2015年10月25日日曜日

受験は過去問主義かつ短期決戦で!

こんにちは
はっちゃん、英検5級の発表。
合格!
やったー!
50問中43問正解だから、86点ってことですねー。
初挑戦でなかなかがんばりました。
でも90点には惜しいところで届かなかったので、もう1回5級を受検しましょうか。
先は長い。
じっくり実力養成だ-!

検定は、やるべきことが決まっていること、期日が決まっていることがいいですね。
何をどこまでいつまでにやれば、合格ライン、目標ラインまで行けるか見通しを立てることができる。
PDSAサイクルの練習になります。
ゴールと期日が明確であるってことで、検定試験はプロジェクト管理ですね。
行き当たりばったりじゃ人生ダメなんです。
目標を持って努力した上での失敗は役に立ちますが、行き当たりばったりでの失敗は何も生み出しません。

検定試験は、人生に必要なプロジェクト管理の訓練に最適だと思います。
語学ほど、努力と相関の高い科目はないそうです。
すなわち、努力すれば必ずできるようになるのが語学。
逆に言えば、努力しなければ永遠にできるようにならないのが語学。
なぜ、入試に英語があるか。
この生徒はこつこつと努力しているかの判断材料、なんだそうです。
努力の訓練の場にもなるし、習得すれば上役にもたつし、英語学習は一石二鳥!なんです。
毎日少しずつ継続していきたいと思います。

でも英検の合格基準の60%は甘すぎますね。
その程度の点数で合格して、安心しちゃうと4級に進んでもちんぷんかんぷんになりかねません。
検定はあくまで習得のために受検するものです。
合格するために受検するのではないのです。
初級レベルほど高い点数で通過しておかないと、先に行っての壁が高くなってしまいます。
親や指導者もそのことが分かっていないと、検定利用も無駄になります。
子供の自信を反って奪って仕舞いかねません。

子供に勉強させるためには、学習習慣とともに、「何を」「どれだけ」「いつやる」か分からないとできません。
要するに教材の選定です。
教材の選定までできる親はめったにいないでしょう。
だから塾に入れることになるわけです。

はっちゃん、冬休みから通塾させようかと思って、塾の案内を調べてみました。
13時から19時半まで授業があるんです。
通塾時間、毎日6時間半(うち休憩時間が30分のよう)。
8日間、毎日これが続く。
こんなに授業を受けてしまったら、それだけで疲れてしまうでしょうね。
授業を受けるだけで精一杯になります。

そうなると、復習する時間と気力が残りそうもないです。
勉強は、授業を受けるだけでは身にならないのです。
しっかり復習してこそ身につく。
復習できないなら、授業を受ける意義は半減しちゃいます。
授業時間と同程度の復習時間を取れるように、通塾日程も親が決めてやらないと。
闇雲に授業を受けさせても、役に立たないんです。

なぜ塾の日程はこんなに長時間になってしまうのか。
もちろん、売り上げを多くするためでしょう。
短時間ではカネになりませんし、なるべくたくさんの人数の生徒を一度に教える方が儲かります。
だから易しいものから難しいものまで全部教える。
だから長時間になるのです。

ぼくは、進学塾に勤務した経験もあります。
中学受験で少なからずの子供がつぶれていくのを目にしました。
だから我が子たちにはできれば中学受験はさせたく なかったんです。
時間とカネを使って、子供をダメにしちゃうのはばからしいですから。
でも最近になって分かってきました。
中学受験で、塾通いで、子供がつ ぶれていくのは、無駄なことを子供に強いているからだと。

現時点で我が子に必要な問題レベルはどこなのか。
易しい基礎なのか、標準問題ができるようになることなのか、それとも難問に挑戦させるべきなのか。
塾で必要以外のレベルの問題を教えてもらう時間は、実は無駄になっているのsわう。
加えて、宿題の多い塾ではこの易から難までの問題を課す。
よく、塾の宿題が多くて沈没する子がいます。
やらなくてもいい課題までやらされれば、ムダに時間がかかるのは当然です。
宿題も、今の我が子に必要な問題はどれなのか、親が取捨選択してやらなくてはいけないのです。
そしてそれをやり切らせるにはどのくらいの時間が必要で、どうその時間を確保するのか親が段取ってやらなくてはいけないのです。
 
というわけで、冬休みの正規講習の受講はやめておこうかな。
夏休み同様、単科ゼミだけにすることにします。
ある受験対策本を読んでいたら、こういうことが書いてありました。

