2015年12月31日木曜日

使うより多く稼げ、それが正しい生活術だ

こんにちは

はっちゃんがコツコツ貯めたお金で、ゲーム機を買いました。ニンテンドーWiiUです。貯金があれば、目標を持って貯金すれば、高額なものでも自力で買える。
自力で買うなら、よく考えて、無駄遣いもしない。
自力で買うから、買ったものを大事にする。
そう考えて、子供たちに「貯金の習慣」を付けるために、多めにお小遣いを与えています。
貯金の習慣を付けるには、貯金できるくらいのお小遣いを渡す必要があるわけです。

我が家のお小遣いは、学年×1000円と決めています。
小学生にしたら多いと思いますが、その代わり徐々に親が買ってやるものを減らし、小遣いでまかなうものを増やしています。
今もおやつや漫画はお小遣いで買わせています。
自分の着たい服、自分の好きなヘアスタイルでの床屋代もお小遣い(まだそれはないのですが)。
高校生になったら、デート代も当然自腹にします(笑)。

高額な買い物なので、子供だけで買いに行かせるにはまだ早いかなと思い、ぼくも池袋のビックカメラまで一緒に行きました。
行き帰りの電車の中で、はっちゃんにこんな話をしました。

コツコツ貯めることも大事だけど、貯めることができる程度には稼げるようにならないとね。
給料もらったら、とにかくその1/4は貯金することだ。
そして残りの3/4で生活するんだ。
我が家もそうやってるんだぜ。
いざという時、お金が無いと困るからね。
例えば、家の屋根が壊れちゃった、とか。
貯金がなければ直せない。
雨漏りする家に住まなくちゃならない。

稼ぐより少なく使う。
あるいは、使うより多く稼ぐ。
そして、給料をもらったら使う前に一定額を貯金しちゃうんだ。
これが生活の基本。

給料をもらったらね、それを4等分するといいんだよ。
それぞれ、住居費、食費、交際費、そして貯蓄とする。
住居費はアパートなど住むところの家賃。
食費は毎日の食事だね。
交際費は、休みの日に友だちと遊びに行ったり、自分の楽しみのために使うお金。
こういう楽しみのためのお金も見込んでおかないと、生きるのが辛くなるよ。

ここから逆算すれば、どの程度の家に住めるか、どの程度の食事が食えるか、どのくらい稼げばいいかが分かる。
たとえば、独身だったら食費は月に3万円は必要だろう。
1日1000円だね。
厳しいけど、自炊すれば何とか健康を維持できる食事ができるだろう。
外食したり、お酒を飲みに行ったりするのは厳しいね。
外食や飲みに行くのは、交際費から出費するのかもしれない。自分の楽しみのためだから。

ということは、3×4=12万円手取りは稼がないとね。
給料って言うのは、稼いだ金額全部がもらえるわけじゃないんだよ。
稼いだお金から税金や健康保険料、年金などが引かれる。
だいたい稼いだお金の7割から8割が手取り金額になるんだよ。
手取り12万円ということは、額面16万くらいかな。

当然、住めるアパートも光熱費含め家賃3万円のところだ。
光熱費というのは、電気代や水道代のこと。
ひとり暮らしでも毎月5000円くらいかかる。
ということは、家賃2万5000円のアパートなら住める。
もちろん風呂なんかないよ。かなり厳しいよね。

額面16万円、手取り12万円だと、ヘタすると、貯金なんかする余裕はないかもしれないね。
20代前半、働き始めたばかりなら、このくらいの貧乏暮らしをしなくちゃいけないし、貧乏暮らしもいい経験になる。
でもそこに留まっていたらいけない。20代後半から30歳くらいで結婚しなくちゃ。

結婚して二人になったら、食費は45000円は必要。
ならば手取り18万円、額面23万円もらえる仕事をしなくちゃね。
家賃45000円のアパートだと、ワンルームかせいぜい1Kだろうね。
風呂はあるかもしれないけど、なかなか厳しいよね。
まだまだ貧乏暮らしだ。
でも好きな人と協力してやりくりするっていうことも楽しいことだ。いい思い出になる。

結婚すれば、子宝に恵まれるかもしれない。
子供が生まれると、もっとお金がかかるぞ。
子供二人育てるには、食費に7万円くらいはかかる。
子供がいたら2DKくらいのアパートに住む必要がある。
とすると手取り28万円もらえる仕事をしなくちゃね。
手取り28万円ということは、額面35万円くらいだ。
年俸400万円、ボーナスももらえる仕事なら500万円かな。
子供を育てるなら、このくらい稼がないとならないんだよ。

法律で最低賃金ってのを決めている。
どんな仕事でも、バイトでも、これ以上の時給で雇わないといけないって法律だよ。
今だと、東京で時給900円くらいだと思う。
毎日8時間働いて、週1日休むとして、月に200時間くらい働く。
それで月収18万円だよ。
税金とか健康保険とか引かれると、手取り14万円くらいだね。
かなり厳しいでしょ、ずっとバイト、フリーターで生きていくのは。

最低賃金は時給900円だけど、雇う方の立場に立つと、最低でも900円分は仕事ができる人じゃないと雇う気がしないよね。
それだけの仕事ができない人は、バイトでも雇ってくれないってことなんだ。厳しいけどそれが現実。
時給900円じゃ生活が苦しいっていうんで、最低賃金を1500円にしろ!って言っている人もいる。デモしたりしてね。
これ、正しいと思う?
そりゃー、たくさん給料もらえた方がいいよね。
時給900円だと月給はせいぜい18万円で、税金などを引かれると手取りは14万円か15万円。
それが時給1500円になれば、月給は30万円、税金など引かれても25万円。
手取り25万円あれば生活は楽なのは確か。

でもさ、給料を払う立場の人、社長さんや経営者の立場になってみよう。
最低賃金が1500円になったら、あたりまえだけどそれに見合った仕事ができる人じゃないと雇えないよね。
それ以下の能力しかない人を雇ったら損しちゃうから。
会社は儲からなければつぶれちゃう。
稼げないと、社員にお給料を払えなくなる。
つぶれたら、仕事自体なくなっちゃうよね。

そうすると、時給900円なら雇われた人が、時給1500円では雇われない可能性が出てくるよね。
仕事に就けなければ、収入はゼロ。
最低賃金がいくら上がっても、その仕事に就けなければ貧乏から抜け出せないんだ。
最初から高い能力を持っている人もたまにいるけど、ほとんどの人は最初はあんまり能力はないのが当たり前。
仕事をしながら少しずつ能力を上げていくもんなんだ。
だから若い人の給料は安くて、年齢とともにだんだん給料が上がるわけ。

若い人はそれも楽しいわけ。
仕事をして、仕事を覚えて、努力して、自分の能力を上げて、そしてお給料も上がる。
ハッピーだよねー。
そのためにはまず仕事に就くことが大切。仕事に就けることが大切。
そのとき、時給1500円がハードルになってしまう人もいることを知ってほしい。
給料は高ければいいってもんじゃない。身の丈にあった給料であるべきなんだ。
時給900円から、いやもっと低くて時給500円から始める人だっていてもいい。
そこから始めて、仕事をしながら少しずつスキルを上げていき、給料も上げていく。
職に就けなければそういうことができなくなっちゃうんだ。

家に着いたら、年末調整、源泉徴収票などが届いていました。
今年も自分でもびっくりするくらいよく稼ぎましたなー。
子どもたちにも書類を見せ、税金、年金などいくら控除されたかも説明しました。
イタイくらいに引かれました(笑)。
税金、年金はみんなのために使われるお金だ。
だから、稼ぐことは良き社会貢献なのだよ。
我が家は健康であまり病院にもかからないですんでいます。
なので、健康保険料も社会貢献になってますね。

ぼくには夢がある。
はっちゃんが国立中に合格したら、レスポールJrを買う!(笑)
とんたんが「お父さんのほしいギターっていくらするの?」と聞くから、10万円くらいだよと言うと、「じゃ、ぼくが国立に入ったら買ってあげるね!」だって(笑)。
はいよろしく。一所懸命勉強してねー。
ちなみに、お母さんをハワイに連れて行ってあげることにしているそうです!

我が子が赤ちゃんの時から続けている「成長貯金」。
毎月、誕生日に体重を量り、1g=1円で貯金をしていいます。
生まれてから小学校入学までに100万円貯まったので、入学金などをまかないました。
それを今も続けているんです。
最近は子供たちの体重が50kg、60kgを超えたので、毎月5万、6万とどんどん貯まります。
もちろんこの貯金は、経済的理由で子供たちの進学先の選択肢が狭くならないように、私立中でも行けるための準備ですが。
一所懸命勉強して国立中に入れれば、学費がすごく安いので、貯金はほとんど残るでしょう。
そのお金で、お母さんをハワイに連れて行き、ぼくはギターを買う。
ハッピーな未来が待っています!

つまり、一所懸命勉強することが子供の仕事なんです。
勉強することがじぶんのためだけじゃなくて、家族のためにもなる。
そして、将来たくさん稼げて、きちんと納税し、みんなのためになる。
君らも稼げる人間になりたまえ!


