2014年6月22日日曜日

夏休み科学教室

今年の夏も大阪和泉市図書館に呼んでいただき、科学教室をやります。
図書館のお姉さんがぼくの似顔絵を描いてくれましたー。
楽しみですねー。

参加してくれたお子さんたちに修了証を差し上げるってアイデア、グッドです!
少しでも理科マニアの子どもを増やしたいと思います!



2014年6月15日日曜日

思考力の鍛え方

こんにちは

今月末に「算数思考力検定」を受検します。
http://www.shikouryoku.jp/
はっちゃんは8級(小4修了レベル)、とんたんは10級(小1修了レベル)に挑戦です。

こちらは算数検定と違い、パズル的な問題、論理的な問題が中心。
「考え方の幅」を広げます。
 先月末から、休日に対策勉強をしています。
この検定は、学校で放課後に受検させてもらえるので、ありがたい。

思考する、考えるためには「技」が欠かせません。
四則計算は縦横にでき、表を書いたり、グラフを描いたりできる。
あるいは、チマチマと試行錯誤をくり返す。
それらの「技」をどこにどう使うかってことです。
「技」を覚え、「技」を磨き、「技」を使う場面を用意する。
そのための「思考力検定」だと思っています。

読み書き計算など基礎基本は大切ですが、それだけじゃつまりません。
自分の応用力を試すチャンスも必要だと思います。
そうじゃないと未来への展望が広がりませんからね。
よく「まだそれ習ってません!」という生徒がいますよね。
大人でも時々いたりしますけどね。
習ってないとできないのか、できなくて当然なのかって話です。
習ってなくてもやってみるってことが「応用力」でしょ。
習ってないからできません、ということは、私は応用力のない人間ですって言っているに等しい。
アホですね。
そういう人間に育てちゃいけませんよ。

誰もが面倒なことは嫌いです。
できれば面倒なことはやりたくない。
それはごく当たり前の感情です。
でも世の中、面倒なことだらけなわけです。
特に大人になれば、面倒なことが次々にやってきます。
それら面倒を避けることはできないんですよ、社会人は。

面倒なことをいつまでも面倒がってやらないか、なんとか面倒度を減らす工夫をしてこなすか、それがデキナイ人とデキル人との違いです。
つまり、デキル人は面倒なことを面倒じゃないことになるべく変換してやり抜けるわけです。
面倒度を減らすには「技術」が要ります。
デキル人は常に技術を探し、身につけようとしています。
すなわち「勉強」しているのです。
デキナイ人ほど、人に聞かず、本も読まない。
学ばない、身につけない、変わらないのです。

学校の先生でも、デキル先生は生徒に「技術」を伝授しています。
そして身につけた技術を「使う」場面も必ず用意しています。
基礎と応用のバランスがいいんです。
だから生徒も伸びるのです。
いくら基礎が大事だからって、百ます計算ばっかりやらされたんじゃ、子どもも飽き飽きしちゃいます。
逆に、基礎もしっかり教えられずに、応用力ばかり、思考力ばかり求められても、何やっていいのか子どもは戸惑ってしまいます。

さてさて、算数、数学の問題って、子どもにとって面倒なことの最たるものでしょう。
そこから逃げずにきちんと学べるかどうか。
それが大人になってから効いてくると思うんです。
難問も技術があれば意外と簡単に解けるようになります。
文章にまとめてみる、箇条書きにしてみる、図にしてみる、式を立ててみる、表を作ってみる、グラフを描いてみる。
これらの技術があるから、考えも多面的になり、深くなるのです。
だから算数、数学を学び、難問に取り組んでみる意義は、面倒度を下げる訓練なのだと思うわけ。
そういう訓練の場を時々作ってやる。
そういう修羅場にたまにぶち込んでやる。
そうやって応用力、思考力を磨いてもらおうという算段です。

2014年6月8日日曜日

好きなことをとことんやるために

子供に「何で勉強するの?」と聞かれたら、どう答えますか?
そんな質問を子どもから突きつけられることがあるそうです。
幸い、我が子たちは今のところそんなくだらない質問はしてきません。
普段から「子どもの大切な仕事は勉強だ」と言い続けているからね。
それに従って日々の学習を淡々とやっていますから。
 
結果的に、勉強が「できる」ようになっていますし、それがはっきり分かるように漢字検定や算数検定にも取り組んでいます。
たぶん、きちんと勉強ができるようにしてあげれば,子どもはこんなアホな質問はしないと思うのです。
「なんで勉強するの?」の本意は「もっと勉強ができるようになりたい」なんだと思います。
 
先週末、はっちゃんに四谷大塚全国統一テスト(無料!)に初参戦させて」みました。
通塾組にどれだけ対抗できるか、家庭学習だけでもどのくらい学習効率が出ているのか、確かめてみようと思って。
このテスト、難易度の高い問題も含まれており、とにかく問題量が多い。
極力、差が出るように、正規分布するように問題が作られているからです。
すなわち、100点を取らせないように作られています。
そこが、学校のテストや漢検、数検と違います。
 