 基礎ができている子であれば、
  あとは過去問10年分を満点取れるまでくり返しやらせる。
   そうすれば、本番でも合格点を取れる。

そうなんです。
塾に行くと、志望校以外のことまで教えられる。
それはある意味無駄なんです。
そして基礎基本は塾では教えてくれません。

我が家ではどんな日でも毎日、学年×20分の家庭学習をしています。
その半分を朝、残りを夕方にやっています。
同じ時間勉強するのでも、一度に長時間やるより、分散してやった方が効果が高いことが分かっています。
子供の集中力が保ちませんからね。
集中力も徐々に鍛えていくべきものです。
大人になるまでに90分間集中できるようになれば、一流の人になれると思いますよ。

基礎基本は家庭学習で十分でしょう。
受験対策は、過去問主義で行こうと思います。
とすれば、通常コースの通塾は必要ないみたいです。
志望校の対策授業だけ、6年生になったら受講させようと思います。
受験勉強は長くやっても意味ありません。
短期決戦で行きます!

2015年10月18日日曜日

PDSAサイクルを回せ!

こんにちは
 
教え子からメールが届く。
やっぱり嬉しいね-。
たまには(元)教師冥利を味わう。
 
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先生、お元気ですか?
五年生の長女が読書が好きで、私も小学校の時にはまった世界の伝記にはまって一緒になって私もよんでいます。
昨日、宮沢賢治の本を借りてきました。
宮沢賢治の自叙伝を読み、感動とともに、小学校の学芸会で、アメニモマケズを朗読させてもらったことを思い出しました。
小学校のころは、よくわからずに、宮沢賢治さんをしろうとせず、丸暗記でしたが、今、39歳になり、先生たちや先輩からみれば、まだまだ経験が足らないですが、色々経験した分、感じる世界がありました。
宮沢賢治さんも37歳の若さで亡くなられたんですね。
宮沢賢治さんが最後に書かれたアメニモマケズ。
深い心情があったものを朗読させてもらったんだなと、つくづく思いしました。
先生、ありがとうございました。
本を通して、過去と現在、未来がひとつになりました。
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昔の先生に連絡を取りたくなる時って、ちょっと寂しいときなんじゃないかなあ。
なので、すぐ返事を書いて送りました。
少しでも元気をプレゼントできたらいいね。
ぼくがこのメールをもらって、元気をもらえたように。
 
で、暗唱です。
小学生の年代での暗唱は、とても大切な教育だと思っています。
当然うちの子たちにもいくつかの詩文を暗唱させています。
文の型を身につけるためと、暗記する回路を脳に刻むため。
特に後者、暗記する回路、シナプスの結合しやすさは、子供の頃の学習経験に大きく依存するって研究が、最近発表されました。
記憶や学習能力のベースラインは子ども時代につくられる!
http://www.nig.ac.jp/nig/ja/2015/10/research-highlights_ja/20151014.html
だから、嫌にならないよう、過度にならないよう配慮しながら、ガンガン覚えさせちゃった方がいいんです。
それが一生を通じた学習能力を育むことになるから。
 
先週末にはっちゃんは英検5級に挑戦しました。
英文も、100か200の基本文は覚えちゃった方がいいし、必要英単語を記憶することなしに英会話も、グローバルビジネスもへったくれもないわけです。
それよりも日本語の語彙力が大事。
語彙を増やすには、多量の読書、それもちょっと背伸びした読書が重要。
それとともに漢字力です。
漢字の読み書きができないのに、背伸びした読書はできるわけがないからね。
それに漢字学習を通じて、語彙も豊富になっていきます。
 
漢字力の強化、定着のために漢字検定を利用しています。
今週末、学校で漢字検定を受検しました。
とんたん(小3)は8級(小3修了レベル)に挑戦。
コツコツがんばってきたので、90点台は確実な仕上がり。
明日からは小4の学習漢字の練習に入ります。
来年6月の検定で7級に挑戦します。
 
はっちゃん(小5)は4級(中2レベル)に挑戦。
さすがに4級は、小学校の漢字全てに加えて実用漢字350文字の漢字を縦横に使えるか、という難しさ。
ぼくでも分からんし(笑)。
合格点には届いたと思いますが、80点に達するかどうかという感じですかねー。
はっちゃんは、四字熟語など語彙がまだ中学生レベルまで行っていませんしね。
80点台に乗らなかったら、2月にもう一度受検かな、と思っています。
今日は、丁寧に文字を書くことを目標に、がんばってくるよう指示しました。
 