2015年12月27日日曜日

とにかく書かせよ

こんにちは

出前授業をした久慈川三育小の校長先生から、はがき製作したついでに?ぼくへのメッセージを生徒さんたちに書かせたものを送って下さいました。
よい学校のひとつの条件は、とにかくよく書かせる、だと思います。
日記指導はもちろん、あらゆる機会をとらえて、子供たちに書く機会を与える。書くことを強制する。なぜなら、書くことが最も子供の思考力を鍛えるからです。
こうやって、ぼくの出前授業をしゃぶりつくしてくれているのも、嬉しいことです。

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・特別授業、ありがとうございました。実験があって、楽しくできました。来年もまた来てください! 5年 

・関口先生 色々な実験をしてくださりありがとうございました。
えんぴつのしんに電気を流すのはとってもびっくりしました。体に電子をとおすのはちょっとこわかったけど、楽しかったです。お金を使った実験は、みんな一回で成功して、高校生をこえた感じがとてもうれしかったです。貴重な体験をさせてくださり本当にありがとうございました。科学者がとってもかっこよくみえました。また会えたらうれしいです。 6年 

・関口先生 特別授業ありがとうございました。電子、工場の説明、むずかしかったですが、分かりやすかったです。また、ボルトを使ったこと、お金、アルミホイル、ろし、塩水を使った実験、とても楽しかったです。 5年 

・関口先生 おもしろい実験をありがとうございました。10円玉と1円玉をつんで、その間に塩水をふくんだろ紙をやると電池に!とてもびっくりしました。科学にはびっくりする事がたくさんあっておもしろいな!と前よりも興味をもちました。理科もとっても好きになりました。 

・関口先生へ 今年もとても楽しい実験をありがとうございました。いちばんびっくりしたのは「100Vの電流をえんぴつのしんにかけたらどうなるか」でした。関口先生の「ドンッ!!」という声ですごくびっくりしてしまいました。また、「サクラ」や「スプリング8」のすごさには、おどろかされました。太陽の何億倍の光を出すことができる機会があることを初めてしりました。来年はありませんがまた実験を見てみたいです。 

・関口先生 この前、特別授業をして下さり、ありがとうございました。3000Vの電流を受ける実験の時は、どきどきしました。とても理研へ行ってみたくなりました。また会えるといいです。 6年 

・関口先生 実験や話ししてもらってありがとうございます。家でもやりたいです。 6年

・関口芳弘先生 特別授業をしてくださってありがとうございました。最初にした鉛筆の芯を光らせる実験はすごかったです。100Vを流した時、いっしゅん炎があがったと思いますが大丈夫でしたか。お話の中で出てきた光を生み出す装置はびっくりしました。とても明るい太陽の数京倍というと想像できません。
十円玉と一円玉と塩水にひたしたろしで電池を作るというのも、本で何回か見たことがありましたが、実際にやってみるとおどろきます。とてもあっという間に感じる授業でした。 6年 

・関口先生 この前の授業とてもおもしろくて楽しかったです。Vの実験、電子の実験、発光ダイオードの実験などでいろいろな「科学」を知る事が出来ました。これからも科学者の仕事をがんばってください! 6年 

・関口先生 2時間やってくださってありがとうございます。この千ボルトが一番こわかったです。ばくはつがあったので、びっくりしてしまいました。じっけんをがんばってやったので、とても楽しいじゅぎょうになりました。 

・関口先生 2時間じゅぎょうを教えてくれてありがとうございます。すごくおどろいたことはばくはつしていのいのにばくはつをだしたのがおどろきました。また来てください。

・せきぐち先生 元気ですか?ぼくは元気です。この前のお話と去年のお話で、科学が好きになりました。ありがとうございます。また来てください。 

・関口先生へ 今年も来てくださってありがとうございます。来年も久慈川三育小学校にいらしてください。ぼくは関口先生が実験してくださった時、助手をしたのが一番の思い出です。また先生の実験にもたいへんきょうみがわきました。本当にありがとうございます。 三年 

・せき口先生 この前授業をして下さって、ありがとうございました。ますます、ぼくは科学が好きになりました。世界一強力なネオジムじしゃく、太陽の光よりも10億倍の光のレーザーなど、日本ではすごい開発がされていることが分かりました。またいらっしゃって下さい。 3年 

・関口先生 11月6日、じゅぎょうをしてくださって、ありがとうございます。またいつか、じゅぎょうをおしえてください。 

・せきぐちせんせい、このまえのじゅぎょうをおしえてくれてありがとうございます。せきぐちせんせいはせかい一のじしゃくをとったので、わたしもとってみたいです。 

・関口先生へ 光のじっけんをやりました。去年はスーパーコンピューター京のお話でした。ですが光のじっけんの方がびっくりしました。シャープペンのしんがもえてしまったり。あと「サクラ」は太陽よりも明るいなんて、ぼくは、今の科学はすごくすすんだなと思います。 3年 

・せきぐちせんせいへ 学校へきてくれてありがとうございます。コンセントをつないでえんぴつのしんがひかってびっくりしました。わたしは、よんまであげるかかりでうれしかったです。 

・せきぐちせんせいへ じっけんすごいですね。お金をのせてさいごにひかったのでうれしいです。 1年 

・関口先生へ LEDじっけんたのしかったです。十円と一円としお水につけた紙とLEDで光ってすごかったです。 

・せきぐちせんせい でんしのことをおしえてくれてありがとうございます。じっけんもたのしかったです。ぼくはかがくしゃになります。 

・せきぐち先生 いろいろなじっけんをしてくださってありがとうございます。1円10円水にぬらしたかみとずっとのせていったら、あかくLEDがひかりました。とてもすごいなとおもいました。 

・関口先生 とくべつじゅぎょう有難うございます。LEDの実けんが出来てよかったです。その後もお世話になりました。

・せきぐちせんせいへ 1えんだまの上に10えんだまをのせてアルミホイルをなくなるまでのせてLEDでいちばんしたの1えんだまといちばん上の10えんだまをさわってみるとひかりました。くすりをかけるともっとひかってうれしかったです。メモチョウをくれてありがとうございました。おうちでだいじにつかっています。またきてください。 


勉強のレシピ

こんにちは
 
冬休みの勉強メニューを決めました。
はっちゃんの学校の冬期講習があったり、冬休みの宿題を片付けるのに時間がかかったりして、開始したのは冬休みが始まって5日たってからですが。
ともかくやるべきことをはっきりと示して、朝夕一定時間、きちんと勉強させます。
 
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2015~2016冬休みの勉強
 
溌貴
朝60分
・数学検定対策 1/16に5級を受検します
・英単語と英検対策 1/22に受検します
・漢字練習
・(塾の復習)
 
夕60分
・数学検定対策
・英単語と英検対策
・日記
・音読として論理エンジン
・学校の冬休みの宿題
 
その他、毎日時間を見つけてパソコンプログラミングの勉強を30分間しなさい。
雨や雪の日以外はランニングをしなさい。雨や雪の日は階段の上り下りをします。
 
峻貴
朝40分
・漢字練習
・算数
・ローマ字練習
・(塾の復習)
 
夕40分
・算数検定対策 1/16に9級を受検します
・日記
・音読として論理エンジン
・学校の冬休みの宿題
 
雨や雪の日以外はランニングをしなさい。雨や雪の日は階段の上り下りをします。
毎日なわとびもします。
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冬で家に引きこもりがちになるので、運動メニューも付け加えました。
ランニングはもう一月以上続けています。
はっちゃんは約1.5km、とんたんは1km走ります。
 
勉強メニューも長期休暇にまとめてやれるものを中心にしました。
はっちゃんはいつもの勉強に代えて、英語検定と数学検定を中心に勉強させます。
英検は5級をささっと復習して、4級にも手を付ける。
1/22に学校で5級を,1/24に公開会場で4級をダブル受検します。
5級は90点以上で合格、4級はギリギリでもいいので合格することが目標。
5級は前回90点台に届かなかったので、再受検です。
なので一通りやり終えたものの復習。
スラスラ進むはずです。
 
その勢いに乗って4級の勉強に入る。
テキスト、問題集を取り寄せて見てみたら、4級ってほとんど5級と同レベルなんですよ。
必要単語数もそれほど変わらないし、文法事項はまったく同レベル。
ちょっと長文を読むのが増えるくらいかな。それも100語程度の文章。
はっちゃんなら自力でも十分やれるでしょう。
やってみて、はっちゃんが「あれ?意外と簡単だぞ」と思うことが大事。
そして「4級もけっこうできるじゃん。ぼくってすごいぞ!」と思う。
錯覚でもいいから、自分は有能だ、と思うことが大切ですからねー。
 
数学検定は1/16に5級を受検。
こちらも中学1年生の内容なので、ギリギリでもいいから合格できればおっけー。
さすがに中学の内容なので、自力で勉強するのは難しい。
お正月休みでぼくも教えられるので、この時期にやろうと思ったわけです。
といっても、中1数学は「負の数」「文字式」「1元1次方程式」しかありませんから、そんなに大変じゃない。
1週間もあれば、理解できるでしょう。
理解できたら、あとは自力で習熟です。
 
つまり、来年からは「ひとつ上の級を見据えて、今の級を仕上げていく」というやり方にします。
もちろん、英検4級、数検5級も90点以上になるまで再受検します。
合格のためではなく、身につけるために検定を利用する。
それは変わらず。
 
