2014年2月5日水曜日

選択権を持て!

高圧ガス保安責任者国家試験冷凍1種の発表があった.
受験した我がスタッフ3名のうち2名が合格.
すごいぞ!

冷凍1種は記述,論述式試験.
大卒レベル資格だ.
これでシニアエンジニアへの門が開いた.
ますます精進せよ.

生徒の足りない部分を補い,鍛えてやるのが教師の仕事だとおれは思っている.
ハッピー先生こと金先生は,生徒たちに足りないのはハッピーだ,と思ったからハッピー先生になったのだと思う.
ぼくが教師として最初に赴任したとき,この子たちに最も足りないのは読み書き計算だ,と思ったのだ.
ぼくは理科教育専攻であったけれども,理科どころではないと思ったのだ.
だから百ます計算など,岸本裕史先生のやり方をTTP(テッテーテキニパクレ)したのだ.
その意味で,ぼくは岸本裕史先生の末弟だと自任している.

エンジニアになった今も,その教師魂は変わらない.
我がスタッフたちに不足しているのは何か.
そりゃーもうお金である(笑).
だから稼げる人材にしてやらねば.
それが教師でもあるリーダーの努めなのだ.

サラリーマンは,ほぼ実力と報酬がリンクしている.
職業,職場の選択さえ間違えなければ,実力通りの報酬を得ることが出来るのでである.
もし給料が安いと嘆いているとしたら,それは実力が足らないか,職業選択を間違えているか,どちらかである.
だから,稼げる人材にするには実力を上げてやるのが一番だ.

実力に見合ったポジションを自分で見つけ,それを自分でGetできるように育てる.
そのポジションは,今の職場の中にあるかもしれないし,他の会社に移ることによって実現するかもしれない.
どちらにせよ,選択権を自分がキープすることだ.
選択権を会社に持たせてはいけない.
自分に選択権があれば,自分を安売りしなくてすむ.

残念ながら不合格だったスタッフ.
あと1,2問足らなかったようだ.
捲土重来,今年こそ合格しろ.

なぜ不合格だったか.
それにはちゃんとした理由がある.
詰めが甘いのだ.
このくらいやればいいだろう,という甘えがある.

この甘えは,普段の仕事ぶりにも顕れている.
詰めが甘い.
もう少しきちんとやっていれば,手直ししなくてもいいのに,と思うこと多々あり.
あと一歩の努力を厭うために,失敗している.損をしている.

それはある意味「合理主義」かもしれない.
最小の努力で,最大の成果を得ようとしているのだ.
だからギリギリセーフを狙ってしまう.
それってリスキーなやり方だよね.

これくらいやればいいだろう,と思うところからあと一歩がんばる.
ちょっと過剰にやっておく.
それが成功への道なのだ.

エンジニアには幸いなことに資格試験がある.
これを活用するのだ.
資格試験は,そういう自分の弱い性格や悪い習慣を見直すチャンスにもなる.
資格試験を通して,実力を磨き,習慣を変え,おまけに免許という自分をアピールできる「看板」を得ることができる.

池谷裕二さんはこう言う.

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脳は入ってきた情報を「記憶すべきかどうか」と品定めします。この時の判定基準は「出力」の頻度です。
脳は「この情報はこんなに使う機会があるのか。ならば覚えておこう」と判断します。けっして「こんなに頻繁に出会うのか。ならば覚えておこう」ではないことに注意してください。
ですから、繰り返し学習して頭に叩き込むよりも、テストを解いて知識を使ってみたほうが、記憶としてよく定着します。
テストの効果はてきめんです。まとめ図を書きながら覚えるよりも、テストを勉強に取り入れるほうが効果的なのです。
『自分では気づかない、ココロの盲点』
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すなわち,試験を利用したほうが速くきちんとした知識や論理を身に付けることができるのだ.
だからぼくは,経験だけのエンジニアを信用しない.
自分の仕事に関する資格試験にさえ合格しない,チャレンジしない,避けているような人物に,まともな仕事ができるわけがないし,事実そうなのである.

合格したスタッフ,小学生のお子さんがいる.
焼き肉をおごる代わりに,彼のお子さん用に「論理エンジン」をプレゼントする.
頭の良さとは国語力だ.
国語力とは語彙量と論理.
国語力を鍛えておけば,将来の選択肢がすごく広くなる.

技術系の資格試験も,シニアレベルになると覚えることより論理力を問われるわけだ.
暗記は通用しない.
それは,シニアエンジニアは筋道を立てて考える力が必須だ,そういう力がない奴は去れ,と試験が言っているんだよ.
上級資格に合格した経験を,具体的教材を通して子どもにも伝えてほしいな.

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