帰宅して、「1問だけできなかった」、それがとんたんの自己評価。
きっと、あと数問はできなかったでしょう(笑 )。
「8割は確実に行った、9割に届いたか届かないかアヤシイという出来」、それがはっちゃんの自己評価。
学力がついてくると、自己評価と客観的評価が一致してきます。
世の中には、大人でも自己評価がとんでもなく高く、客観的評価はボロボロの人が結構います。
それは不勉強なだけだと思います。
 
ところで、はっちゃんの漢検当日朝の漢検特訓は、今まで練習して書けるようになった漢字だけやりました。
新しいものはやらない。
だって、きっとできないから。
「できない」という観念を持ってしまっては、できるものもできなくなります。
だから「自分は出来る!」「絶対合格できる!」と思えるようにね。
「だめだ、だめだ」と言われて伸びる人間などいませんから。
 
秋の検定シリーズ、次は11/1に算数検定です。
けっこう忙しいね。
はっちゃんは6級(小6修了レベル)、とんたんは9級(小3終了レベル)に挑戦です。
はっちゃんには問題集を渡して、「2週間後までにこいつを終わらせてね。解答を見ても分からないときだけ、お父さんに質問していいよ」と。
問題数と試験までの期間を勘案して、1日にどのくらいやればいいか自分でプランする。
プランしたら、ひたすらプラン通りにこなす。
プラン通りに行かない場合は、どうしてそうなるなのか考える。
そしてプランを再調整して、またやってみる。
そういう「PDSAサイクル」の初歩も徐々にね。
 
 

2015年10月11日日曜日

自分で自分を鍛えられるように

こんにちは
先週末学校ではっちゃんが受検した英検5級、まずまずの手応えだったようです。
よくがんばりました。結果が楽しみですね。
90点台での合格だったら、4級に進みます。
小学生の間に4級まで行きたいですね-。
 
それに向けて、5級範囲の英単語の「書き」の練習に入りました。
『出る順パス単書き覚えノート』を使って練習です。
これで5級の範囲の約600単語を習得します。
英検は「書き」の問題が出題されないので、きちんとそれを補っていかないと、先に行って苦労します。
あくまで英検は英語を習得するための手段です。
合格が目的ではありません。
英検をガイドラインとしながら、コツコツと続けていく必要があるのです。
今週末は漢字検定。
11月始めに算数検定もあり、今月は検定対策で忙しいです。
各検定の時期が重なるのがちと辛いですよ。
時期をずらしてくれるといいのにね。
で、漢字検定。
 小学生は、どの科目も90点以上取りなさい。
 中学校に入ったら、80点以上取れればよい。
 高校生になったら、70点以上でよい。
 もちろん、得意科目、好きな科目はもっと上の点数を狙うべきだけどね。
 
子供たちにいつもそう言っているので、はっちゃんが今週末に受験する漢検4級(中2レベル)は80点台取れれば十分。
あと1週間で、このレベルまで仕上げていきたいです。
無事、漢検4級に80点以上で合格したら、次の3級は中学生になるまでお預けしようと思っています。
来年は中学受験があるので、6年生までの漢字を仕上げていきたい。
穴がないようにね。
あまり先走りするのもよくないと思っているのです。
その年代、年代に修得すべきことをきっちりと身につけていく。
その時に、ひとつ上のレベルまで学んでおくと、ラクに修得できる。
とにもかくにも漢検受検日まであと1週間です。
はっちゃん(小5)も、まだ自分で自分を特訓することまでできませんね。
だからぼくが特訓してあげています。
特訓にもやり方があるのです。
やり方を覚えて、そのうち(中3くらいかなあ)自分で自分を特訓できるようになるといいな。
やり方と言ってもたいしたものではありません。
出来なかった問題を、くり返しやるだけです。
自分を甘えさせないで。
人生ってさあ、自分をどこまで鍛え上げるか、だもんね。
それは逆に言えば、いろんな事情や条件を勘案して、どのあたりで満足するか、ってことでもある。
その加減がむずかしいんだよね。
怠けちゃいけないけど、完璧を求めすぎない。
現時点でのベストを尽くす。
それが本物の「足るを知る」だと思うんですよ。
足るを知るを<現状に甘んじる>と誤認しないようにね。
だけど、そのベストはあくまでその時点でのベスト。
自分が成長すれば、それはベストではなくなるわけです。
自分の成長に合わせて、ベストを更新していく必要があるわけです。
だから、人生ずっと、何歳になろうと、成長していかなくちゃならないし、勉強していかなくちゃならないんです。