とんたんは、基本的に普段通りです。
まだまだ、読み書き計算が大事な年代です。
しっかり、くり返し練習する。
最近加えたのは、自分で丸をつけること。
自力で勉強できるよう、助走を始めました。
 
朝と夕方、学年×20分+10分の勉強です。
朝夕これだけ勉強させれば、その他の時間、ゲームしようが、漫画を読もうが、ダラダラしようが、親は気にならなくなります。
子供にしっかりと学習習慣を身につけさせるのは、親の精神衛生上も大変よい事なのです。
親に「勉強しなさい!」と言われて、子供がなかなかやらないのは、やる気がないのではなくて、何をどれだけやればいいか分からないからなのです。
だから、レシピは親が用意してやる必要があります。
そして、勉強時間と勉強場所の確保もしてやる。
そういう「前提」と「環境」を整えてやれば、子供は自然と勉強するようになるんです。
 
勉強のレシピは、たぶん中学生くらいまで自分では出来ないと思います。
普通の親はレシピを提供できないので、たいていは塾に頼っちゃうわけです。
塾の機能は、レシピの提供なんです。
でも塾は定食しか提供してくれません。
サピックスなど、てんこ盛りの料理を無理矢理食わせるので、胃腸が丈夫な子じゃないと消化できません。
 
塾に通ってつぶれる子、けっこういるんですよ。
それは、塾は基本的に「定食」しか提供してくれないからです。
実は、サピックスなど大量の宿題が出る塾でも、親がその宿題を取捨選択してやっています。
全部こなそうとするのではなく、今の子供にとってどれが必要かを見極める。
そういう親がいれば、塾も負担じゃなくなります。
塾に丸投げしちゃう親は、結局損しているのです。
お金を使って、子供をダメにするのは、まったくもって不合理ですよね。

2015年12月6日日曜日

出前授業の楽しみ

先月出前授業に呼ばれた学校の校長先生から、子供たちの日記のコピーを送っていただいた。
嬉しいなー。
いい学校って、きちんと礼を言ってくれるのは当然として、こういう出前授業を教育機会として存分に使ってくれているのがすばらしいです。
行ってよかった、やってよかったって思えます。
校長先生、ありがとうございます!


 ~日記より~

 昨年にひき続き、関口先生の特別授業がありました。今回は、電気についてでした。京のこともちらっと出てきました。とても印象に残っているのは、3000ボルトの電流を浴びたことと、えんぴつのしんに100ボルトを流してばく発させることです。3000ボルトの時は、体のしんから何かが伝わってきました。終わった後もあの感じが忘れられませんでした。思ったよりも弱かったので、安心しました。始めに関口先生が言っていた通り内容が難しかったです。でも、実験はじびれるものばかりで、楽しかったです。もう授業がないのが残念です。  6年 


 関口先生がいらっしゃって、特別授業をしてくださいました。100Vを6年生で手をつないで流してみたり、シャーペンのしん、えんぴつのしんに電気を流したりしました。電気が流れた時は、びっくりしました。でも、そんなに痛くはありませんでした。しゃーぺんのしんの時は、ちょっと湯気が出て赤くなったのですが、えんぴつのしんの時は、燃えました。ちょっとこわかったです。
 私たちの実験は、10円玉、ろ紙、1円玉の順に重ねて、発光ダイオードを触れさせると光るものでした。みんな1回で出来たので、
「高校生以上!?」
と思いました。とっても楽しかったです。    6年 


 今日は、3・4時間目に関口先生の授業がありました。シャープペンシルのしんに4Vと10V、えんぴつのしんに100Vを流すというおもしろい実験を最初にやりました。4Vはちょっと赤く光り、10Vは黄色に光り、100Vは花火のように火が激しくはじけました。その次に、アルミホイルに10円玉をのせ、塩水にひたしたろ紙、1円玉と重ねて、とうみたいになったら、プラスとマイナスに分かれているLED電球につける実験をしました。オキシドールをかけたら、ピカピカッとすごく光りました。とても楽しい授業でした。  6年 


 関口先生の特別授業がありました。
 実験が面白かったです。特に、最初にえんぴつのしんに100Vを流した時に火が出たのにはびっくりしました。でも、実はそれよりびっくりしたのは、関口先生がぼくたちを驚かせるために出した
「ドンッ」
という大きな声でした。
 他にも、10円玉と1円玉、ろ紙、塩水、アルミホイル、発光ダイオードを使った実験をしました。
 また来年・・・と言いたいところですが、今年までです。 6年 


 「1年ぶりだな~。何するんだろう?」
 まずは、昨年もした自己紹介からでした。そして、電気はどうやってできるかのお話でした。その答えは、電子がゆれるという事でした。
 何Vかは忘れてしまいましたが、ライターから出る電気をさわってみたりもしました。1度、科学者にもなってみたいです。   5年 


 特別授業で、関口先生に教えてもらいました。実験や話をしてもらいました。10円玉、1円玉などを使って電池みたいなのをつくって実験しました。とてもおもしろかったです。
 カレーを食べている時に、科学者になるのにひつようなのは?としつもんしたら、変人になることと言っていっていました。なぜかと言うと、科学者は人とちがうことをするからだそうです。   6年 


 関口先生の特別授業がありました。今日は、光についてでした。10円玉、塩水にひたしたろ紙、1円玉、という順番で重ねていって、LEDのはしを、それぞれ10円玉と1円玉につけるとLEDが光ります。5Vくらいは出ているそうです。それだけで電池ができてしまう原理を知りたくなりました。   6年 


 関口先生の特別授業がありました。関口先生の職場の説明、電子の説明は、私にとって、難しかったです。
 でも、ボルトを使って光らせる実験や、お金、アルミホイル、ろ紙、塩水を使う実験は楽しかったです。自分の指で電子をさわってみようということで、やりたい人は触ってみました。私も触ってみました。流れた時は驚きましたが、「パチパチするわたあめみたいだな。」とも思いました。
 2つのくっついた強い磁石を簡単に取るできる関口先生は、すごかったです。なんで取れるのか不思議でした。
 心の中で「科学って、面白いな」と思いました。 5年 


 関口先生の特別授業でした。
 コインを電池にして、小さい電球をひからせました。オキシドールという薬をかけるとさらに明るくなりふしぎでした。
「電池の中もこんな仕組みになっているのかな?」
 電子を触ることもしました。一瞬だけ「ぱちっ」として、びっくりしました。
 科学にはふしぎがいっぱいですが、
 これを発見した人もとてもすごいなと思いました。     5年  


とくべつじゅぎょうをしました。クイズがたのしかったです。せんせいといっしょにあかいでんきをつけました。二年生になったらまたきてください。  1年


きょうはせきぐちせんせいとじっけんをしました。シャープペンシルのしんにでんきをながすじっけんでした。そのあとさくらのはなしをしてくれました。さくらは、せかい一のひかりをおこすマシーンだそうです。じっけんのときでは、いちばん下にアルミホイルでつぎから十えん一えんぬれたかみというじゅんばんにおいてさいごに一えんをおいてLEDをいちばん下といちばん上につけるとLEDがつきます。おもしろかったです。またやりたいです。  1年


いよいよまちにまった関口先生の特別じゅぎょうです。ぼくは関口先生のくださったファイルで元素記号おぼえをしていました。でも56番のバリウムまでおぼえているとちゅうのだんかいなのがきがかりでしたが、それでもとっても楽しみにしていました。すると今日は電気についてでした。電気でも一番きょうみをもったのは一円玉、十円玉、ぬれた紙のじゅんでくりかえし重ねて一番下が一円玉で一番上が十円玉になるようにしました。LEDの足をひろげて一番上の十円玉と一番下の一円玉LEDの足がくっつくようにします。そうすると少しですが光ります。そしてそこにオキシドールをかかるともっと光ります。だからオキシドールをつけた事でボルトが上がるのかと予想しました。ちょっとかえた物でぼくの一年生の時のじゆうけんきゅうがあるのでうれしかったです。でもぼくにはもっとうれしかった事があります。それは10ボルトの実験の時の助手をした事です。五・六年生が助手をつとめる100ボルトの実験のときは火ができました。科学って本当にすごいです。 3年


一年ぶりの関口先生のとくべつ授業。何を教えてくださるのかなと待っていました。
「きょうつけ、今から・・・。」
授業が始まりました。つくえにはふくろに入っているざいりょうがありました。その事はおいといて、話を聞いていました。サクラ・・・太陽の10億倍の光のレーザー!?いままで聞いた事もありませんでした。日本ではそんなにすごい事も開発されているんだと思いました。次はさっきの話にもどってつくえにおいてあるざいりょう使います。えん分がある水を用意してろ紙をえん分がある水につけます。そして10円玉と一円玉とLEDを用意して10円玉、ろ紙一円玉をくり返していってそしてLED・・・その前に下にホイルをしきます。そしてからLEDを一円玉とホイルにつければ光りました。ぼくのしょう来の夢は作家ですが科学者にもきょうみを持ちました。  3年
関口先生の特別授業で、じっけんを三つしました。五ボルトや十ボルト百ボルト、というじっけんをやりました。この最後は、千ボルトのじっけんをしました。一番最後のじっけんは、少し、さいしょは、ドキドキしていましたが、だんだんおちついてじっけんをやれるようになりました。ずっとゆっくりやっていたら、もう、タイマーが、のこり一分になってしまいました。
「これはまずい!!早くしないとタイムアップになってしまうぞ」
と、思いながらやっていたら、もうタイムアップになってしまいました。出来上がるまで、話を聞きながらやっていました。でも、どうにか間に合いました。  3年