なのではっちゃんには「半分くらいできれば十分。最後まで時間内にやり終えたらグレート!」と言って送り出しました。
4科目3時間強の4年生にしては長丁場な試験です。
かなりの時間、集中してテストに取り組む練習もたまには必要です。
 
で、国語と理科は最後までやり終えたとか。
算数は2問分からなかったそうで、そこで時間がかかって最後までいかなかった。
社会も学校で習っていないことは分からなかったそう。
あたりまえですね。
 
総じてなかなかの出来だったと思います。よくやった。
結果が楽しみです。
我が家の近所の会場だったので、幼稚園の同級生などにも再会できたのも楽しかったそうです。
 
はっちゃんがテスト中、塾の先生の説明を1時間ほど聞きました。
SAPIXという塾が伸びたのは、小学生の基本的内容を5年生1月までに終えてしまうカリキュラムにしたからだそうで、それに倣って大手塾は皆近年、先取りカリキュラムを採用しているとか。
中学校でも高校でも大学でも社会でも、今は「自分で考えられる子」を求められており、そのために必要な基礎的なこと、ドリルだとか習熟だとかを学校や塾で教えている余裕がない。
基礎的なことは家で自分でやれる子になっていないと、塾でも学校でも厳しい時代なのだそうです。
 
だから塾に通わせましょう、ってことなんでしょうが、それは「ほんの少し(小5の段階で1年程度)の先取り学習」に過ぎませんから、家庭学習だけでも十分対応できますね。
我が家でやっていることに間違いはないようです。
 
ところでこのテスト、差をつけるために今の段階で解ける必要のない問題も含まれています。
復習、対策する場合は、それを峻別することが大事です。
全問できるようにならなくてもいいんです。
今現在の段階で、できるようにならなくちゃいけない問題だけ、対策すればよい。
できなくてもいい難問、奇問を無理してやると、反ってバカになりますからね。
 
今の段階でできるようにならなくちゃいけない問題を峻別するコツは、正答率です。
こういう大手塾のテストは、返却されるときに問題別に正答率も記載されています。
正答率が数%の問題は、難問奇問の類いだと思って無視していいのです。
逆に正答率が50%を超える問題は、今の時点での常識問題。
これができていなかったとしたら、基礎学力も危ういということです。
だからきちんと穴を埋めておく必要があります。
正答率を目安にして、正答率40%くらいまでの問題を復習しておけば十分でしょう。
 
理科、社会科については復習、対策は直接的に必要ないと思います。
できなかった問題は、多分に経験不足。
理科、社会は実体験なしに勉強すると、ただの暗記科目になってしまいます。
暗記だけで勉強しても、面白くありませんし、本物の実力にもつながりません。
だから、できなかった問題に関する実体験や実験を休日や夏休みに計画したり、関連する本を読ませたりする。
そういうある意味気楽で楽しい対策の方が大切でしょうね。
 
こう書くと、我が家では子どもたちに勉強ばっかりやらせているように思われちゃうかも。
でも違いますよ。
勉強時間は、学年×20分間だけです。
小4のはっちゃんは毎日80分、小2のとんたんは40分です。
朝登校前と下校後に分けて、宿題も含めてこの時間やらせています。
もちろん休日もやります。
合わせて毎日、お手伝いもやらせています。
 
子どもがビデオゲームなどやる時間を制限している家庭が多いですね。
1日30分まで、とかね。
でも我が家は無制限です。
好きなだけやりなさい、って。
やるべきこと、日々の勉強やお手伝い、お風呂、食事、睡眠などをきちんとやれば、あとは自由。
 
ゲーム時間を制限している家庭は、たぶんこのやるべきことをやらせていないんだと思います。
やるべき事を子どもがやらないから、ゲームばっかり子どもがやってると親はイライラしちゃうんです。
それで、じゃあゲーム時間を制限すべきだ、と考えてしまう。
 
ちょっと待ってください。
ゲーム時間を制限すれば、子どもはやるべきことをやるようになりますか?
たぶんやらないでしょう。
ダラダラ過ごす時間が増えるだけでしょう。
 
足らないのは、子どもがやるべき事を具体的に示すこと、だからです。
これとこれは必ずやれ、と示してやらないと、子どもは何をやるべきか分かりませんよ。
日々の勉強やお手伝い、お風呂、食事、睡眠など、親が子どもにやらせたいことをきちんと伝える。
やる内容とともに、やる時間、始める時刻も示す。
 
やることさえやってしまえば、親の方もそれ以上つべこべ言う必要がなくなるはずです。
子どもがずーっとゲームをやっていたとしても、心安らかにそれを眺めることができる。
子どもの方も、親から叱られることがなくなりますから、遊びに没頭できます。
叱られるんじゃないかってビクビクしながらじゃ、没頭できませんよね。
 
子ども時代に身につけたい最も重要な能力は、集中力だと思います。
集中力を身につけるには、何かに没頭できなければなりません。
好きなこととことん、です。
好きなことに没頭できる条件を整える。
そのために、やるべき事を明快に示し、それをきちんとやらせる。
それさえやれば、あとは自由にする。
我が家ではそういう教育方針にしているのです。