2015年10月5日月曜日

一時に一事、教える技術

こんにちは
 
学校でも、会社でも、ボーイスカウトのような社会教育でも、「教える」ってことが軽んじられているように思えてなりません。
というより、まるで教えていない。
教えられていないことを、子どもも新入社員もいきなりやらされる。
でもやり方がわからないから、当然失敗する。
失敗して先生、上司、リーダーに叱られる。
叱られる方も嫌だろうが、叱る方だってアンハッピーだろう。
なぜきちんと教えないのでしょう。
 
「考えさせる」あるいは「気付きが大事」ということを理由なのでしょうか。
確かに、考えることも気づくことも大事です。
でも考えるにも気づくにも時間がかかります。
そんなに簡単にうまいやり方、考え方を思いつけるわけはないのです。
 
それよりも教えたら責任が生じるからのように思えます。
教えて、やらせて、できなければ、それは教えた側にも責任が生じます。
教えなければ、悪いのは相手の方だ、と言い張れますから。
要するに、教える側の都合。
 
それって、教えるのを避けているのだと思います。
教えることに自信がないからかななんでしょう。
教えることより、怒る方がラク=安易なんですよ。
 
でもね、子どもは教えてもらわないと分からない・出来ないのは当然なんですよ。
なのに、そのうえ叱られたらやる気なくなっちゃいますよね。
やる気がないから、だらだらやる。
やりたくないから、サボる。
それって、教える側が作り出したものだったりするんですよ。
 
子どもに何かを教えるときのコツを知っていると、教えることが楽しくなりますよ。
それは「一時に一事」。
子どもに、生徒に、部下に指示を出すときは、一度にたくさん言ってはいけないのです。
なぜそれをやるのか、その目的/価値を伝える。
そしてまず一つだけ指示して、それをやらせ、出来るまで待つ。
出来たことを確認してから、次の指示を出すといいのです。
 
子どもに教えている時って、あれこれ思いつくんですよね。
あれをやらせよう、こうやったらいい、とかね。
でも、思いついたからって即言ってはいけないのです。
指示している途中に追加してはいけない。
子どもは混乱しちゃいますよ、今何をやればいいのか分からなくて。
 
一度に言って良いのはひとつのことだけ。
たくさん言っても子どもは覚えられないのです。
覚えられなければできなくて当たり前。
だから、一つのことだけ指示して、それができたら次を言うようにする。
せめて、たくさんあるならメモにして渡す。
そうすれば、子どもはきちんとやれます。
 
親や教師や上司が、思いついたことを次々と子どもや部下に言ってしまうのは、子どもや部下のためじゃないんだよね。
本心は、自分が楽になりたいから。
自分の中に溜めておけないんですよ。
記憶力に自信がないので、自分が忘れちゃいそうだから。
なので、とにかく言っちゃって、言ったからには子どもや部下に責任があるってことにしたい。
そうやって自分をラクにするために、思いつきの指示をたくさん言うわけなんです。
こらえなくちゃ。
まず一つ目の注文を出し,確実にやったことを確認し,褒めてやり,次の注文を出すのがいいです.
 
親、教師、上司、リーダー、上に立つ人間が「一時に一事」を知っているだけで、指導効果,指導効率はものすごくよくなります。
子ども、部下を叱る頻度も減ります。
叱られないから、やる気も維持できます。
うまくやれて褒められれば、やる気も増します。
ゴキゲンにやれるので、速く、しかもミスも減るんです。
親、教師、上司、リーダーの側だって、イライラすることが減るんです。
こんないいことはありません。
 
野口悠紀雄先生が『超勉強法』のあとがきで、「子どもに対して優しさを」と書いています。
学校ではきちんとした勉強法を教えてあげることが、子どもにとって優しいことなのです。(by野田秀樹 日垣隆『頭は必ず良くなる』WAC¥933-)
学校だけじゃなくて、家庭でも、会社でも同じなんです。
スキルは学ばなければ身につかない。
きちんとその価値とやり方を教えられなければ、子どもは学べないのです。