「今年は何を話すんだろう。」
とずっと考えていました。やっとせきぐち先生のじゅ業が始まりました。そしたら、つくえの上に、お金と紙と変な物とアルミホイルが入っているビニールぶくろが置いてありました。
「何に使うのだろう。」
とずっと思っていました。まず最初の実験は、シャープペンシルに4V(ボルト)つけるとどうなるという実験でした。ぼくの最初の予想はおれると思いました。そしたらぼくは見えませんでしたが光りました。次は10Vでためしました。そしたら、これも赤く、こんどははっきり光りました。次は100V。これはえんぴつでためしました。これは
「ボワー!」
といってもえました。さすがにちょっとこわかったです。それから、ぼくは電気の元、電子をさわりました。さわってみたい!と思いましたが、いたいのではないかといろいろ考えてしまいます。そしていよいよぼくの番がきました。勇気をふりしぼってやったら
「パチッ。」
といいました。そしてそのパチッといっているあいだに手首のけっかんまでビリっといきました。なんか最初はこわかったですが、今はもういっかいやりたいぐらいです。ほかもでんちをつくったりさくらのしくみを教えてもらったりとても楽しかったです。
「またきてくれる。」
といっていただいたので、五年生の時またあいたいです。  4年



2015年11月23日月曜日

最後のバースディプレゼント!

こんにちは
 
11/21は、はっちゃんの満11歳誕生日会。
お友だちも呼んで、焼き肉食べ放題に連れて行きました。
オトコならガンガン肉を喰え!
5年生になれば、かなり喰います。
モトは取ったな(笑)。
 
前々から言っていましたが、親がお誕生日を祝うのは11歳になった今年でお終い。
これまでは、生まれてくれてありがとう、元気に育ってくれてありがとう、だった。
だから親が祝った。
でも来年からは違うんだよ。
はっちゃんの方が、「おかげでぼくはこんなに楽しい人生を送ってます、生んでくれてありがとう」っていう日になる。
だから、自分が祝ってもらう日じゃなくて、親や祖父母、ご先祖に感謝する日になるのさ。
 
でね、世の中には親に対して「何でおれを生んだんだ」という人間もいるんだよ。
なぜそんなことを言うかというと、社会で受けいれられない、活躍できないから。
そんなの自分ががんばって、役に立つ人間になればいいだけじゃん。
それをせずに親を恨む。
はっちゃんは、そんなくだらない人間にはならないでくれよ。
 
来年からは、お誕生日会も自分で計画して、自分のお金で実施するんだよ。
もちろん、お父さんもお母さんも協力するよ。
バースディケーキを焼いてほしいとか、焼き肉食べ放題に連れて行ってほしいとか、リクエストしてね。
原則的には自分で貯めたお小遣いで、お誕生日パーティーはまかなうんだけど、足りないなら交渉には応じるぜ。
 
我が家のお小遣いは、学年×1000円ですから、十分すぎるくらいあげています。
はっちゃん(5年生)は、毎月5000円です。
この中から、今月自分で考えて貯金をしています。
高額なものを買ったり、遊園地などに出かけるときは貯金からまかないます。
十分な小遣いがあるから、計画的に貯金して、必要なときにドドーンと使うことができるわけです。
その代わり、親が買ってやるもの、支払ってやることを毎年減らしているのです。
お金に関しても、自分の裁量を広げていけるようにね。
 
11/21はっちゃんの満11歳の誕生日プレゼントは、最新型のMacBookにしました。
これが最後の誕生日プレゼントだから、奮発しましたよ(笑)。
16万円したけど、Macは長持ちするから高校卒業まで使えるでしょう。
冬休みにプログラミングの初歩を教えたら、もうぼくがはっちゃんに直接的に教えるのはお仕舞いにします。
中学生までは教材選定はしてあげようと思いますが、勉強は自分でやってもらいます。
勉強も、自律的に、自分の裁量でやる。
人からやらされるようじゃダメだもんね。
 
スマホやタブレットは、情報を受け取るための道具。
文章を書いたり、何かを作り出すためには、不十分な機械。
文章を書いたり、プレゼンテーションスライドを作ったり、プログラムを作ったりするのはパソコンじゃないとできない。
はっちゃんには、受け取る側の人間じゃなくて、創る側の人間になってほしいからね。
親からの最後のバースディプレゼントさ。
 

2015年11月3日火曜日

余分にやるから余裕が生まれる

こんにちは

先週末、はっちゃんは算数検定6級(小6終了レベル)、とんたんは9級(小3終了レベル)を受検しました。
準備万端で、かなりよい仕上がりになってきて、二人とも90点以上は確実でしょう。
今回の検定のめあて。

 峻貴;文字をていねいにかく。問題文をじっくり読む。最後までしぶとくやる。
 溌貴;1問ごとに見直し、検算をする。最後までねばる。

試験終了後の自己採点では、はっちゃんは全問正解のようです。
6級=6年生修了レベルですから、1学年以上の問題をこれだけこなせるのはすばらしいですね-。
とんたんは、凡ミスがまだ多いようです。
ま、まだ3年生ですからね。
これから、これから。

我が家は満点主義ではありません。
満点を目指さなくていい、と子供たちに伝えていますし、ぼく自身そう実践しています。
だって、満点を取るためには細々としたトリビアルなことまで、後々まるで役に立つことのないことまで学ばないとならなくなるからです。
無駄が多いのです。
満点狙いが習慣化してしまうと、どれもこれも全て学ぼうとしてしまい、何が本筋で、何が枝葉なのかが分からなくなってしまうのも困りもの。

それに、人間はミスをする動物ですから。
満点を取るより、ミスしたときどうリカバーするかの方が大切だと思いますしね。
あらかじめミスを見込んでおくって大事だと思っています。

今回、はっちゃんには自分で過去問集をこなしてもらいました。
試験までの日数と問題集の分量を見て、1日にこなすべき量を決める。
あとはもくもくとそれをこなす。
できなかった問題は解答を見て理解する。
解答を見ても理解できないときだけ、ぼくに聞くよう言いました。
とうとう一度も質問されませんでしたがね(笑)。
ぼくは、ノートを見て、ちゃんと理解しているかどうか、計算過程を読んで確認するだけでした。

実は、5年生までの算数が完璧近くまで仕上がっている子にとって、6年生の算数のカリキュラムは易しいのです。
分数の乗除くらいです、新しいネタは。
6年生は卒業年次なので、卒業関連行事などに配慮してカリキュラムを軽くしているのです。
できて当然なのです。

という状況なので、5級(中1終了レベル)のテキストも購入。
ざっと見たところ、これまた易しい。
小学校の算数より易しいんじゃないかってくらい易しいのです。
ついでに、4級(中2)3級(中3)テキストも見てみたところ、やっぱり易しい。

要するに、中学数学は内容が薄いのです。
なぜなら、元々の中等教育学校を戦後、中学、高校にに分割したからです。
義務教育化した前半の中学校は、全部の子供が履修するので易しめにした。
それが今も続いているのです。
おまけに例の「ゆとり教育」で、さらに易しくなっているのです。

だから中高一貫校では、中学数学は1,2年生で終わらせるのが普通です。
2年生1学期で終了という学校もあります。
それどころか灘中は1年生のうちに中学数学は終わらせてしまうのだそうです。
数学が得意な子ならまるで無理なくできるでしょう。
逆に言えば、公立中で学ぶ子で数学が得意な子は、あまりに易しくで数学に魅力を感じなくなってしまう恐れがありますね。
だからこのことに注意して、学校でのペースは気にせずに、どんどん先へ進んじゃった方がいいのです。

中学数学に対して、高校数学はボリュームが大きい。
中学校を軽めにした分を、全部高校へ持って行っているから。
数1から数3までを3年間でこなすのは、数学が得意な生徒でも大変だと思います。
特に数1は、新しい概念がたくさん出てきて、身につけるには時間がかかりますね。

数3はまるで技術数学です。
理工系、それも物理工学系へ進むためのテクニカルな道具としての数学。
はっきり言って、つまんない数学(笑)。
もちろん、工学部や理学部では数2、数3の技術は役に立ちます。
社会人になって、技術職であれば数2、数3の技術でメシが食えます。

高校生の頃、数2、数3がよく出来て、自分は数学が得意だと思って大学の数学科に進学してしまうと、面食らうと思います。
数2,数3と大学数学はまるで違う。
数2,数3で身につけたことは、あまり役に立たない。
むしろ数1の基礎の上に大学数学はあります。
だから、上位校ほど数1の出題が多いようです。
数1をじっくり学ぶ時間を確保するために、中学数学は早めに済ませておくのがよいのです。

というわけで、はっちゃんは来週から中学数学に突入です!
来年4月には5級を90点以上で通過、小学校卒業までに4級(中2レベル)までやれちゃいそうです。
ちょっと先まで勉強しておくと、その前のレベルは楽々こなせるようになります。
ちょっと余分に勉強するから、心と時間に余裕がうまれる。
暇な時間が個性をつくります。
だから、暇な時間を作るために、余裕を生み出すために、余分に勉強するんです。

何事も「一手間かける」とすごくよくなるってこと多いです。
でもなかなかその一手間をかけられない。
一手間かけるためには心と時間に余裕がないと。
我が子たちには、一手間かけられる人になってもらいたいな。
そのためには、少し余分に努力するって事が大事ですね。

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きっちり労力をかけて学んだことは、どこかで必ず役に立ちます。
必要以上に勉強したことがゆとりにつながる。
これが本当の「ゆとり教育」なのです。
戦後の「ゆとり教育」というものは、私に言わせれば「怠け教育」以外の何ものでもありません。
「ゆとり」という名のものとに、教師も学校も怠け続けただけではないのでしょうか。
だからどんどん学力が落ちていって、今になって慌てているわけです。
しかし、本当のゆとり教育というものは「詰め込み」が重要になってくると思います。
もちろん受験勉強のための詰め込み教育は問題外です。
ここでいう詰め込みとは、いわば「教養の詰め込み」のこと。
この上積みこそが受験などという近視眼的な目標ではなく、人生の方々で待ち受ける難問にぶち当たった時、かならず役に立つわけです。
By橋本武

2015年10月25日日曜日

受験は過去問主義かつ短期決戦で!

