2014年12月7日日曜日

大学へ進学する意義

はっちゃんの満10歳の誕生日に話したこと。その3.
 
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高校を卒業したら、半分くらいの生徒は大学に進学し、残りの半分は就職する。
高校までの勉強をしっかりやって卒業したなら、社会に出ても十分仕事をやっていけるんだよ。
だって、世の中の仕事の8割は高校レベルの知識でこなせる仕事だからね。
だから、高校を卒業したら仕事を始めるのも悪くないと思う。
 
でも、お父さんのような上級技術者になるとか、お母さんがやっていたように学校の先生になるとか、お医者さんになるとか、専門的な仕事をするためには大学に進学して勉強を続ける必要がある。
それと高校レベルの知識でやれる仕事は、やっぱり人から命令されてやる仕事なんだよね。
自分で仕事を作り出して、リーダーとして多くの人を組織して、大きな仕事をしていくことは、高校までの人にはできない。
新しい仕事を作り出すためには、大学レベルの知識が必要になってくるんだ。
 
もちろん、大学に行かない人の中にもとんでもなく優秀な人がいて、それは1万人に一人とかごくごく少数なんだけど、大学なんか行かなくても自分で勉強していける人もいる。
たとえば建築家の安藤忠雄さんとかね。
安藤さんは高校までしか行かなかったけど、東大教授になったりした。
はっきりした目的を持っていて、意志も強いなら大学なんか行かなくてもいい。
お医者さんとか学校の先生とか、大学を卒業しないとなれない仕事もあるけどね。
 
逆に、大学に進学する人の中にも勉強をちっともしない人もいる。
そうだなあ、大学に進学する人のうち半分くらいは、大学でちっとも勉強しないで遊んだり、遊ぶためのお金を稼ぐためにバイトばっかりしてるんだよ。
何しに大学に行くんだろうね。
もちろん遊びも大事だし、バイトもしてもいいんだけど、勉強もしなくちゃ大学に行く意味はないよ。
こういう学生は大学を卒業するとき、就職に困ったりする場合も多いみたい。
大学卒業に見合った仕事を見つけることが難しい。
高校卒業でもできる仕事に就く人も多いし、フリーターになっちゃう人もいる。
 
はっちゃんがこんな風になるのだったら、大学に行かないで欲しいな。
科学者/技術者になる、医者になる、教師なるとか、社会のリーダーになるとか、はっきりとした目標を持って、そのために大学でしっかり勉強するぞ、という意志を持てるなら、大学に進学した方がいい。

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