かう。
机に向かって勉強という行為をする。
勉強する内容は、漢字の書き取りと計算練習。
それだけでいいのです。

3年生、4年生でもまだ間に合います。
でも、いきなり30分、40分は難しいでしょう。
やっぱり10分間から始める。
10分間勉強できるようになったら、頃合いを見て20分、30分へと徐々に勉強時間を増やしていけばいいのです。

でも30分を超えると、なかなか親も付き合いきれなくなるかもしれません。
いいんですよ、それで。
その頃になれば,何も言わなくても子どもは自分でちゃんと一定時間勉強するようになっているから。
でもできれば30分までは親が付き合ってあげた方がいいですね。
無理をしてでも。

あとは様子を見ながら,ハードルを高くしていけばいい。
大学まで進学させる気だったら、学年×20分間の家庭学習が必要でしょう。
そこに向けて、量質とも高めていけばいいのです。

だたし、学年×20分を超えるほど長時間勉強させてはいけませんよ。
ものには限度ってものがあるからです。
子どもの体力、精神力にも限度があるのです。
やりすぎもまた逆効果です。

家庭学習を30分やる習慣ができれば、学校のテストはいつもほぼ満点になるはずです。
ほぼ満点を取れれば子どもも嬉しいし、親だってそれにケチをつけるわけにはいかず、褒めるしかないでしょう。
そうすれば間違いなく子どもは勉強好きになっているのです。

小学校で習うことは,本当に基礎基本です。
基礎基本もなしに、入試問題のような難解な問題をやらせても無駄です。
中学受験のために3年生頃から通塾させる親御さんもいらっしゃる。
それも時期尚早でしょう。
基礎基本を学ぶのは、学校と家庭だけで十分です。

こうやって、4年生修了までに家での学習習慣と学校で習う基礎基本ができあがったら、応用に取り組んでもよいと思います。
むしろ、基礎ができた子は応用問題を喜びます。
難しい問題を解くのが嬉しくなるのです。

しかし、この段階になってしまうと親や学校の先生では手に余るようになります。
難関中学の難問になると、たとえ一流大卒の親でもちょっとやそっとで解けないものだから。
これはもう専門家である塾の先生にお任せした方がよいのです。
費用をかけてでも塾に通わせる意義が出てきます。
それは早くて5年生からでしょうし、6年生からでもいいと思います。

といっても、毎日の通塾はよろしくありません。
子どもの成績が思わしくないからと言って、連日通塾させる親御さんがいます。
バカだと思います。
塾で勉強することが、即学力になると誤解しているのです。
塾での勉強も、きちんと学力として定着させるには家庭学習が欠かせないのです。

塾で習ったことを家で復習する時間がないと、塾での勉強も上滑りになり、消化不良を起こしてしまいます。
だから通塾も週2日ないし3日に抑えた方が効果的なのです。
塾に通わない日に、塾で習ったことを復習し、次に習うことを予習する。
そういう習慣作りも大切なのです。

このことは大学受験でも同じです。
浪人して予備校に通う場合でも同じなのです。
できない学生ほど,びっしりと講義を取ってしまいます。
それでいて予習復習をちっともしない。
これではできるようになるわけがありません。
講義と同じ時間程度は、予習復習、自学する時間を確保しないと、学力は上がりません。

と言うわけで、我が家でも10歳まで、すなわち11歳のお誕生日の前日までは、親がしっかり教える。
教えると言うより、家庭学習習慣を作ってあげる。
それから、塾に体験入学してみて、子どもが面白そうだ、通いたいと言うのなら,塾に入れようかと思っています。

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