こんにちは
はっちゃん、英検5級の発表。
合格!
やったー!
50問中43問正解だから、86点ってことですねー。
初挑戦でなかなかがんばりました。
でも90点には惜しいところで届かなかったので、もう1回5級を受検しましょうか。
先は長い。
じっくり実力養成だ-!

検定は、やるべきことが決まっていること、期日が決まっていることがいいですね。
何をどこまでいつまでにやれば、合格ライン、目標ラインまで行けるか見通しを立てることができる。
PDSAサイクルの練習になります。
ゴールと期日が明確であるってことで、検定試験はプロジェクト管理ですね。
行き当たりばったりじゃ人生ダメなんです。
目標を持って努力した上での失敗は役に立ちますが、行き当たりばったりでの失敗は何も生み出しません。

検定試験は、人生に必要なプロジェクト管理の訓練に最適だと思います。
語学ほど、努力と相関の高い科目はないそうです。
すなわち、努力すれば必ずできるようになるのが語学。
逆に言えば、努力しなければ永遠にできるようにならないのが語学。
なぜ、入試に英語があるか。
この生徒はこつこつと努力しているかの判断材料、なんだそうです。
努力の訓練の場にもなるし、習得すれば上役にもたつし、英語学習は一石二鳥!なんです。
毎日少しずつ継続していきたいと思います。

でも英検の合格基準の60%は甘すぎますね。
その程度の点数で合格して、安心しちゃうと4級に進んでもちんぷんかんぷんになりかねません。
検定はあくまで習得のために受検するものです。
合格するために受検するのではないのです。
初級レベルほど高い点数で通過しておかないと、先に行っての壁が高くなってしまいます。
親や指導者もそのことが分かっていないと、検定利用も無駄になります。
子供の自信を反って奪って仕舞いかねません。

子供に勉強させるためには、学習習慣とともに、「何を」「どれだけ」「いつやる」か分からないとできません。
要するに教材の選定です。
教材の選定までできる親はめったにいないでしょう。
だから塾に入れることになるわけです。

はっちゃん、冬休みから通塾させようかと思って、塾の案内を調べてみました。
13時から19時半まで授業があるんです。
通塾時間、毎日6時間半(うち休憩時間が30分のよう)。
8日間、毎日これが続く。
こんなに授業を受けてしまったら、それだけで疲れてしまうでしょうね。
授業を受けるだけで精一杯になります。

そうなると、復習する時間と気力が残りそうもないです。
勉強は、授業を受けるだけでは身にならないのです。
しっかり復習してこそ身につく。
復習できないなら、授業を受ける意義は半減しちゃいます。
授業時間と同程度の復習時間を取れるように、通塾日程も親が決めてやらないと。
闇雲に授業を受けさせても、役に立たないんです。

なぜ塾の日程はこんなに長時間になってしまうのか。
もちろん、売り上げを多くするためでしょう。
短時間ではカネになりませんし、なるべくたくさんの人数の生徒を一度に教える方が儲かります。
だから易しいものから難しいものまで全部教える。
だから長時間になるのです。

ぼくは、進学塾に勤務した経験もあります。
中学受験で少なからずの子供がつぶれていくのを目にしました。
だから我が子たちにはできれば中学受験はさせたく なかったんです。
時間とカネを使って、子供をダメにしちゃうのはばからしいですから。
でも最近になって分かってきました。
中学受験で、塾通いで、子供がつ ぶれていくのは、無駄なことを子供に強いているからだと。

現時点で我が子に必要な問題レベルはどこなのか。
易しい基礎なのか、標準問題ができるようになることなのか、それとも難問に挑戦させるべきなのか。
塾で必要以外のレベルの問題を教えてもらう時間は、実は無駄になっているのsわう。
加えて、宿題の多い塾ではこの易から難までの問題を課す。
よく、塾の宿題が多くて沈没する子がいます。
やらなくてもいい課題までやらされれば、ムダに時間がかかるのは当然です。
宿題も、今の我が子に必要な問題はどれなのか、親が取捨選択してやらなくてはいけないのです。
そしてそれをやり切らせるにはどのくらいの時間が必要で、どうその時間を確保するのか親が段取ってやらなくてはいけないのです。
 
というわけで、冬休みの正規講習の受講はやめておこうかな。
夏休み同様、単科ゼミだけにすることにします。
ある受験対策本を読んでいたら、こういうことが書いてありました。

 基礎ができている子であれば、
  あとは過去問10年分を満点取れるまでくり返しやらせる。
   そうすれば、本番でも合格点を取れる。

そうなんです。
塾に行くと、志望校以外のことまで教えられる。
それはある意味無駄なんです。
そして基礎基本は塾では教えてくれません。

我が家ではどんな日でも毎日、学年×20分の家庭学習をしています。
その半分を朝、残りを夕方にやっています。
同じ時間勉強するのでも、一度に長時間やるより、分散してやった方が効果が高いことが分かっています。
子供の集中力が保ちませんからね。
集中力も徐々に鍛えていくべきものです。
大人になるまでに90分間集中できるようになれば、一流の人になれると思いますよ。

基礎基本は家庭学習で十分でしょう。
受験対策は、過去問主義で行こうと思います。
とすれば、通常コースの通塾は必要ないみたいです。
志望校の対策授業だけ、6年生になったら受講させようと思います。
受験勉強は長くやっても意味ありません。
短期決戦で行きます!

2015年10月18日日曜日

PDSAサイクルを回せ!

こんにちは
 
教え子からメールが届く。
やっぱり嬉しいね-。
たまには(元)教師冥利を味わう。
 
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先生、お元気ですか?
五年生の長女が読書が好きで、私も小学校の時にはまった世界の伝記にはまって一緒になって私もよんでいます。
昨日、宮沢賢治の本を借りてきました。
宮沢賢治の自叙伝を読み、感動とともに、小学校の学芸会で、アメニモマケズを朗読させてもらったことを思い出しました。
小学校のころは、よくわからずに、宮沢賢治さんをしろうとせず、丸暗記でしたが、今、39歳になり、先生たちや先輩からみれば、まだまだ経験が足らないですが、色々経験した分、感じる世界がありました。
宮沢賢治さんも37歳の若さで亡くなられたんですね。
宮沢賢治さんが最後に書かれたアメニモマケズ。
深い心情があったものを朗読させてもらったんだなと、つくづく思いしました。
先生、ありがとうございました。
本を通して、過去と現在、未来がひとつになりました。
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昔の先生に連絡を取りたくなる時って、ちょっと寂しいときなんじゃないかなあ。
なので、すぐ返事を書いて送りました。
少しでも元気をプレゼントできたらいいね。
ぼくがこのメールをもらって、元気をもらえたように。
 
で、暗唱です。
小学生の年代での暗唱は、とても大切な教育だと思っています。
当然うちの子たちにもいくつかの詩文を暗唱させています。
文の型を身につけるためと、暗記する回路を脳に刻むため。
特に後者、暗記する回路、シナプスの結合しやすさは、子供の頃の学習経験に大きく依存するって研究が、最近発表されました。
記憶や学習能力のベースラインは子ども時代につくられる!
http://www.nig.ac.jp/nig/ja/2015/10/research-highlights_ja/20151014.html
だから、嫌にならないよう、過度にならないよう配慮しながら、ガンガン覚えさせちゃった方がいいんです。
それが一生を通じた学習能力を育むことになるから。
 
先週末にはっちゃんは英検5級に挑戦しました。
英文も、100か200の基本文は覚えちゃった方がいいし、必要英単語を記憶することなしに英会話も、グローバルビジネスもへったくれもないわけです。
それよりも日本語の語彙力が大事。
語彙を増やすには、多量の読書、それもちょっと背伸びした読書が重要。
それとともに漢字力です。
漢字の読み書きができないのに、背伸びした読書はできるわけがないからね。
それに漢字学習を通じて、語彙も豊富になっていきます。
 
漢字力の強化、定着のために漢字検定を利用しています。
今週末、学校で漢字検定を受検しました。
とんたん(小3)は8級(小3修了レベル)に挑戦。
コツコツがんばってきたので、90点台は確実な仕上がり。
明日からは小4の学習漢字の練習に入ります。
来年6月の検定で7級に挑戦します。
 
はっちゃん(小5)は4級(中2レベル)に挑戦。
さすがに4級は、小学校の漢字全てに加えて実用漢字350文字の漢字を縦横に使えるか、という難しさ。
ぼくでも分からんし(笑)。
合格点には届いたと思いますが、80点に達するかどうかという感じですかねー。
はっちゃんは、四字熟語など語彙がまだ中学生レベルまで行っていませんしね。
80点台に乗らなかったら、2月にもう一度受検かな、と思っています。
今日は、丁寧に文字を書くことを目標に、がんばってくるよう指示しました。
 
帰宅して、「1問だけできなかった」、それがとんたんの自己評価。
きっと、あと数問はできなかったでしょう(笑 )。
「8割は確実に行った、9割に届いたか届かないかアヤシイという出来」、それがはっちゃんの自己評価。
学力がついてくると、自己評価と客観的評価が一致してきます。
世の中には、大人でも自己評価がとんでもなく高く、客観的評価はボロボロの人が結構います。
それは不勉強なだけだと思います。
 
ところで、はっちゃんの漢検当日朝の漢検特訓は、今まで練習して書けるようになった漢字だけやりました。
新しいものはやらない。
だって、きっとできないから。
「できない」という観念を持ってしまっては、できるものもできなくなります。
だから「自分は出来る!」「絶対合格できる!」と思えるようにね。
「だめだ、だめだ」と言われて伸びる人間などいませんから。
 
秋の検定シリーズ、次は11/1に算数検定です。
けっこう忙しいね。
はっちゃんは6級(小6修了レベル)、とんたんは9級(小3終了レベル)に挑戦です。
はっちゃんには問題集を渡して、「2週間後までにこいつを終わらせてね。解答を見ても分からないときだけ、お父さんに質問していいよ」と。
問題数と試験までの期間を勘案して、1日にどのくらいやればいいか自分でプランする。
プランしたら、ひたすらプラン通りにこなす。
プラン通りに行かない場合は、どうしてそうなるなのか考える。
そしてプランを再調整して、またやってみる。
そういう「PDSAサイクル」の初歩も徐々にね。
 
 

2015年10月11日日曜日

自分で自分を鍛えられるように

こんにちは
先週末学校ではっちゃんが受検した英検5級、まずまずの手応えだったようです。
よくがんばりました。結果が楽しみですね。
90点台での合格だったら、4級に進みます。
小学生の間に4級まで行きたいですね-。
 
それに向けて、5級範囲の英単語の「書き」の練習に入りました。
『出る順パス単書き覚えノート』を使って練習です。
これで5級の範囲の約600単語を習得します。
英検は「書き」の問題が出題されないので、きちんとそれを補っていかないと、先に行って苦労します。
あくまで英検は英語を習得するための手段です。
合格が目的ではありません。
英検をガイドラインとしながら、コツコツと続けていく必要があるのです。
今週末は漢字検定。
11月始めに算数検定もあり、今月は検定対策で忙しいです。
各検定の時期が重なるのがちと辛いですよ。
時期をずらしてくれるといいのにね。
で、漢字検定。
 小学生は、どの科目も90点以上取りなさい。
 中学校に入ったら、80点以上取れればよい。
 高校生になったら、70点以上でよい。
 もちろん、得意科目、好きな科目はもっと上の点数を狙うべきだけどね。
 
子供たちにいつもそう言っているので、はっちゃんが今週末に受験する漢検4級(中2レベル)は80点台取れれば十分。
あと1週間で、このレベルまで仕上げていきたいです。
無事、漢検4級に80点以上で合格したら、次の3級は中学生になるまでお預けしようと思っています。
来年は中学受験があるので、6年生までの漢字を仕上げていきたい。
穴がないようにね。
あまり先走りするのもよくないと思っているのです。
その年代、年代に修得すべきことをきっちりと身につけていく。
その時に、ひとつ上のレベルまで学んでおくと、ラクに修得できる。
とにもかくにも漢検受検日まであと1週間です。
はっちゃん(小5)も、まだ自分で自分を特訓することまでできませんね。
だからぼくが特訓してあげています。
特訓にもやり方があるのです。
やり方を覚えて、そのうち(中3くらいかなあ)自分で自分を特訓できるようになるといいな。
やり方と言ってもたいしたものではありません。
出来なかった問題を、くり返しやるだけです。
自分を甘えさせないで。
人生ってさあ、自分をどこまで鍛え上げるか、だもんね。
それは逆に言えば、いろんな事情や条件を勘案して、どのあたりで満足するか、ってことでもある。
その加減がむずかしいんだよね。
怠けちゃいけないけど、完璧を求めすぎない。
現時点でのベストを尽くす。
それが本物の「足るを知る」だと思うんですよ。
足るを知るを<現状に甘んじる>と誤認しないようにね。
だけど、そのベストはあくまでその時点でのベスト。
自分が成長すれば、それはベストではなくなるわけです。
自分の成長に合わせて、ベストを更新していく必要があるわけです。
だから、人生ずっと、何歳になろうと、成長していかなくちゃならないし、勉強していかなくちゃならないんです。

2015年10月5日月曜日

一時に一事、教える技術

こんにちは
 
学校でも、会社でも、ボーイスカウトのような社会教育でも、「教える」ってことが軽んじられているように思えてなりません。
というより、まるで教えていない。
教えられていないことを、子どもも新入社員もいきなりやらされる。
でもやり方がわからないから、当然失敗する。
失敗して先生、上司、リーダーに叱られる。
叱られる方も嫌だろうが、叱る方だってアンハッピーだろう。
なぜきちんと教えないのでしょう。
 
「考えさせる」あるいは「気付きが大事」ということを理由なのでしょうか。
確かに、考えることも気づくことも大事です。
でも考えるにも気づくにも時間がかかります。
そんなに簡単にうまいやり方、考え方を思いつけるわけはないのです。
 
それよりも教えたら責任が生じるからのように思えます。
教えて、やらせて、できなければ、それは教えた側にも責任が生じます。
教えなければ、悪いのは相手の方だ、と言い張れますから。
要するに、教える側の都合。
 
それって、教えるのを避けているのだと思います。
教えることに自信がないからかななんでしょう。
教えることより、怒る方がラク=安易なんですよ。
 
でもね、子どもは教えてもらわないと分からない・出来ないのは当然なんですよ。
なのに、そのうえ叱られたらやる気なくなっちゃいますよね。
やる気がないから、だらだらやる。
やりたくないから、サボる。
それって、教える側が作り出したものだったりするんですよ。
 
子どもに何かを教えるときのコツを知っていると、教えることが楽しくなりますよ。
それは「一時に一事」。
子どもに、生徒に、部下に指示を出すときは、一度にたくさん言ってはいけないのです。
なぜそれをやるのか、その目的/価値を伝える。
そしてまず一つだけ指示して、それをやらせ、出来るまで待つ。
出来たことを確認してから、次の指示を出すといいのです。
 
子どもに教えている時って、あれこれ思いつくんですよね。
あれをやらせよう、こうやったらいい、とかね。
でも、思いついたからって即言ってはいけないのです。
指示している途中に追加してはいけない。
子どもは混乱しちゃいますよ、今何をやればいいのか分からなくて。
 
一度に言って良いのはひとつのことだけ。
たくさん言っても子どもは覚えられないのです。
覚えられなければできなくて当たり前。
だから、一つのことだけ指示して、それができたら次を言うようにする。
せめて、たくさんあるならメモにして渡す。
そうすれば、子どもはきちんとやれます。
 
親や教師や上司が、思いついたことを次々と子どもや部下に言ってしまうのは、子どもや部下のためじゃないんだよね。
本心は、自分が楽になりたいから。
自分の中に溜めておけないんですよ。
記憶力に自信がないので、自分が忘れちゃいそうだから。
なので、とにかく言っちゃって、言ったからには子どもや部下に責任があるってことにしたい。
そうやって自分をラクにするために、思いつきの指示をたくさん言うわけなんです。
こらえなくちゃ。
まず一つ目の注文を出し,確実にやったことを確認し,褒めてやり,次の注文を出すのがいいです.
 
親、教師、上司、リーダー、上に立つ人間が「一時に一事」を知っているだけで、指導効果,指導効率はものすごくよくなります。
子ども、部下を叱る頻度も減ります。
叱られないから、やる気も維持できます。
うまくやれて褒められれば、やる気も増します。
ゴキゲンにやれるので、速く、しかもミスも減るんです。
親、教師、上司、リーダーの側だって、イライラすることが減るんです。
こんないいことはありません。
 
野口悠紀雄先生が『超勉強法』のあとがきで、「子どもに対して優しさを」と書いています。
学校ではきちんとした勉強法を教えてあげることが、子どもにとって優しいことなのです。(by野田秀樹 日垣隆『頭は必ず良くなる』WAC¥933-)
学校だけじゃなくて、家庭でも、会社でも同じなんです。
スキルは学ばなければ身につかない。
きちんとその価値とやり方を教えられなければ、子どもは学べないのです。
 

2015年9月29日火曜日

レアな人間になる方法

こんにちは

藤原和博さんの「レアは人になろう」。
まず100人に一人、すなわち1/100の人間を目指す。
方法を間違えなければ、誰でもなれるって。

まず一つ目。
「パチンコをするか、しないか」。
パチンコを絶対にしちゃいけない、というわけではなく、節度を持った、合理的な付き合いができるかどうかですね。
パチンコは確率論的なギャンブル。
たまに勝つこともあるけれど、長期的に見たら確実に損をする。
そういう仕組みであることを理解した上で、たまに気晴らしや暇つぶしに使うのならいい。
まあ、それでもやらない方がいいですけどね。
ここで人間は1/2に分けられるのです。

二つ目。
「スマホ、ゲームを日常的にするか、しないか」。
これも節度を持ったつきあいができるかどうかですね。
いっつもやっていて、他の必要なことをやる時間を奪っていないかどうか。
やるべきことが疎かになってまでやってはいけませんよ。
パチンコとスマホ、ゲームをやらない、ここでもう1/4、25%、4人にひとりの人間になれちゃいます。

三つ目。
「本を月1冊以上読むか、読まないか」。
本を読むってことは、教養を身につけるってことです。
自分を教養ある人間にしようと思っているかどうかですね。
そのための時間を確保するかどうか。
ここまでで1/8、ほぼ10人にひとりの人間になれる。
逆に言えば、10人のうち9人は、パチンコ癖があったり、のべつまくなしいつもスマホやゲームにどっぷりはまっていたり、本を1冊も読まないってことです。

この三つは万人に共通。
要するに、お金と時間のコントロールができるかどうか。
ここから先は、自分が何になりたいか、どういう未来を創りたいかで変わってきます。
自分の未来の姿に合わせて、勉強していく必要があるのです。

もう一つ付け加えるなら、喫煙しないこと。
今吸っている人につべこべ言う気はないが、これから未来を生き抜く子どもにはたばこは吸ってほしくないな。
 
先週末は科学技術館で、STEMプログラムってのに子どもたちと参加しました。
http://www.jsf.or.jp/info/2015/08/boeingstem.php
STEMは科学<Science>、技術<Technology>、工学<Engineering>、数学<Mathematics>。
日本の理科教育はサイエンスに偏りすぎてます。
数学教育もその応用、科学、技術、工学と関連させて教えると面白くなるのにね。
で、アメリカの航空博物館のサイエンスコミュニケータの人が来日して、STEMを教えてくれるんです。

アメリカの航空博物館では、航空機メーカーであるボーイング社からの寄付で、このプログラムを実施しているそうです。
ボーイングなど航空産業は、超IQ産業です。
優秀なengineerが必要なのです。
子どもたちにこのような授業をやることは、そのための投資でもあるんですよね。
このイベントに当たりました!ラッキー!しかも無料!
はっちゃんもとんたんも、かなり興味を持ったようです。
「選ばれて」参加できたのがよかった(まあ、くじに当たっただけなんですけど)。
何より「本物」に触れることができたのがよかった。

イベントからの帰り道、子どもたちにこう伝えました。

  このイベントを開催するのに、たぶん2~300万円かかっている。
  なぜそんなたくさんのお金をかけて、君らのためにやってくれるのか分かるかい?
  さっき、ボーイング社の社長さんが言っていたように、飛行機の部品や材料の
  かなりの部分は日本製なんだよ。
  胴体や主翼の材料となっている炭素繊維は日本の発明品だしね。
  それらを作っているのは優秀な研究者や技術者だ。
  これからも、未来も性能のよい飛行機を作り続けるためには、優秀な研究者、
  技術者が必要なんだ。
  君たちは期待されているってことだ。

2015年9月22日火曜日

レアな人間になろう!

こんにちは
 
フェイスブックやってます。楽しいですねー。
フェイスブックのフィードに、藤原和博さんの出版記念講演会の案内が流れてきました。
我が家の予定を調べると、参加できそうな日程。
久しぶりにカズさんに会いたいなー。
最後に会ったのが、はっちゃんがまだ1歳くらいの頃だから、10年ぶり。
成長した子供たちもカズさんに見てもらいたい。
 
というわけで、9/19(土)新宿小田急百貨店へ行きました。
会場に着くなり「おやー、久しぶりー」って、ぼくらのことを覚えていてくれました。
嬉しいですねー。
はっちゃんが1歳の時、どこで会ったかも思えていらっしゃいました。
すごいですねー。
一流の人は記憶力もいいですから。
記憶力がいいから、覚えていてもらえれば嬉しいし、何より礼を失することもありません。
見習いたいです。
 
こちらも礼を失しないように(笑)新刊を購入し、サインしていただく。
サインは子供たちにしてもらいました。
カズさんとちょっとでもお話ししてほしいから。
はっちゃんにもとんたんにもサインをしてほしいので、ひとつ前に出版された本も持って行きました。
図々しいね(笑)。
 
講演は、これからの世の中で必要とされる能力、というもの。
20世紀は「情報処理力」が最重要だったけど、21世紀は「情報編集力」が最重要に変化している。
たくさん知識を詰め込んで、正解目指して時間内に答えを出す。
そういう20世紀型の「情報処理力」だけでは、21世紀では活躍できないのです。
21世紀型の人材を育てるために、2020年から大学入試が変わるそうです。
 
このことは、ずいぶん前、和田中校長だったころからカズさんが言い続けていることです。
情報編集力が大事だってね。
でも最近の著作では、情報処理力「だけ」ではダメ、というニュアンスが強くなっているように感じています。
やはり、情報処理力も基礎として必要だからです。
基礎がない人に、応用を求めても無理。
 
ただし、情報処理力は高校までに鍛えるべき能力なんです。
入試制度も変わって、アメリカのように高校卒業レベルの学力があることを証明する試験が開始されます。
「高等学校基礎学力テスト(仮称)」っていうそうです。
これは一発試験じゃなくて、何回か受験して最高点を大学出願時に提出すればいい。
入りたい大学のレベルに到達するまで努力して、何度かトライできるってわけです。
 
そういう基礎があることを前提にして、大学では「情報編集力」を学ぶ。
入試も「情報編集力」を問うようなものに変わっていくのだそうです。
 
なぜそんな風に変えていかなくてはいけないのでしょうか。
それは21世紀が個性の時代になってしまったからです。
みんなができることでは、価値を生み出せなくなってしまったからです。
 
コンビニのアルバイトは時給800円、ちょっと技術のあるコンピュータプログラマでも時給2000円。
この範囲の人は、代わりがいくらでもいるってこと。
誰でもできる仕事は、どんどん安くなってしまうのは当然。
やれる人がたくさんいるからね。
たとえばプログラマは、どんどんインドなど新興国の優秀で賃金の安い人たちに代わってしまっています。
 
だからレアな人間になろう。
他の人にはできないこと、他の人はやらないことをやる。
ほかに代わりのいない人間になろう。
かけがえのない人材になろう。
それが稼げる1%の人間になること。
 
「稼げる」とは、いつ会社が倒産しようとも、リストラされようとも、ちゃんと求めてくれる人がいるってこと。
稼げるだけの仕事が、どんな状況になってもあるってこと。
時代や他人に翻弄されるのではなく、自分で自分の人生を作っていけるってこと。
きちんと自分と家族を守っていけるってこと。
 
藤原さんのお話は、とんたんにはまだちょっとむずかしかったかもしれないけど、はっちゃんには十分伝わったようです。
本物と会えてよかったねー!
 

2015年9月6日日曜日

世界ジャンボリーに行くぞ!

こんにちは
 
はっちゃんもとんたんも、ボーイスカウト活動に参加しています。
ボーイスカウトは世界的組織です。
4年に一度、世界中からスカウトたちが集う大イベント「世界ジャンボリー」なんてのがある。
その世界ジャンボリー、今年は日本で行われたんです。
 
はっちゃんもとんたんも、まだカブ隊なので参加は出来ませんでしたが、山口で開催された世界ジャンボリーの帰りがけにカナダ隊の少年が、我が家にショートステイしにきたんです。
14歳と16歳の二人のカナダ少年、すごくいい子。
礼儀正しいし、躾はできているし。
二泊三日だけでしたが、楽しく過ごしました。
 
彼らに影響されて、我が子たちも将来世界ジャンボリーに参加したいと言います。
よろしい、よろしい。ぜひ行きなさい。
世界ジャンボリーは4年に一度。
参加年齢も14歳から17歳までと決まっている。
はっちゃんは4年後14歳(中3)の時に、とんたんは8年後16歳(高2)の時に参加だね。
 
数年前に世界ジャンボリーに参加した先輩スカウトに聞いてみたら、参加のためにはいろいろ込みで60万円くらいは必要だって。
まあなんとかなるでしょう。
金の工面はお父さんがするから、君らはそれまでにある程度英語を使えるように勉強しなさい。
 
世界ジャンボリーへの参加資格の一つに、英語力もあるってさ。
当たり前だよね。
他の国のスカウトたちと交流するには、やっぱり会話がある程度できないとね。
世界中だいたいの国の子どもたちが、母国語以外に習っているのは英語。
英語は事実上の共通言語だ。
だから勉強しておかなくちゃ。
 
はっちゃんは4年後までに英検準2級まで、とんたんは8年後までに英検準1級までを目標としなさい。
なに、心配はいらない。
時間をかけて、ゆっくりじっくり、段取りを組んでコツコツやれば大丈夫さ。
お父さんもしっかり働いて、世界ジャンボリー貯金しとくからさ(笑)。

2015年8月29日土曜日

誰とでも友だちになる能力

こんにちは

今年の夏休みは、けっこう忙しかったです。特にはっちゃん。
1泊二日で水力発電所ツアーに行ったり、またまた1泊二日で明治神宮にお泊まりしたり。

1泊すると、他の参加者との付き合いも長くなります。
自然と友だちになって、一緒に作業したり、休み時間に遊んだり、一緒に風呂に入ったり飯を食ったり、ということになります。
こういう時に、すっと仲間になれる能力はとても大切です。

人生を楽しく生き抜いていくためには、

 どこでも眠れる
  何でも喰える
   誰とでも友だちになれる

能力は強い武器になりますからね。

はっちゃんは人に対して猜疑心みたいものを持っていないし、もの怖じもしないので、比較的すぐに友だちになりますね。
他人に対する信頼感があるし、自分にも自信があるからでしょう。
誰とでも仲良く出来るって、誰かをバカにしたり、足を引っ張るような人間ではない、ということでもありますしね。
すばらしい事だと思います。

見ていて面白いなと思うのは、イベントが終われば友だちになった子とサヨナラしちゃうんですよね。
すごく仲良くしてて、楽しそうに過ごしていたのに、あっさりとお別れ。
住所を教え合って、後で手紙を書こう、なんて気がない。
その場限りの友だちなんです。

でもそれで正しいのかもしれません。
一番大事なのは、その時、なんですから。
その時に楽しくハッピーにやれれば、それで十分。
だから、住所なんか交換する必要なんかないのかもしれません。

友だちと言ったって、一生付き合うような友だちなんか、せいぜい数人でしょう。
その時々によってどんどんと友だちも代わっていきます。
もう二度と会えないかもしれない子と、今だけ、目の前の事だけに集中して楽しむ。
それが出来れば十分なんですね。

誰とでも友だちになれるし、けっこうどこででも眠れるはっちゃんなんですが、まだ「何でも喰える」はダメなんですよねえ。
食わず嫌いが多い。
水力発電見学ツアーでは、高級フランス料理も出たんですが、ほとんど喰わない。
岐阜地鶏のミソ焼きもダメ。
朝食ビュッフェもパンしか食わない。
10歳を過ぎてからだいぶん偏食もなくなってきたんですが、まだまだですねー。
成長はまだこれからですもんねー。

夏休み科学教室、大盛況!

こんにちは

8/22~23開催の関西での夏休み科学教室、無事終了。
二日間5つの図書館で6回授業というハードスケジュールでしたが、やり抜きました。
おれってスゲー!(笑)
各回とも満席。ドタキャン率も 少なし。

お子さんも楽しんでくれましたし、親御さんもすごく楽しそうでした。
あるお父さんは、開始前に「えー、おれも子供と一緒にいなくちゃいけないの? めんどくせー」とか言っていましたが、途中から夢中になってました(笑)。
ぼくの授業は、できれば子どもと一緒に親御さんにも参加してもらいたいんです。
子どもが楽しんで学ぶ姿を見ると、親も変わるんですよねー。
そして親が変われば子どもは変わりますから、好循環。 

今年のお題は「化学」。
スライムを作って、分子の網目の中に水が閉じ込められていることを説明し、高吸水性高分子へと話を持っていく。
 スライムづくりはいろんなところで実施されていますが、作って「あー面白かった」でお終いにしちゃっているのがほとんどじゃないでしょうか。
どうして固まるのか、それがどう役に立つのか。
おれはそういう所まで、一歩踏み込んだ話を伝えたいんだよね。

高 吸水性高分子について、実は奈良の小学校の先生である土作先生の小ネタ講座で教えてもらったんです。
教えてもらった瞬間、カチーンと音がして、頭の中でス ライムと結合したんです。
これは小ネタにしておくのはもったいない。
スライムと組み合わせれば、化学の入門授業ができるぞ!ってね。  
 
1gの高吸水性高分子 がどのくらいの水を吸うか実験し、びっくりさせる。
だから紙おむつに使われたりして、世の中を便利にしたんだ。
こんなに便利な物質、誰が発明したと思う? 
これ、日本の発明品なんだぞ、とつなげていく。
そして、野依先生の話を出し、ノーベル化学賞受賞者もたくさんいることを紹介し、日本の優れた化学力を伝え ていく。
よい流れの授業になったと自負しています!

図書館のスタッフの方が、参加の皆さんのアンケートを送ってくれました。
嬉しいですねー。

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お子さん(全員が「たのしかった」と評価してくれました!)


・みずがスライムになってびっくりしました(1年生)
・おもしろかった(1年生)
・べんきょうになった(1年生)
・びっくりしてたのしかったです(1年生)
・スライムをつくれてよかった(2年生)
・スライムがとてもきもちわるかったです(2年生)
・こなに水をいれたら一しゅんでこおった。たのしかった(2年生)
・とてもたのしかったし、またいえでやりたいです(2年生)
・じっけんがたのしかったです。なぜかというと水のじっけんだからです(2年生)
・すごくおもしろくて、かがくってすごいなと思いました。(ぼくは3年生だけど10こかけてとてもうれしかったです)(3年生)
・ふしぎなぶっしつがしれてよかった。むずかしい話もおぼえれた。またこんなじっけんがしたいなとおもった(3年生)
・すらいむをつくるには、たくさんのざいりょうがいるんだなあと思いました。(3年生)
・ねばねばしてておもしろかった。(3年生)
・オムツのきゅうしゅうするりょうが、300kするなんてしらなかった。スライムをつくるのがたのしかった。
・わたしはスライムができてうれしかったです(3年生)
・いろいろなかがくやじっけんで、よくまなべました(3年生)
・おもしろかったし、すごいじっけんになったよ。すごくべんきょうになりました
(3年生)
・いろいろなことをしれてよかったです。べんきょうにもなったし、かえったらおかあさんにいいたいと思います(4年生)
・関口さんがおしえてくれた、PVAと水をあわせて「プニプニ」のがつくれてよかったです(4年生)
・どうなるんだろうと思いとてもわくわくしました。またやりたいです(4年生)
・スライムはつくるところを見たことはあったけど、スライムをつくれてたのしかった
(4年生)
・関口おじさんの話でせんたくのり(PVA)と水をまぜると、「プニプニ」のものができてびっくりしました。ほかにもどんなはたらきがあるか知りたいです(4年生)
・水はすごいやくにたつし、水に何かまぜるとすごい物にかわるのがすごいとおもった
(4年生)
・いろいろなこと、とくにこうきゅうすいせいこう分子のことがたのしかったです。まさか水1ぱいふつうにすいこむとは思いませんでした(5年生)
・今日はみなさんといっしょにやっておもしろかった(5年生)
・おむつはすごく水をすいとることがわかった。しょうらい科学者になってもいいかもネ!(5年生)
・水の実験でおどろいたのは、おむつに水が入っていたということです。びっくりしました(5年生)
・スライム作りや高きゅう水せいのじっけんのたのしいことがもりだくさんで、来年もさんかしたいです(5年生)
・ぼくは理科が大好きなので、このような勉強ができてよかったです(5年生)
・おもしろくってワクワクした。国語だったらじゅくで1位か2位だから国語をどんどんやっていきたい(6年生)
・水と何かをまぜるとこんなにいろいろなものができるんだ!と思った。高吸水分子はすごいなと思った(6年生)
・スライム作りが楽しかった。家でもできることがあればやってみたい。これから気になることがあればやりたい(6年生)
・スライムを作るのとか話を聞くのがきょうみぶかかったので、聞いてても楽しかったです。(6年生)
 

親御さん(こちらも全員が「楽しかった」と!)


・水について考えることがなかったので、改めて考えてみて水ってすごいと思いました。スライム作り、童心に戻れて楽しかったです
・子供が科学に興味をもってくれればうれしい。楽しく話してくれているので子供もあきない
・自由研究どうしよう!と思っていたので楽しみながら勉強もできたし、役立てたいと思います!何度もオムツをせんたくきに入れて困ってしまい、触った瞬間、あっ!これだったのか…と分かりました
・普段、化学に関わる事が少ないと思っていましたが、身近に感じられよかったです。もっと色んな事を知りたいと思いました
・高吸収性分子(?)は、おむつなどに使っているなど、知っていたが、目で見たのは初めてで、子供と楽しく実験ができて楽しかった。家では、なかなかできないので…
・子供たちが目を輝かせて楽しんでいる様子を見て、親もとても楽しめました。次回も参加したいと思います
・学生時代苦手だったけど、今日はすごく面白かったです。子ども達が化学っておもしろい、たくさん知りたいと思えるようにサポートしたいと思いました。
・身近に使われているものの実験だったので
・化学を知る良い機会になりました!また参加させたいです!
・子供が楽しそうで
・今回で2度目の参加になりますが、いつも子どもがワクワクする授業で有難いです。何より、私達保護者は、努力、勉強が大事と言っていただけるので、子どもにも良い刺激になります。次回も楽しみにさせていただきます。